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プロロードレース選手は自転車の扱いが荒い? 一流プロ使用の再生品販売サイトについて厳しい意見

bike-room.comというイタリアのサイトが、一流プロ選手が使用したロードバイク等をメカニックに整備してもらった上で新品よりやや安価に販売しています。このサイトについてBikerumorが紹介しているのですが、その記事への読者コメントを読んで「えっそうなの?」と思ったので軽くご紹介。

出典 Second hand bikes from actual pros? Bike-room.com sells them worldwide
参考 The best online bike shop – Bike-Room

プロメカニックによる整備と1年保証はあるものの…

気になったのは次のような厳しい内容のコメントです。

クールだと思うけど、コンチネンタルチームとワールドツアーチームのライダーが数人いるエリアに住んでいる自分としては、プロがトレーニング用バイクをどう扱っているかを見てきたわけで、私ならレンタカーとして使われたマスタングの中古車を避けるのと同様にこれらのバイクは避ける

ハードに乗って、濡れたまま放置。疑わしい履歴と使い捨て文化が感じられる美しいバイク。ノーサンクス

基本的に、このような新しいサービスについてすぐにケチを付けるのは冷や水を浴びせるようであまり良いことではないとは思うのですが、もし実際にプロ選手(全てのプロ選手にはあてはまらないとしても)による提供バイクの扱いが雑だとしたら、実用品として考えた場合は割引価格ではあっても確かに気になるところではあります。

しかし同サイトで販売されているものはワールドツアーでの経験があるメカニックによる証明書が付き、12ヶ月の保証があります。また製品ごとに「10点満点中9.5点」といった感じでレーティングもあります。「BETTER THAN NEW!(新品よりも良い!)」というキャッチコピーは、実際にテストライドしているので初期不良はないという意味でしょうか(推測)。

仮にカーボンフレームに目視できないダメージがある場合でも、1年間乗りこんでいればわかるような気はします。完全調整済みなのでほぼ最適化された状態で乗りはじめられるところはメリットかもしれません。しかし、それは二次的な付加価値で、最大の価値はやはりスター選手が実際に使っていたもの、というブランド価値かなと思います。

なおbike-room.comで販売されているバイクは日本からも購入可能。ただし日本への送料を表示させてみると本記事時点で¥77,756という数字が出ていました…

それにしても、個人的にはプロ選手は道具を大切にするものと思い込んでいたので、先に紹介したようなコメントが事実であれば少し意外な感じがしたのでした。機材を特に大事にするチーム、しないチーム、大事に扱う選手、扱わない選手、様々なのでしょうか。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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