脚への負荷を避けまくり、徹底した省エネ走行を貫く。それなのに食べるときは欲望に歯止めをかけず、糖分脂質炭水化物を摂りまくり。常に倍返しのカロリー摂取で、走るたびに体重を増やし続ける自転車乗りは、いったい誰でしょう?
そう、私ですーーーー。nadokazuです。
自転車で走ると、水道水だって甘露になります。大好きを叫ぶ生徒会長が作った紫色の鍋(完成直後版)ですら、おいしく食べられてしまうでしょう。そして走った後においしいモノを食べると、再び走り始めるための強烈なモチベーションが生み出されます。
そう。走ることは、食べることなのです。万物は流転する!
というわけで、ことし自転車で出会った、おいしいモノの思い出を無駄に書き連ねます。
10位 丁子庵/信州そば(乾麺) 8束入 つゆ付きセット
「本場信州手打ちそばの老舗丁子屋が造るおそばです。当店の乾麺造りは150年の歴史があり、お客様に愛されて来ました。朝夕霧が湧き、昼間は急激に暖かくなる高原で育ったそばです。風味・甘味があり、腰の強いのが特徴です。」(公式サイトより)
…というお蕎麦が8束と、そばつゆが2缶入ったセットです。
こもろ観光局さん主催のバーチャルサイクリングイベント、「グランフォンド小諸 feat. Long Rider Stories! Enjoy Ride」の参加をきっかけにフォローしたTwitterアカウント(@komoro_tour)で告知されていたプレゼント企画に応募したら、まんまと当選。
なんと、これだけのモノをタダでもらえてしまいました。太っ腹すぎるでしょう…。
普通に美味しいだけでなく、量もスゴイです。1束250g/およそ2人前と書かれているのですが、明らかに2人前どころの騒ぎではすまないほどの量が茹で上がります。1束を茹でたら嫁様と2人では食べきれず、残りを冷凍したほどです(それからしばらく、テレワークランチは蕎麦が続きました)。いろいろ「おいしい」お品でございました。
9位 こねるねこ/パン各種
可愛いお店で買える、美味しいパン。これだけなら、ただの美味しいパンというだけです。ここのパンがいい感じなのは、他の美味しいパン屋のパンに比べて「美味しさが長続きする」ということろ。
だいたいどこのパンも、買った直後をピークとして急速に劣化。少なくとも、その日のうちに食べないと別モノになってしまいます。それに対して「こねるねこ」のパンは、「美味しいパン屋さんのパンの味」がするのに、しっとりやわらかおいしい状態を翌日もキープしてくれます。これはありがたい。
というわけで記事を書いたときに初めて行ったのですが、そのあとほぼ毎週通ってます。
8位 はっさく屋/はっさく大福
「大福に果物を合わせることで美味しさが倍増する」というのは、「苺大福」によって証明されている最終定理。はっさく大福は、そのはっさくバージョン。地元の美味しい柑橘類を、美味しくなることが間違いない組み合わせでいただくのですから、美味しくないわけがありません。
なので、しまなみ海道ライドをしたら、「はっさく屋」に寄る。これもまた、宇宙の絶対法則と言えるでしょう。
実はわたくし、これまでずっと「はっさく」って単体で頻繁に食べたくなるような果物ではないと思っていました。皮も袋もブ厚くて剥くのが異常に面倒くさいし、味わいだって「甘さ」をかき消すほどの「苦さ」と「酸っぱさ」が、ドカッと上乗せされてくるのがイヤすぎです。
なんですが、それが「はっさく大福」になると、
- 剥かなくていい
- 苦酸っぱさが消える
そして
- 口の中に袋の繊維質が残らない
などの利点が生まれまくります。
これにより「はっさくの美味しい部分だけを引っ張り出して食べる」という、素晴らしい食体験ができてしまう。もしかして「はっさく」をいちばん美味しく食べる方法は、「はっさく大福」なのでは?
7位 レストラン車留夢/ラーメンセット
ハンバーグやステーキなどの肉メニューに、よりによってラーメンがセットできる。そんなギルティにもほどがあるメニューを用意しているのが、小諸の「レストラン車留夢」さんです。
普通においしいセットラーメンが、300円というコスパ。食のヒエラルキーをあっさり破壊するだけでなく、栄養バランスの偏りにも容赦なく拍車をかけまくり。塩分脂質炭水化物が間違いなく過剰な、超弩級悪魔メニューがいとも簡単に爆誕してしまいます。
このセットによってテーブルの上には「ステーキ」「白飯」そして「ラーメン」がならび、まさに百花繚乱。そして肉とラーメンとそのスープと具によって、白飯はステーキ丼になったりラーメン海苔巻きになったり、おじやになったりと変幻自在に生まれ変わります。
それはまるで、ごちそうさまの瞬間まで続く、壮大な食のコンチェルト。ライド後の空腹ブーストも相まって、極上の食体験が可能です。
6位 自家焙煎珈琲こもろ/パリブレスト
自転車乗り的に「押さえておきたいスイーツ」と言えば、「パリブレスト」で決まりでしょう。しかも「自家焙煎珈琲こもろ」さんのパリブレストは、「こもろ×ろんぐらいだぁすとーりーず!秋のスタンプラリー2020」のイベントタイアップでの期間限定メニュー。コレ、食べないわけにはいきませんよね。
ただ、こういうクリームがっつりのスイーツは、ベトつく感じが残って…とか思っていたのに、なんですか、このクリームのふんわりとした軽さ!たべるとスッと溶けていってスッキリしてるのに、しっかり味わい深い。なにこの美味しさ!
