見るためのライト、照らすためのライト、には自転車乗りの定番製品があります。現在、それはCATEYE VOLT 800である、と断言しても良いでしょう。CBNレビューでも絶賛されている名作です。
では、「見られるためのライト」はどうでしょう。対向車に気づいてもらうためのライト。もちろん、VOLT 800はそういう使い方もできるライトですが、あまり夜に使うことはない普段使いの自転車に付けっぱなしにしておいて、ちょっと日が暮れてきた頃にスイッチオンする、気軽な存在証明灯で、良いものはなんだろう。
私のお気に入りはKnog Blinder Mini
3種類の照射角度から選べる
そういう用途で私が最近愛用しているのは、Knog(ノグ)のBlinder Miniという製品です。左がリア用、右がフロント用。リア・フロントともに配光パターンの異なる3つのバリエーションがあり、私のリアは「NINER」。フロントは「CHIPPY」です。他に「DOT」というタイプもあります。
「NINER」は照射角が90度。「CHIPPY」はもっと広くて、120度です。「DOT」は20度と照射角度がせまいかわりに、遠くまで照らせるタイプ。「DOT」は「見られること」よりも「見ること」のほうに振ったライトです。
ランタイムは点灯で約1.5時間。片道20kmを自転車通勤をする人でも十分に使えそうです。点滅だともっといけるんじゃないかな。
Miniでもわりとゴツい。眩しさヤバい
この「ブラインダー」シリーズにはデカいものもあるのですが、私が使っているのは「ミニ」。ミニといっても、結構存在感があります。
指輪だったらかなりゴツい感じの大きさ。でもハンドルバーやシートポストにつけると、極端に目立つことはありません。
そしてこのライト、どちらもめちゃめちゃ明るいです。眩しすぎてヤバい。なにしろ製品名が「めくらまし」という意味です。最も強力なモードは、対向車や歩行者を幻惑させないよう配慮が必要なほどです。
逆に言えば、相当暗いところでもバッチリ対向車に気づいてもらえます。点灯モードは5種類あるので使いやすいモードをいろいろ試してみましょう。
USBの穴に本体をダイレクトに挿す漢設計
USB充電式です。しかもプラグ一体式で、普通のUSBの口にザクッと挿します。このケーブルがないところも何気に魅力的です。金属端子部分はこんなふうに露出していて、ここはハンドルバーやシートポストに接触します。
この部分、大丈夫なのかと心配になりますが、数ヶ月使ってみてまだ壊れていません。耐久性はもうしばらく使ってみないとわかりませんが、個人的にはこういう製品は2年もってくれればいいかなと思っています。
そしてIP67の防塵防水仕様
ところで本体にホコリが目立ちますよね。でもコイツは「IP67規格」をクリアしています。
IP67の最初の6は「最高の防塵性能を有している」という意味で、それに続く7は「水深1mに30分漬けておいても壊れない」という意味です。
ちなみにApple Watchが「IPX7」です(Xは、防塵についてはテストしていないという意味)。
つまり、雨天でも使えるし、丸洗いもできるということです。メーカー発表スペック的には。
リアはエアロシートポストにも装着可能
シリコンバンドが付属します。リアには長さの違うものが3つ入っています。エアロシートポストにもつけられます。フロントには2つ入っていたと思います。
Blinderの旧モデルは、このシリコンバンドが本体と一体になっていて、しかも切れやすかったようです。おそらくその反省を踏まえてバンド別体型にしたのでしょう。
充電の様子
充電の様子。iPhone用の充電ソケットにグサッと。なんだか漢な感じの仕様ですね。それに反してカワイイ見た目…
前後同時充電してみました。充電中は赤いLEDが点灯します。あと使用中にバッテリーレベルが落ちてもこの赤LEDが点灯してくれます。
こういう見られるためのライト、存在証明灯、フラッシャーともいいますが、数年おきにヒット製品が出る印象を受けます。いまいちばん旬なのがこのBlinder Miniではないかと思います。
ライト自体に存在感はありますが、あまり存在感が強すぎても自転車の雰囲気が崩れてしまう場合がありますよね。Blinder Miniはそのギリギリのところを行っている感じがします。カーボンバイクはもちろん、クロモリでも行けます。なかなか守備範囲の広いデザインだなと感心します。
CATEYEのシンプルサイコン、QUICKとの組み合わせもいいですねぇ。この写真はライトにピント合ってませんが…
もちろん、ライトをもっと目立たせたい場合は、カラーバリエーションがさまざまあるので好みのものを選ぶと良いでしょう。
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