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おじいさんは自転車で山にしば刈りに出かけ、こんなことを考えました【ミニ作文・自転車キャンプ関連】

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自転車キャンプをするようになって、人間一人が生きていくためには毎日こんなにも大量の燃料・エネルギーを必要とするのか、とあらためて驚くようになりました。

最初にそのことに気付いたのは、食べ物のゴミがきっかけだったように思います。キャンプ地を撤収するとき、一泊だけの時でも、スーパーのレジ袋が一杯になるくらいの食品の包装紙や袋、コーヒーやお茶の出がらし、身体を拭いた「ビオレ全身すっきりシート」などのゴミが出ました。

食べ物のゴミ

1日でこんなに出るのか、と驚きました。行動のためにこんなに燃料を使うのか。普段俺は1ヶ月でどれだけの量のゴミを出しているのだろう、ゴミの山が生まれるんじゃないか、と考えました。

都会ではそれらのゴミを、誰かが運んでくれて、どこかで燃やしたり潰したり埋めたりしてくれています。その作業にもまた、燃料が必要です。

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しばらくして、枯れ木・枯れ枝を集めて焚火をするようになった時も、似たようなことを考えました。キャンプ場で立派な薪を、一束600円や700円で買って燃していた時は、あまり深く考えませんでした。火はいいものだ、みたいなフワッとしたことを考えただけでした(それはそれで楽しい)。

燃し木

実際に自分で、ある夜に必要になりそうな分量の焚き木を集めてみると、これまた大変な量だ、と思いました。下の写真の焚き木は、この後もっと集めたのですが、これでも既に「こんなに要るのか。いや、要るのは間違いないんだけど、人間一人が夜に煮炊きしたり、暖を取るためには、こんなにもたくさんの燃料が必要なのか」と驚いたのでした。集めること自体も大変でした。

燃し木

焚火をする目的は様々です。ただ火を眺め、愛でる(鑑賞)。湯を沸かし、肉や魚を焼き、米を炊く(調理)。明るさで行動時間を増やす(照明)。寒い夜に、身体を暖める(暖房)。この最後の「暖房」としての焚火は、つい最近になってその実質を理解するようになりました。小さい火でも、熱が届くのは掌や足先や身体の前面だけであっても、全身がだんだんと暖まっていきます。

焚火

筆者が暮らす自宅では、ボタンを押したりツマミを回すだけで、温風が出たり、温水が出たり、火が現れたりします。完全に魔法です。それがどのくらいすごいことなのか、キャンプをするようになってあらためて理解しました。その裏では、ものすごい量のエネルギーが流れています。そして、こういう便利な生活ができるようになってから、まだ100年も経っていないんですね。

私は環境活動家ではないので、文明的な生活を支えるパワーグリッドに対して何の不満も文句もありません。ただ、一人のモダン・ホモサピが一日間生存するために必要なエネルギーの量は、労作を通じた身体感覚で把握しておいたほうが良いのだろう、と思いました。

それが何かの役に立ちそうだから、という理由からだけではなく、生活するというのは本来このくらい大変なことなんだ、ということを理解するのは、有意義なことだ、環境や共同体に対しても、自分に対しても、丁寧に生きていく上でとても大切なことだ、と思ったのでした。

日本の昔ばなしの有名な出だしに「むかしむかし、おじいさんは山にしば刈りに、おばあさんは川に洗濯にいきました」というのがあります。この「しば」は「柴」であり、柴とは上の写真で紹介したような、細い枯れ枝を意味したようです。「燃し木」とも呼ばれていたようです。

東京の伊豆諸島では、かつてはおじいさんもおばあさんも、山の奥に入ってこの燃し木を集め、女性は頭の上にその燃し木の束をのせて(伊豆諸島では「捧いで」や「さいで」などと言う)家まで運んだそうです。やはり大変な仕事だったようです(上の写真では、私は自転車用のバッグを使ってちょっとだけ楽をしました)。加えて、水や堆肥も同じように運んでいたそうです。

それでも燃し木があればまだ幸せなほうで、都市部では大震災があるたびに、薪が手に入らなくなったそうです。鴨長明の「方丈記」にも、震災後の闇市で、お寺か神社の立派な装飾用建材が燃料として売られていた様子が記述されていたと思います。

大震災が起こらないに越したことはありませんが、人間はどうやって暖を取れるのか、何をどのくらい食べれば身体は何時間動くのか、感染症にかからないためには肌をどんな状態に保つべきなのか(洗濯や入浴)、こういったことをキャンプ活動を通じて理解していくのは、たぶん来たるべき震災時にも役に立つでしょうし、そもそも動物としての人間はどのようなものか、が少しわかるようになって、おもしろいところがあります。本当は小さい時からやっておくと良いのかもしれませんが、おじさんになってからでも学びがあります。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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