胃の中には、ステーキ+ラーメンセットが収まっているはず。それなのに、瞬時に別腹が加わって、パリブレストは瞬く間に皿の上から消えてしまいました。もしかして…自分は幻を見ていたのか?
5位 栄昇堂/みのぶまんじゅう
「ブロンプトンで本栖湖に向かう」という、今にして思うと無謀にもほどがあるサイクリングの途中で通りがかりに購入。
地元の地名を冠するという、典型的な名物饅頭。ですが饅頭は、饅頭以上でも饅頭以下でもありません。つまるところ、饅頭なんてどれも同じ…じゃありませんでした!
ほんのり温かくて、モチモチしてて、なんか猛烈に美味しいです。これなら、なでしk…浜松から内船に引っ越してきたピンク髪の大食い高校生でなくても、余裕で10個食べられるのではないでしょうか。
え?聖地?なんですかそれ?
4位 和菓子処しず香/いちごの雫
ブロンプトンで、浜名湖に行ったときのことです。走行中になんだか大行列している和菓子屋さんをみつけたので、吸い寄せられるように行列に加わりました。
行列に並んでいる皆さんが買っていた(「50個」とか大量購入する人が、普通にいました)のが、この「いちごの雫」です。
これは要するに苺大福ではあるのですが、薄く白餡を塗られた苺を薄い皮で巻いてあって、いわゆる普通の苺大福とは若干違う構成になっています。
食べてみると、その理由がわかりました。味わいの優先順位が、苺大福とは逆なんですね。
ふつうの苺大福は「大福を苺の風味で美味しくする」という発想だと思うのですが、この「いちごの雫」は「苺の美味しさ」に餡と皮の美味しさを上乗せしてくる感じです。
なので、味わいの主役は大福ではなく苺。苺の品種違いでバリエーションがあるのですが、食べ比べると「苺という果物は品種によってここまで味が違うのだ」と言うことを思い知らされます。これは行列に並びまくって、諦めずに購入した甲斐がありましたわ…。
え?聖地?なんですかそれ?
3位 信州小諸 菱野温泉 薬師館/夕食
自転車に乗ったあとに食べるごはんって、最高に美味です。ただでさえ美味な自転車飯なのに、そこに「とんでもない距離を走って」「ろくでもない坂を登って」「泊まりで」という、美味倍増条件が上乗せされてしまったらどうなるでしょうでしょうか。
天に召されますよね。普通に考えて。
そんなわけで横浜からオーバーナイトで小諸まで自走して、悪夢としか思えない坂を登って辿り着いた、薬師館さんでの夕食。ひとくちひとくちが、思い出に残る味わいでした。はぁ…もう一度、あの食事時間に戻りたい…。
2位 トリュフベーカリー/白トリュフの塩パン
小諸まで自走したとき通りがかった「トリュフベーカリー 軽井沢店」に、たまたま入って店員さんのオススメで買った「白トリュフの塩パン」。イートインスペースがコロナ影響で使用禁止になっていたので、仕方なく走りながらパクついたのですが…
ひとくち囓ったその瞬間、脳天を突き抜ける稲妻のような衝撃。
え? え? なにこれ!? なにこれ!?
無茶苦茶うまい!うーーーまーーーいーーーーぞーーーー!!!
鼻腔を突き抜ける、えもいわれぬトリュフの香り。モチモチでサクサクの生地と、追いかけてくる塩味。自転車を漕ぎながらだというのに、うまいフラッシュ(©おりたたぶ)を光らせまくりながら、瞬く間に食べ尽くしてしまいました。
美味しすぎて、もう意味がわかりません。このパンだけを目的にした軽井沢再訪も、もはや辞さない…!と思っていたら、Twitterで門前仲町に本店があることを教えていただきました。ありがてぇ…ありがてぇ…。
で、さっそく本店に行って買って食べてみたのですが、
やっぱり無茶苦茶うまい!うーーーまーーーいーーーーぞーーーー!!!
いろんなお店で、いろんなパンが売っています。どのお店のパンも、本当に美味しいです。それを十分以上に理解していたとしても、この「白トリュフの塩パン」は別格と言わざるを得ないでしょう。
小諸まで自走した最大の収穫は、このパンとの出会いだと断言できちゃいますね。
1位 日本コカ·コーラ株式会社/コカ・コーラ
サイクリングを終えて駅に戻り、心地よい疲労を感じながら輪行準備を整える。ホームに滑り込んでくる列車に乗り、自転車を置いて座席へ。動き出した列車の振動とともに、きょうサドルの上で出会った景色を思い返しながら、ボトルの赤い栓を捻る。
プシッ!
とまぁ、こんな感じに輪行帰宅する車内で飲むコーラって、本当に最高です。自転車に乗っていると多くの美味に出会えますが、これに勝る美味は無いのではないか。割と本気で、こう思っています。
だがしかし!
最近JRの自動販売機では、ちっさいボトルしか売ってません。おそらく物流の都合だとは思うのですが、ちっさいボトルだと足りないんですよ!量が!圧倒的に!!
なので結局2本買うことになってしまって、手間とゴミが増えてしまいます。許せない…!許せないぞ…!!!