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自転車キャンツーで温かいものを飲食するためのミニマリスト装備

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自転車キャンプ・ツーリングに興味のある方向けの記事です。日帰りでも泊まりでも良いのですが、屋外で温かいものを作って食べるための最低限の装備はどんなものだろう? という内容です。

自転車キャンツーで温かいものを飲食するためのミニマム装備

自転車キャンツーでは必ずしも「食」を重要視する必要はないかもしれませんが、寒い季節は積極的に温かいものを飲食したほうが身体が動きやすいように思います。連泊するなら、なおさらですね。

固形燃料でラーメンからシメのコーヒーまで

今回ご紹介する「かさばらない調理セット」がこちら。燃料は固形燃料、燃料台は「エスビット・コッハー」と呼ばれる有名な旧ドイツ軍用ポケットストーブの類似品。鍋はチタン製のシェラカップ(450ml)。カトラリーは木製のフォーク・スプーン兼用のもの。テーブル兼風防がCascade Wildの超軽量折りたたみテーブル(普通でない使い方)。

自転車キャンツーで温かいものを飲食するためのミニマム装備

ガスストーブなら3分もあればお湯を湧かせるので時間が限られている登山では便利だったりするのですが、先を急がない自転車ツーリングで調理開始〜食事終了まで40分程度ゆっくりできるのなら、こうしたミニマム装備でも温かいものを食べられます。固形燃料は、標準的なサイズなら大体20分程度は持ちます。

その間にラーメンを作って食べて、シェラカップを洗うなりキッチンペーパーで拭ったりすれば、コーヒーやお茶も楽しめます(ラーメン系は匂い移りが結構すごいので、可能なら洗ったほうがベター)。ラーメン以外にも、コーンポタージュのようなスープを作ってパンを浸して食べるのも身体が温まって良いですね。フリーズドライやアルファ米で雑炊を作るのも良し。

最近筆者がハマっているキャンツー食はマルタイの棒ラーメン。とにかくかさばらないので、携帯が楽なのです。カップラーメンを持っていくとなるとバッグの中でスペースを取るじゃないですか。美味しいのですが、今回はバッグに入らないなと思ったらこれを選びます。ノンフライなので糖質とたんぱく質中心に摂りたい時にも便利。

マルタイの棒ラーメン

そしてとにかく「おいしい」! オリジナル味も、写真の「辛子高菜風味とんこつ味」もうまい(新宿や渋谷で食べられる熊本の「桂花ラーメン」そっくりの見た目です。さすがにあそこまでのトンコツ臭はないけれども、良い意味でわりと臭い)。

マルタイの棒ラーメン

「屋台とんこつ醤油」もうまい。「屋台とんこつ」も「ごましょうゆ」もうまい。オリジナル味がいちばんうまい、という人が多いみたいですが、これ、私自身は順番付けられないですね。どれもおいしいので、出かける度にどれにしようかと顎を擦りながらしばらく悩みます。

本記事で登場したアイテム

本記事で紹介した調理器具の集合写真がこちら。写っているものだけで245gです。固形燃料を4個にして棒ラーメンを4食分にしても全部大型サドルバッグに余裕で入ります。あと必要なのは水だけ。

自転車キャンツーで温かいものを飲食するためのミニマム装備

本記事で紹介した調理器具。大型サドルバッグなら余裕で入る

マルタイの棒ラーメンは450mlのお湯で茹でることが推奨されているのですが、軽量コンパクトなシェラカップの最大容量は大体450ml。それは、ひたひたに水を入れた時の容量。実際は300ml程度の水を入れて沸かして、そこにラーメンを投入するのが現実的。好みですが、濃い味が好きな私にはこれで全然OKです。300mlのシェラカップだとラーメンを作るのはちょっと厳しい。

このBoundless Voyageのチタン製シェラカップは実測重量58g。公称重量は53gで、若干重かったですが、チタン製食器はどのメーカーのものも重量・品質に極端な違いはない印象なので、好きなものを選んで良いと思います(取っ手は当然折り畳めるものが良い)。ロゴだけ違って製造元は一緒、みたいなものが結構あります。

エスビットタイプのポケットコンロは様々なメーカーから出ていて、仕上げ・品質的にはどれも大差ないようです。筆者が使っているのはMiliCampというブランドのもので、1000円もしない安物です。

固形燃料も何でも良し。旅館のお食事で出てくるアレです。一般的には25gが最も人気があると思いますが、筆者はたまたま30gの製品を使用。

固形燃料はマッチでもライターでも火は付きますが、風が強い時だと無理な時もあります。そんな時はいわゆる「チャッカマン」的なものがあると安心です。これは意外に軽くて、筆者愛用のキャプテンスタッグの製品は実測重量33g。焚き火をする時も活躍します。

カトラリーは何にしようか、結構迷いますよね。麺は箸で食べるのがやっぱりおいしい。分解式の箸も持っているのですが、フリーズドライのリゾットなども食べるのでフォークとスプーンが一体化した「フォクープ」なるものを使っています。重量13g。割り箸のようなゴミになるものは最近極力持っていかないようにしています。でも箸で食べたほうがおいしいですね。

風防として使ったのはCascade Wildの超軽量折りたたみテーブル。この記事で紹介した二軍装備ですが、ウルトラライト装備の日には固形燃料の風防として活躍しています。

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そして本日の影の主役、マルタイ棒ラーメン。これがうま〜い!! 今年になってからはじめて食べました。筆者が暮らす東京都心では、これは簡単には手に入らないのです。コンビニには置いていませんし、近所のスーパーでも見かけません。登山用品店ではよく見かけます。九州では日常的なものと聞いています。

2食入りで180gくらい。1食大体300kcal前後。フリーズドライのお粥系も大体330kcal前後で100g弱、という感じで重量・エネルギー比は似ていますが、マルタイ棒ラーメンはとにかく体積が小さいので携帯に便利なのがありがたいですね。私はAmazonでよく買います(箱入りでポストに届く)。ほんとおいしいので、食べたことない方は一度試してみて下さい。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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