よみもの

ワイルドキャンピング中によく眠るためにスマホアプリでホワイトノイズを流してしまう現代人の不思議な性

人の手の入った管理されているキャンプ地ではなく、深い自然のなかでテント泊をしている時、外の物音が気になることがあります。何かいる…! サルだろうか、シカだろうか? それともクマだったらどうしよう… と恐ろしくなったりもするのですが、やはりそんな不安をテントの中から投稿している自転車キャンパーがいました(携帯の電波は通じていたらしい)。

wild boar

Photo by Anna Hinckel

はじめてワイルドキャンピング(※キャンプ地以外でのキャンプ)をしているところです。そしてはじめて恐ろしい思いをしています。何かが常にあたりを歩いているのが聞こえます。あまり眠れなさそうです…

出典 First time wild camping right now

寄せられたコメントからいくつかピックアップ。

  • 大丈夫だよ!
  • たぶんハリネズミだと思う。あれはうるさいことがあるよ!
  • 耳栓を持っていきなよ!99.99%はリスとか野ネズミとかだよ。もし野生のイノシシだったとして、テントの中で横になっている以外に何をやろうっていうんだい? 眠ったほうがいいよ
  • その手の過敏な警戒心は実際のところ、はじめて(あるいは久しぶりに)ワイルドキャンピングする時は自然なことですよ。私は外側のことは何も心配しないようにしています。新しいノイズがたくさん聞こえることでしょう。良いニュースとしては、明日(か数日後)には疲れすぎて気にならなくなります
  • 他の多くの人も言っているように、アイマスクと耳栓がいいよ。僕にはゲームチェンジャーだった。あと本当に必要なら、スマホにホワイトノイズのアプリを入れておくといい。頭の近くにタイマーで静かにかけておく。森の中にいるのだから、笑っちゃうだろうけどね… 森の音をかき消すために… 録音された森のノイズを流すんだから…
  • (上の人に)賛成。私も寝る時は、家でも雨の音を流しています。外で雨が降っている時でもです

私の個人的な体験では(数はあまり多くありませんが)、枝や葉がテントに落ちたり、強風にフライシートが煽られていただけで実際は動物は来ていなかったのだろう、と朝になって思うのですが、夜になるとサルやシカが寄ってくるという話はよく耳にします。大きめの枝がガサァッ!と落ちてきたりすると、心底ビックリしますね。

仮にイノシシやクマだったとしても、確かにテントの中でじっとしているのが最適なやり過ごし方でしょうから、怖がっても仕方のないところでしょう(ヒグマが出る北海道での野営であれば、食料やゴミなどの匂いのするものはテントから離れたところにある木に吊るしておいたほうが安心かとは思います)。

上のコメントの中で笑ってしまったのは「ホワイトノイズを流すとよく眠れる」というもの。私も家ではYouTubeの雨・嵐の音、焚き火の音のストリーミングを流すとよく眠れることがあるので、気持ちはよくわかります。それらのホワイトノイズは自然の中に行くと満ち溢れているわけですが、その心地良い音を求める反面、いわば「大自然のリアルホワイトノイズ」はどこか落ち着かないこともあるという、都市化した現代人の性を見たような気がしました。

一泊であればよく眠れなくとも大体大丈夫だと思いますが、二泊、三泊となるとしっかり眠っておかないと疲労がたまるだけでなく、つまらなくなってきたりするのでキャンプ時の熟眠はまじめに考えたほうが良い問題かなと思います。キャンプで使う寝具を出発前に自宅でも使ってみるのも良い方法ですよ、というアドバイスも見られました。

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あとは贅沢品かもしれませんが、枕があるとやはり全然違いますね。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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