LEZYNE SUPER GPSはジローラモ・パンツェッタである。振る舞いにいい加減なところがありながらも、イケメンでモテる。悔しい。そのあたりがSUPER GPSとそっくりなのである。
SUPER GPS – そのイケメンな外観
まずはそのイケメンな外観を見てみましょう。
く、悔しい…カッコいい…
CATEYEやGARMIN、Wahooに比べるとやや無骨な印象はあります。英語で言う”robust”(堅牢)という感じでしょうか。ロードならマッシブなカーボンフレームのバイクに似合うでしょう。MTBやシクロクロスのようなオフロード系バイクなら文句なしに似合うと思います。
しかしガチガチに硬い感じではなく、角は取れて丸くなっていたりします。LEZYNE製品全般に共通する特徴だと思いますが、無骨ながらも女性的な何かも感じる不思議なデザインです。やはりジローラモです。
厚みもそこそこあります。ちなみにこの4枚の写真ではUSB充電カバーが外れています。ここはきちんとハメないと浸水するので気をつけましょう。悪い例です。
と、外観的にはすごく満足しています。モノとしての存在感があります。少し厳つい雰囲気もあるので、好みは分かれるとは思います。ジローラモ氏のように若干クセのある、ちょい悪オヤジ的な雰囲気です。
スマホとの微妙な関係
このジローラモ…いやSUPER GPSですが、本体の動作には怪しいところもなく今のところ非常に満足しています。しかしスマホとのペアリングがうまくいかない時があります。
本体側でスマホとのペアリングモードにしてから、アプリ側(GPS Ally v2)でデバイスをスキャンします。たまに認識されません。この若干いい加減なところがジローラモです。
ただひとたび認識されたらあとはほぼすべての設定をスマホ側から行えるので、便利です。約束はよくすっぽかすけれど、合流したらとりあえず楽しくなるそんなジローラモのようなサイコンです(しつこい)。
LEZYNEのGPS一般とSUPER GPSについて目にしたコメント
さてLEZYNE GPS一般について、そして本機SUPER GPSについて様々なコメントをTwitterで目にしました。そしてCBNのLEZYNE SUPER GPSレビューから、長所と短所と思われるコメントを抜粋してまとめてみます。まず長所から。
長所 (PROS)
- 安い
- カッコいい
- 丈夫で堅牢
- 起動音が抜群にいい
- 目的地検索がスマホで出来るので早くて超快適(*)
- ルートの読み込みは高速(*)
- ハードボタンなので冬場に手袋をしていても確実に操作できる(*)
(*)はCBNに投稿されたgabasuさんのLEZYNE SUPER GPSレビューからの引用です。個人的にはやはり起動音・操作音が気持ち良く、扱っていて楽しいです。
短所 (CONS)
次に短所を並べてみます。(*)は上記gabasuさんのレビューから。その他はTwitterで目にした情報です。SUPER GPS以外にもMEGA XL, MINI GPSでもある程度共通している内容かと思われました。
- スマホアプリとうまくペアリングできない
- スマホ連動でログをアップしようとするとペアリングが切れる
- iPhoneからStravaにうまくアップできない
- USBの防水キャップが切れる
- 同梱のマウントがあまり良いものではない
- マウントへの脱着が固くて大変
- GPSログの精度が悪い
- Garmin Edge 820JとLEZYNE Super GPSを同じケイデンス・スピードセンサーで使ったところ100kmあたり1km程度の誤差あり(共にオートストップあり)(*)
- ファームウェアのアップデートは挙動が怪しい
やはりスマホアプリの完成度、そしてGPSの精度にやや不満を感じている方が多いようです。にもかかわらず、LEZYNE GPSユーザーは「ジローラモはほんとしょうがねぇな、でも根はいい奴だから許そう」という感じで同社製品を受け入れているような印象を受けます。
ちなみにマウントの脱着は本当に硬いです。というか、脱着方法が普通のサイコンとは違います。マウント底面に本体をグイッと押し付けてから反時計方向に回します。押さずに回すと壊れるので注意が必要。そして付属のマウントブラケットはゴムでステムやハンドル固定するタイプなので、この脱着がやりづらいのです。
