クリス・フルームが3月30日に最新動画を公開しています。グラン・カナリア島でのトレーニングの模様を紹介するライトなVlogという雰囲気ですが、以前から彼が不満を漏らしていた「ディスクブレーキローターの異音」が実況付きで紹介されています。
▼ フルームとディスクブレーキに関する過去記事はこちら
12スピードのシマノでは解決されたと聞くが…
以下、動画の8:41秒頃からのフルーム氏の言葉です。
聞こえているかどうかわかりませんが、ディスクブレーキにはまだ楽しませてもらっています。やはりこれはまだ完成途上のもので、テクノロジーは進歩し続けてはいますが、調整幅がほんとにギリギリなので、ビッグな下りを走るとアライメントが完全に狂ってしまいます。そのため、停車して全部調整しなおす必要があります。
いま私達はシマノに乗っているのですが、12スピードのシマノは、こういう問題のいくつかを解決したと聞いています。でも11スピードではまだ擦れが多く、片方のピストンがもう片方よりも動きすぎてしまって、アライメントが狂ってしまいますね。
何人のメカニックに相談したり、診てもらっても、100%直してもらうことはできません。結局、本当にすごい下りになるとすぐに発生してしまいます。
まぁ、でもこんなものです。当分はイヤホンをして、聞こえないふりをします。
聞こえているかどうかわかりませんが… とのことですが、バッチリ聞こえるどころか、個人的には「ええっこんなにデカい音がしているの!」と驚きました(マイクのせいで音が聞こえやすくなっている可能性もありますが、それでも大きい音だと思います)。仮に登りでずっとこのレベルの擦れ音が聞こえていたら、さすがに集中が削がれそうです。
また発言から考えると、この動画のバイクでは11スピードのデュラエースが使われているようです(話からするとキャリパーはMaguraではないようです。また少なくともリアキャリパーはシマノであることがわかる)。フルーム氏本人はまだ12スピードの新デュラエースを使っていないように思われます。
もし新型デュラエースのキャリパーでピストンの動きが劇的に改善されていて、フルームがそれに気付いて動画で紹介したらシマノの株は相当上ることになりそうですね。果たして実際はどうなのか、気になるところです(もし原因がローターの大きい歪みだとしたら結果はあまり変わらないような気もしますが、どうでしょうか)。