走行が「明示的に許可されていない(unsanctioned)」トレイルを走ることについてどう思いますか、というスレッドを海外掲示板のMTBコミュニティで見かけました。やや話題にしづらいセンシティブなテーマですが、どんな意見が寄せられているのか観察してみましょう。
Trailforksには出てこないけれど、MTBProjectでは「明示的に許可されていません – 自身のリスクで乗ってください」というトレイルがいくつかあることに気付きました。こうしたトレイルは走ってもいいのでしょうか?
出典 How do you feel about riding “Unsanctioned” trails?
以下、目立ったコメントをピックアップ。
- はい。ただ、もし怪我をした場合、土地の所有者を訴えるようなバカな真似はしないでください。ここコロラドでは、怪我をした人が勝訴したことで地主がハイカー・バイカーを立ち入り禁止にする事例が相次ぎました。そのせいで山全体がクローズされてしまいました
- (上の人に)訴えるのは当人でなくとも良いのです。医療保険会社が、当人の意志とは無関係にそうするでしょう
- 私はあらゆるトレイルをゲストとして扱います。ゴミを残さず、ソーシャルメディアには投稿せず、ビルダーを尊重し、立ち去るように言われたらそうします
- 映画「ファイトクラブ」の最初のルールだよ(※「ファイトクラブの話はするな」)
- 「ファイトクラブ」の最初のルールについて言うとーーStravaに記録してはいけない
- Stravaではアクティビティが公開であっても非公開であっても、トレイルや道のヒートマップにデータが使われるからね
- 乗ってはいけないという標識が出ていない限り、乗るといい
- StravaとGoProは切っておこう。誰も君のYouTubeチャンネルなんか気にかけないのだから
- そこを走るのならGPSは切るように
- 場合による
- (上の人に)ほんとそうだね、ほとんど毎回事情が異なるから
- 私がよく走るところはいくつか明示的に許可されていない場合があります。その時はStravaを切って、動画をアップする時は場所を示しません
- 撮影しない。Stravaは落とす。ソーシャルメディアやバーでその場所の話をしない。掲示板でその話をしたり、インスタなどでジオタグを付けたりしない
- そのトレイルで人に会ったら誰にでも、特にハイカーなどにはめっちゃ愛想良くすること
- あなたが何の話をしているのか、どこからその情報を得たのかわかりませんが、私達はそんなところを走ったりはしませんよ
個人的に驚いたのは最初の「怪我をした人が地主を訴えたところ勝訴してしまい、怒った地主さんが山全体を閉鎖してしまった」という話。こんなことがあるんですね。そこで怪我をしても自己責任だと思うのですが、土地の管理責任を問われたりすることもあるようです。また、自分ではなく自分が加入している保険会社が訴える、というケースが複数あったようです。
走行が「明示的に禁止」されているトレイルについては、入らなければ良いだけですが、困るのは走っていいのか・誰が管理しているのかがよくわからない、グレーな道。そういう道のほうが日本でも割合的には多いような気がします。
紹介元の掲示板によると、自分の土地を走られていないかどうか、土地の地主さんがTrailforksで調べることもあるんだとか。データ非公開でもヒートマップに採用されるプラットフォームがあるようなので、そうした点にも配慮したほうが良いのでしょう。