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よみもの

バーテープの「正しい巻き方」はソーシャルメディアで披露してはいけない【UCI巻き】

Instagramで”The Art of Wrapping a Bar Tape(バーテープを巻く技法)”という動画を見かけました。インドシネアのプロショップによる投稿で、バーテープを巻いている方はUCIのメカニック認定を取得しているとのことです。まずは動画をご覧下さい。

「正しく巻こう」→あんた何言うてるねん状態に

この方はドロップ末端から、作業者から見てハンドルの「外側から内側に」巻きはじめ、レバーを過ぎたところでもそのまま外側から内側に巻いているのがわかります。この巻き方は、皆さんの巻き方と同じでしょうか、それとも違っていますでしょうか? ちなみにこの方は上ハンでかなり長めに絶縁テープを巻いているのも特徴ですね。

動画には次のようなキャプションが添えられています。

バーテープ巻きはアート(=芸術・技術)です。誰もが自分流の巻き方を持っていると思いますが、彼等は正しくやれているでしょうか? アートには正解も不正解もありませんが、正しくアートをやれたなら(if we do art and do it right)より良いでしょう

寄せられたコメントをいくつかピックアップします。

  • 上手ですね、でも普通とは反対方向に巻いていると思います
  • そのドロップ部のテープ、カヴェンディッシュがスプリントしたら緩んでしまいますよ
  • 巻く方向が間違っています
  • (投稿者さんが上の方に返信)これが間違いだと思ってくれても構いません。あなたには自分にとって正しい巻き方があるのかもしれませんし、私は反対しません。しかしこの巻き方は、私がUCIのメカニック認定で学んだものです
  • あなたは正しくやれていますか? 私が下積みの頃、(レバーの下は)内側から外側に、(レバーを過ぎたら)外側から内側に巻くのだといつも教わりました。ライド中にテープにかけられる圧が理由です。ただあなたが言うように、意見や方法はみんな人それぞれです
  • (上の人に他の人がコメント)同意見です。ハンドルに力がかかる方向に合わせます、内側から外側へ、です
  • 絶縁テープを上ハン全体に巻くと、暑い気候では滑ると思います。バーテープは絶縁テープの上にではなく、バーに密着する前提で作られています
  • バーテープの巻き方デモは、ソーシャルメディアでは絶対にやらないほうが良いです。まるでコロナワクチンの話でもあるかのように、みんな薬学の専門家のように反対の意見を言いますから。私の仕事に比べるとあなたは良い仕事をしていますよ

巻く方向の正解ってあるの?

どの方向に巻いていくのが正解かは別として、コメントしている人々の多くは、ドロップエンドから巻く場合は「内側から外側に」そしてレバーから先では「外側から内側に」巻くのが普通だろう、という考えの方が多いようです。

この話題については、ドロップハンドルのバーテープの巻き方に正解はあるのかという記事で以前触れたことがあります。未読の方は是非ご一読ください。

ドロップハンドルのバーテープの巻き方に正解はあるのか
ドロップハンドルのバーテープの巻き方に「正解」はあるのか。それともないのか。誰もが一度は悩んだことがありますよね。内側から外側に巻けば良いのか、それとも外側から内側に巻けば良いのか。はたまた「上ハン側から巻きはじめる」人もいるらしいけれど、...

上の記事を簡単にまとめると「手がハンドルを握りこんだ時に、テープが緩まない方向に巻く」という大きい原則がまずあって、その上で、人によってスプリント時や登坂時にハンドルを握り込む方向(手首が外側に向かうのか・内側に向かうのか)が違うことがあるため、結果として自分にとっての正解は他人にとっての不正解、となることがあるようです。

先の記事で紹介した米Park Tool社は、ドロップエンド〜レバー下までは「内側から外側に」、レバーから先の上ハンは「外側から内側に」を推奨、というか提案しています。

今回このインスタ動画を見て「あれ?」と思ったのは、投稿者さんが「この巻き方はUCIの認定プログラムで習った」と書いているところです。というのも、やはり先の記事で紹介したペーター・サガンのチームメカニック(Tinkoff)も同じ巻き方なのです(巻く方向だけでなく上ハンの絶縁テープの量も似ています)。

結局のところこの巻き方でもしっかり巻いてあればサガンのスプリントでも緩まないのでしょうから、結論は「好きにやればいい」で良いと思うのですが、UCIメカニック界隈においては「最初から最後まで外→内で巻く」が多数派だったりするのでしょうか(もしそうなら「UCI巻き」と呼べばこれから話が通じやすくなったりして)。

絶縁テープの量については、私は重量増になるのとベタ付きがあまり好きではないので、ケーブルはバーテープ巻きの最中にずれないよう、仮止めになる程度に2〜3ヶ所だけ短く貼っています。作業的には全部巻いたほうが楽のような気はします。

▼ 日東のこのテープはベタつきが少ないので個人的にはおすすめです

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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