ハンドル製品レビュー

BROOKS マイクロファイバー・バーテープを試す:クッション性が高くグラベルやドロップハンドル小径車に良し

4.5

最近グラベルバイクで使っているバーテープの具合がとても良いのでご紹介します。BROOKSの「マイクロファイバー・バーテープ」という製品です。BROOKSと言えば本皮をイメージしますが、こちらはマイクロファイバー素材、厚みは3mmです。

BROOKS マイクロファイバー・バーテープ

同じ厚みでもメーカーによってクッション性は異なる

筆者が長年愛用しているバーテープはFizikの「マイクロテックス・ボンドカッシュ」シリーズなのですが、山奥のオフロードを走る比率が多くなるにつれ、Nittoのアルミハンドル(M137)とそのバーテープの組み合わせだとクッション性がやや足りないと感じるようになりました。

直近で使っていたFizikのバーテープも3mm厚ではあるのですが、巻く時に伸びることもあり、アルミハンドルと組み合わせるとオンロードでは快適でもグラベルではやや疲れてきます(使いすぎてヘタってきたせいもある)。ロードバイク+カーボンハンドルでは最高のバーテープなのですが…

なら久々にスパカズの厚めのテープでも使うか…とも思ったのですが、パーツラックにこのBROOKSバーテープを発見。「ハニーブラウン」というカラーなのですが、数年前に購入した時、色がイメージと違ったので使わずにストックしておいたのでした(もう少し明るいハニーかと想像していた)。

BROOKS マイクロファイバー・バーテープ

さて使ってみたところ、これが素晴らしく快適。同じ3mm厚でも巻く時にあまり伸びないせいか、クッション性はFizikの3mmよりもずっと高くなります。ただし素手で汗をかいたら滑ることはあるかもしれません。

BROOKS マイクロファイバー・バーテープ

伸縮性が少ないので巻くのが難しいと感じる方も多いようですが、個人的には他社製品と大差ない感じはしました(私は何を使っても巻くのが下手ですが…)。巻く時に切れそうな感じもなし。ただ、厚みがあるのでレバー回りは重なりすぎないよう巻く必要はあります。

BROOKS マイクロファイバー・バーテープ

あと端っこをバーエンドで巻き込んで内側に入れるのがほぼ無理なので、余分はほんの少しだけ出すようにしたほうが良いです。私は普通に巻いてしまって付属のバーエンドが入らず困りましたが、ラバーハンマーでなんとか叩き入れました(カーボンハンドルではやらないでね!)。

厚みのあるカーボンハンドルを使われている方で、走るのがオンロードメインの場合は、ややトゥーマッチなバーテープかもしれません。逆にアルミハンドルで疲労を感じる方や、ドロップハンドルの小径車で振動吸収性を高めたい方には手軽な対策品になると思います。

価格も本記事時点で¥3,828と、BROOKS製品としては安いですね。スパカズのスーパースティッキー・クッシュとほぼ同じ価格帯。カラーは私が使っているハニーブラウンの他、アンティークブラウンとブラックがあります。スパカズのグリップ力は凄まじいものがありますが、あそこまでの粘着性は不要という方にも良いと思います。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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