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ブレーキ

日泉ケーブルでメカニカル・ディスクブレーキを引いてみたら軽すぎワロタ

5.0

メカニカルシフター・ブレーキ用ケーブルの最高峰との呼び声高い「日泉(ニッセン/NISSEN)ケーブル」。シフターは電動化され、ブレーキは油圧ディスク化が進んでいるこのご時世、今後メーカー各社がスポーツバイク用高級ケーブルの研究開発に積極的に投資していくことは考えにくいことから、日泉ケーブルを超える製品はもう出てこない可能性が高い、という記事をだいぶ前に書きました。

ニッセンケーブル「ブレーキ用ステンレスアウターケーブル」と「SP31スペシャルステンインナー」

ニッセンケーブル「ブレーキ用ステンレスアウターケーブル」と「SP31スペシャルステンインナー」

さて、遅ればせながら私自身もこの話題の日泉ケーブルを実際に試してみたので、使用感をレビューしてみたいと思います。

最初に結論を書きます。これは買って損のない、素晴らしい製品でした。

「ブレーキ用ステンレスアウターケーブル」と「SP31スペシャルステンインナー」

私が購入したのは「ブレーキ用ステンレスアウターケーブル」と「SP31スペシャルステンインナー」です。Amazonでアウターが1,100円、インナーが1,210円でした。前後用に各2本を調達。なお本記事ではシフト用ケーブルについては触れませんので、悪しからずご了承下さい。

ニッセンケーブル「SP31スペシャルステンインナー」

ニッセンケーブル「SP31スペシャルステンインナー」

シマノ・デュラエースグレードの「BC-9000 ポリマーコート・ブレーキケーブルセット」の実勢価格が¥3,138なので、日泉ケーブルで前後ブレーキ用セットをバラで揃えるとそれより1,500円ほど高くなります。高級品ですね。ただし日泉ケーブルはインナーもアウターも2mあり、使い方次第ではお得です。

アウターのカラーはamazonの販売ページを見ると19種類もあるのですが、自分のバイクに似合いそうな「クリアーブラック」をチョイスしてみました。ブラックというよりはグレー、ガンメタルに近い色合いで、外側は透明で非常に高級感があります。

ニッセンケーブル「ブレーキ用ステンレスアウターケーブル」と「SP31スペシャルステンインナー」

ニッセンケーブル「ブレーキ用ステンレスアウターケーブル」と「SP31スペシャルステンインナー」

インナーケーブルは「SP31」という型番ですが、この「31」は「31本のケーブルを撚っている」という意味。一般的なインナーは19本撚りらしく、最終的に同じ1.6mm程度の太さのケーブルになるなら内部の1本1本が細く高密度になればなるほど柔軟性が生まれ、さらに伸びにも強くなる、ということが直感的にも推察できます。

ニッセンケーブル「SP31スペシャルステンインナー」

SP31は31本撚りのケーブル

上で「一般的なインナーは19本撚りらしい」と書きましたが、本当かどうかチェックしてみました。19本というのはずいぶん中途半端な数字ですよね。下の写真、右下が約500円くらいのシマノの「MTB SUSインナーケーブル」の先端をほぐしてみたもので、数えると確かに19本です。

NISSEN SP31とSHIMANOの廉価版ブレーキインナーの比較

NISSEN SP31とSHIMANOの廉価版ブレーキインナーの比較。日泉は31本、シマノは19本

左がニッセンSP31で先端をバラすと確かに31本ありました。芯が12本多いわけです。

さらに驚いたことに、太さが全部同じではありません。日泉のサイトを見ると外周部に太いワイヤー、内側に細いワイヤーが来ているようです。なるほどこれは確かに凝っています。構造が違います。

なおこのステンレスアウターケーブルはMADE IN JAPANとありますが、日泉ケーブルのウェブサイトによるとSP31インナーケーブルは台湾生産だそうです。金型のコストや特許上の問題があるため、とのことです。

参考 SP31スペシャルステンレスインナーケーブル – 日泉ケーブル株式会社

このインナーケーブル、手で曲げた感じはシマノやJagwire等の他社製品と比べるとやはり柔軟性が高いように感じます。

アウターも驚きの柔軟性

インナーの構造と、恐らくそれに由来するであろうしなやかさにも感心しましたが、組んでみるとアウターの柔軟性にも感動しました。特にアウターは直前まで使っていたシマノ製のアウターに比べると全く違う質感。この段階で既に期待が持てます。アールがきつい箇所でもいい感じで仮止めしていけます。

ニッセンケーブル「ブレーキ用ステンレスアウターケーブル」

アールがきつい箇所でも這わせやすい

ところで今回この日泉ケーブルを試そうと思った理由は、安いケーブルでも十分に優秀なTRP SPYRE SLCというメカニカルディスクブレーキで使ったらさらに良くなるのではないか、と思ったからです。

ニッセンケーブル「ブレーキ用ステンレスアウターケーブル」

フルアウターの場合は特に効果大

私のグラベルロードはリアブレーキワイヤーがフルアウターです。フルアウターは一般的なリムブレーキのロードバイクに比べると引きが重くなりがちで、TRP SPYREでもやはりリアのほうが若干弱い感じです。

果たして日泉ケーブルを使うことでこれは少しは改善するのでしょうか?

軽すぎワロタ

使いはじめてすぐに「なんだこれ、引き軽すぎwww」と感動しました!

こういうのはなかなか言葉で伝えるのが難しいですが、直前まで使っていたシマノの安いアウター+インナーでブレーキを引く時の力を100%とすると、この日泉ケーブルの組み合わせだと70%、は言い過ぎかもしれませんが確実に80%くらいの軽さにはなっています。

ニッセンケーブル「SP31スペシャルステンインナー」

引きの軽さは感動的。エンドキャップだけ使いにくかったので他社製に変更

引きが軽いということは、それだけ少ない力で同じ制動力を得られるということです。そして引きの軽さは摩擦抵抗の少なさとケーブルの縦方向への伸縮性の少なさに由来するものであることは間違いないでしょう。

これがインナーの性能によるものなのか、アウターの性能によるものなのか。おそらく両者の相乗効果によるものだろうと推測しますが、期待を大きく上回る引きの軽さに戸惑いながら20kmほどのテストライドを終えました。

シマノの低グレードのブレーキケーブルセットと比べるのであれば、問答無用で比較にならないほど良いものであると断言できます。

ただ、最近私はデュラエースグレードのBC-9000ケーブルセットを使っていないのでそれとの比較は出来ません(ポリマーコートの毛羽立ちが苦手であまり使わなくなったのでした)。最近この両方を使ってみた、という方がいらっしゃいましたら、是非感想をお聞きしたいところです。CBN Twitterへのコメントお待ちしております。

アウターのルーティングやインナーの張りの調整などは勿論丁寧にセットアップしましたが(インナーは実走前に2回張り直しました)、ここまで違いが出たのは正直驚きました。特にリアがフルアウターの方には是非試してもらいたいと思いました。今後私のメカニカル・ブレーキ用ワイヤーはすべて日泉に置き換えられて行くでしょう。

私は今回、機械式ディスクブレーキ用に導入しましたがリムブレーキでもきっと違いはわかるんじゃないでしょうか。最初は笑いが止まらないと思います。ブレーキをかけるたび「おおおおぉぉ…!」とニヤニヤすること間違いなし!

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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