歳を取ってもハードに自転車に乗れていますか? という質問を海外掲示板で見かけました。「カレッジ時代から、週に10〜15時間という感じでたくさん乗っています。しかし40代に入ったら回復力が落ちたように思いますし、運動量をキープすると仕事中に疲れが出てしまいます」とスレ主さん。これに対する年輩の方々の返信などを読んでいきましょう。
出典 Are you still able to ride hard when you age?
以下、目立ったコメントからピックアップ、抄訳します。
- 乗れています……(62歳)しかしイージーな日にはイージーに走っておかないと、ハードな日にはハードに走れないでしょうね(98いいね)
- (上の人に)同感です。20歳のような無限の燃料タンクはありませんが、まだ長時間走れますし、スプリントのための脚もあります。ただ、限界はあります(50歳)(16いいね)
- 私は64歳で、1年中、週に80か100マイル(≒129〜160km)乗っています。40代の頃のようには速くも強くもないですが、若い連中にはまだかなりよく付いていけています。ライドとライドのあいだに前よりも多くの休息時間が必要にはなりました。4日間のライド、3日間の休息日が私にはうまくいっています。調子を維持するには、一貫性が大きいファクターだと考えています(51いいね)
- (上の人に)近所の人が80代初頭なのですが、全身チームキットでキメて昼のライドに出かけるのをまだ目にしています。どのくらい速いのかは知りませんが、元クラブライダーで壮健です(21いいね)
- (上の人に)俺も80になった時はそんな感じでいたいな。59年後です(13いいね)
- 大きく問題になってくるのは、怪我をしやすくなること、回復により時間がかかるようになることです。私は55歳で、まだ1年を通して移動と運動のために自転車に乗っています。健康な時は20歳の頃のように頑張れるのですが、脚が攣ったり落車しないように、少し力を抜くことが多いです。過去数年間で怪我をしたり、しばらく乗れなくなったり、それから力やスタミナを作り直すといった様々な後退もありました。それでも続けているのは、そうする以外の選択肢は、ただ諦めて老いた男になることだけだからです。そうなるつもりはありません(笑)(25いいね)
- オランダ在住の30歳男性ですが、自分の倍かそれ以上くらい歳を取った人たちがレースバイクで毎日私を抜いていきます。だから、やれるんだろうと思います(18いいね)
- 実際に老いた時に、たとえば80くらい?になったら、その時に教えてあげましょう(笑)。私はいま20代の頃のように速くはありませんし、サイクリングノートによると過去30年間で最大心拍数は約25bpm落ちましたが、かなりきつい日をまだ数日続けられますし、週に200マイルくらいは乗れています。トップエンドの力やパワーほどは、持久力は落ちていないと思います。だから希望はありますよ(16いいね)
- 私は53歳で、40代・50代初頭を通じてより速く・より強くなってきました。その大部分は食事の変更と純粋な規律のおかげで、残りの部分は、オーバーウェイトでVO2 maxが大したことがない状態ではじめたからです。今では20代や30代のCAT3の人たち、時にはCAT2の人たちに普通に付いていっていますし、大部分はグランフォンドですがレースでは年齢別グループの表彰台に立つこともあります。他のコメントにある素晴らしいアドバイスに加えて、私がひとつ付け加えるとしたら、睡眠です。良い睡眠は必要不可欠で、身体がつくられるのは睡眠中です。きついワークアウトやライドの最中で成長するのではありません、その時は身体や筋肉にストレスをかけているのです。それらは睡眠中に修復され、回復します。ハードなライドのあいだは長めの休息を取り、睡眠衛生にフォーカスしましょう(15いいね)
- “Fast after 50″(「50を過ぎても速く!)という良い本があります。歳を取りながらのトレーニングについて書かれています(10いいね)
なんとなく共通している見解のように見えるのは、ピークのスピードや出力は当然落ちるけれども、持久力はそれらと同じレベルで落ちていくわけではない。落ちることは落ちるが、ゆるやかである。一定の周期で乗り続けることが大事であり、回復にはより多くの時間をかけることが大事である、というところでしょうか。
上で紹介されている”Fast after 50″という本は、日本語版の中古も手に入るようです。英語版はKindle・ペーパーバック・Audible版があり、Audibleのお試し版を聞いたら「私は70歳です。この本を書きはじめてまもなく、その恐ろしい誕生日がやって来たのです…」という言葉から始まっていて、なかなかおもしろそうでした。英語の勉強がてら聞いてみてはどうでしょうか。
お得情報 Audible 最初の3か月間50%OFF リトライキャンペーン開催中(表示された方のみ・2/29まで)
睡眠の技術は様々ありますが、基本的なところは音と光を遮断する(耳栓やアイマスクを積極的に使う)・眠る前にはデジタルデバイスの画面を見ない・部屋の温度は涼しめにする、といったところでしょうか。よく眠る、と言葉で言うのは簡単ですが、睡眠はそれ自体がひとつのスキルとして習得されなければならないような、難しいものだと思うようになりました。