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台湾GIANTが金欠でピンチ? パーツ供給業者に支払い延期を要請・ローエンドモデルの在庫過剰を認める

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台湾のGIANTについて若干心配なニュースを見かけました。何らかの理由(恐らく在庫過剰)で資金繰りに困りはじめており、サプライヤーに対して支払いを先延ばしさせてくれないかと依頼しているようです。英road.ccが伝えています。

出典 Giant postpones payments to suppliers due to falling demand, rising inventory levels, and market “headwinds”

以下、元記事からの抜粋・抄訳です。

  • Giantは先月、2022年第1〜第3四半期の売上が前年比で14パーセントの伸びを示したと発表していた
  • しかし1ヶ月以上経って、台湾地元メディアは同社のグローバル製造センターのヘッドYen Ching-hsin氏がサプライヤーに対し、45日間の支払い延期を要請する書簡を送ったと報じた
  • この支払い延期は2022年12月〜2023年3月までにGiantに製品納入予定のサプライヤーに影響するだろうとFocus Taiwanは報じている
  • Giantは続く報告で、世界の自転車産業が過去2年間のロックダウンによる自転車ブームを経て平常運行に戻っていく過程において、低価格モデルへの需要が低下し、その結果在庫レベルが上昇し、大規模なサプライチェーン上の問題に至っていると述べた
  • 「在庫水準は来年前半までには平常に戻らなければなりません。詳細は言えませんが、多くの計画が進行中であり、サイクリング市場の未来は明るいと我々は考えています」(Giant談)
  • しかし(ライバル会社の)Meridaによると、パンデミック後に需要が急増したローエンド及びミッドエンドのバイクが同社の製品ポートフォリオの中で占めている部分はほんのわずかだと言う。またMeridaはサプライヤーに対する支払い延期は考えていないという
  • だがここ数週間でサプライチェーンの問題に直面したのはGiantだけでもない。ドイツのRose Bikesは現在45000台のバイクの在庫があるが、中国から受け取れていないパーツがあるため組み立てられていないのだ(同社の役員によると今後数ヶ月で不足分のパーツは届くとのことだ)
  • Rose Bikesは先月、恐らく在庫分を補う販売量を得るために同社のバイクを15%値下げした。ただし同社は、これは原材料や輸送費の値下げ、より効率的な生産技術による値下げだと説明している

GIANTのキャッシュフロー自体はまだ健全らしいことが元記事からはうかがえるのですが、将来的な金欠を回避するための予防的措置として支払いの先延ばしを依頼したということのようです。しかし皺寄せを食うかたちのパーツ供給業者側がどうなるのか心配ですね。

あとはRose Bikesの情報も大変気になりますね。様々な大ブランドのハイエンドモデルは未だに納期が長いという話をよく聞きますが、一部パーツが届かないといった同じような理由だったりするのでしょうか。

これまでにも何度かお伝えしたように、来年2023年は自転車の値段が下がる、あるいは各ショップで大セールが行われる、という憶測(または希望的観測)があります。そうはならない、との声も多いのですが、ローエンド及びミドルエンドモデルについては、安く買える可能性はますます高くなったきたのではないかと思えますが、どうでしょうか。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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