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Velo Orangeのホイールスタビライザーを大径・異形ダウンチューブに取り付ける【ホームセンター入手の金物を使ってDIY】

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Velo Orangeの「ホイールスタビライザー」というアクセサリーをTern Crest(関連記事一覧)という小径車に取り付けました。キックスタンドやセンタースタンドを使って駐輪している時にハンドルが左右にグルングルン回りにくくするためのアクセサリーで、ダウンチューブの直径に応じてクランプサイズがSmallとLargeの2種類が販売されています。

Velo Orange - VO Wheel Stabilizer
Velo Orange ベロ・オレンジ

筆者は以前からサイズSmallを所有していたのですが、SmallはTern Crestのダウンチューブには取り付けられないことを知っていたので、まだ使わずにいました。何とかこれを使えないものか。

Velo Orangeの公式サイトから「Large」を日本に送ってもらうことは可能なのですが、本体価格14ドルに加えて送料15ドル。届くまで多分2週間くらい。しかもLargeだからといってCrestに取り付けられる100%の保証はありません。たぶん付くとは思うのですが、手持ちのSmallサイズを工夫して使えるようにできないか。国内ではSmallサイズしか流通していないようですし、同じように困っている人も多いのではないか。というわけでDIYでの解決に挑戦することにしました。

同じ役割を果たすものを自作する

まずこちらがVelo Orange・ホイールスタビライザーのパッケージ内容です。上段にあるのがダウンチューブにクランプさせるパーツで、これがSmall(31.8mm以下のチューブに対応)とLarge(38-62mm対応)のものがあるのです。筆者が持っていたのはSmallです。

中段がフロントフォークへのフィッティング金具、スプリング、クランプに接続するロッドとテンションをかける円盤、下段がスプリングのカバーです。クランプ以外はSmallもLargeも同じだと思います。

Tern CrestにSmallのクランプを取り付けようとすると、下の写真のような状態になるので完全に詰みです。単にチューブが太いだけでなく、少し三角形っぽい形状をしているせいもあります。Large版のクランプはネットで画像検索した限り、バンド式(円形に整形されていないもの)と思われるので、多分Largeを買ったほうが早くて簡単かもしれません。

今回はこのクランプの部分を自作することにしました。

  1. ダウンチューブにしっかり固定できること
  2. バネの後ろに付いているロッドを通す穴があること
  3. テンション調整に使う円盤のストッパーになる部分があること

上記の3つの要件を満たすパーツを作成できれば良いわけです。ざっくり下のような姿をしているものを再現したい。

最初はCAT EYEのフレックスタイト・ブラケットを流用しようとしたのですが、Tern Crestのダウンチューブを巻くには長さが足りず、惜しくも断念。しかしAmazonレビューを眺めていたところ、ホームセンターにある金物でこのパーツを自作した方がいた(※英語で投稿していた方)ので参考にさせていただき、真似することにしました。

入手したのはホースクランプ金具と、L字型の金具です。

ホースクランプは「takagi QG114FJ 高圧ドライバ外形35-50mm」なる製品で、筆者が訪れた複数のホムセンでは水回りコーナーではなく「園芸用品」売り場にあったので、発見に手間取りました。L字金具は「推奨ねじ太さ8.5mm」とあり、これはスタビライザーのロッドを通すには穴が小さかったのですが、L字でちょうど良さそうなものはこれしかなかったのでひとまず入手。

最終的に、下のような構成になればいいわけです。L字の金具は、クランプを締めることでダウンチューブに固定します。円盤のストッパーもあるのでテンションも問題なくかけられそうです。

これらの金具をフレームに直接巻くと間違いなく傷だらけになりそうだったので、ラバーっぽい素材で養生することにしました。ホームセンターに「ソフト巾木60mm HB-1」という軟質ビニール素材のものがあり、クッション性が良さそうだったので買ってきました。これをカットして使います(工具箱に流用できそうなものがたくさんありそうな気はしましたが)。

L字金具の穴にはスタビライザーのロッドが通らなかったので、手持ちの適当な工具を駆使して穴を広げることにしました。小さいリーマーがあると捗ったと思いますが、地道な手作業で1時間ほどかけて穴を拡張しました。最初から穴のサイズが合った金具を買ったほうがスマートです。

あとは取り付けるだけです。ホースクランプの金具の端が鋭利なので、ダウンチューブに傷が付かないように気を配る必要がありました。またこのクランプはドライバーで締めこんでいくのですが、なかなかの固さです。下に挟んだクッションやL字金具がずれないように、そしてバネに必要なテンションをかけられる位置を探りつつ、何度かやりなおししながらの作業です。

作業の際はクランプの周囲にテープを貼って養生するなどしたほうが、ダウンチューブに傷が付かずに良いと思います

板状のクッションの下には、工具箱にあった別のラバー(サイコンかライトか何かのマウントの余り。リアライトをシートステイに付ける時のものかも)も追加してダウンチューブをL字金具からさらに保護することにしました。

ドライブサイドから見た様子です。シフトケーブルが接触していますが、シフトへの影響はありません。

フォーク側はこんな感じになります。こちら側は何の問題もなくポン付けできました。

ホイールスタビライザーを実際に使ってみて

Velo Orangeのホイールスタビライザーを使うことで、駐輪中のハンドルの左右への振れはかなり軽減されました。フロントを持ち上げてホイールを浮かせてみても、下の写真の程度にしかハンドルが曲がりません。ただ、これはハンドルバーバッグなし・バスケットにも荷物がない状態の話。荷物があると、もう少しハンドルは振れます。完全無欠なソリューションではないようです。

このホイールスタビライザー、公式サイトのレビューを読むと「スプリングの力が弱い」という意見があり、確かにスプリングに強めのテンションをかけても、期待していたほどの固定力は出なかったです。また、テンションをかければかけるほどバネの効きもそれに応じてどこまでも強くなるわけではなく、限界があるようでした(市販のより強力なバネに交換する手もあるのかな?)。

しかしこのスタビライザーがあると、だいぶ助かります。超満足・最の高!とまでは行かないのですが、「ないよりはマシ」というレベルではなく「いや〜あったほうが断然いい!」という程度のありがたさは感じます。苦労して導入した甲斐はありました。キックスタンドやセンタースタンドでハンドルがクルクルしてしまう方、一度試してみては如何でしょうか。

Velo Orange - VO Wheel Stabilizer
Velo Orange ベロ・オレンジ
著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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