SUPER GPSを買ってすぐやったこと
SUPER GPSを買って私がすぐにやった設定について書いてみます。私はこのサイコン、センサーレスで運用する目的で買いました。心拍数とケイデンスは計測しません。速度はGPS計測。サイコンで見られれば良い情報は速度・走行距離・経過時間・勾配・現在時刻程度のものです。
なお、心拍やケイデンスやパワーを計測しないのであれば、ゼロ設定ですぐに使えます。GPSサイコンなので、タイヤの周長入力も時刻設定も必要ありません。充電して電源を入れて、右下のボタンを押すと記録開始。走り終わったら、右下のボタンで記録停止。電源OFFにして終了。簡単です。ジローラモです。
スクリーン設定を好みに
まずは画面を好みに設定します。最大5つまで画面を作れますが、とりあえず3つ作りました。
- データページ1 スピード・距離
- データページ2 タイム・平均スピード・最高スピード・時計
- データページ3 勾配・標高・気温
峠を走るようなサイクリングの場合は、別の画面を作ると思います。なお画面内の表示項目、Garmin GPSで言う「データフィールド」に相当するものは最大8つまで詰め込めます。そろそろハズキルーペの導入も視野に入ってきそうな年頃なので走りながら見るデータとしては最大4つが限度かなという感じです。
GPSの精度を上げる設定
SUPER GPSはログの精度が良くないという声をよく耳にします。しかしJINXさんのCBNレビューに改善方法が書かれてあったので、早速ありがたく使わせていただくことに。
MENU > INFO > GPSで「Adaptive」から「1second」に変更します。
これがかなり重要で,この設定をすることによりかなりGPSの精度が改善されました。
*JINXさんのLEZYNE SUPER GPSレビューより
なお”Adaptive”を”1 second”へと補正することにより結果がどう変わるかは本製品の次回レポートで報告する予定です。
バックライトON
次はバックライト。初期状態では本体左下のボタンを押すと一定時間点灯するのですが、これをどのボタンを押しても点灯するように変更します。
- MENU > Auto > Light > ON
で設定完了。上のGPS精度向上とこのバックライト設定でバッテリーの減りが少し早くなると思いますが、公称24時間駆動の疲れ知らずの遊び人ジローラモみたいな奴なのでこれでも余裕です。
Stravaへの自動アップロード
最後に走行ログをStravaへ自動アップロードする設定です。
スマホアプリで
- 設定 > アプリの設定 > Strava 自動同期
を選びます。私は走行中、SUPER GPSとスマホをペアリングしていないので、帰宅後にペアリングさせてスマホアプリからデバイス内のログを探し、LEZYNEのクラウドやスマホ本体内にデータを取り込みます。クラウドへの保存が終わるとStravaにもデータが自動送信される仕組みになっているようです。
Stravaに反映されるまで30秒ほど時間がかかることもありますが、とりあえずうまく行っています。
アプリ内でライド情報を地図付きで確認できますが、これがなかなか使いやすい地図で気に入っています。より詳細なデータはStravaで。ちなみにアプリのGPS Ally 2ではライドの経過時間(停止中の時間を含む)が表示されますが、Stravaでは移動時間だけ表示されるという感じで少し違いがあります。
英語版について
私が購入したSUPER GPSは英語版で、スマホアプリは自動的に日本語版になるのですが、うまくシンクロできています。いまのところ問題なく使えています。
英語版を買った理由は、まず安いというのはあるのですが、この手のサイコンで表示される日本語フォントがあまり好みではないというのがあります。
英語が苦手な方でも表示項目で使用されるような単語ならすぐ慣れるでしょうし、スマホアプリ側は日本語なので画面設定を日本語で行えます。英語版を買っても困ることはないでしょう。
と、まだ使いはじめてまだまもないのですが、今後も継続的に使用感などを当ブログ記事やCBNレビューとしてアップしていく予定です。
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