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海外のブロンプトン・オーナーたちが語る「ブロンプトンのここがダメ!」(まあ乗り続けるんだけどな)

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ブロンプトンを買おうと思っているけれど、買う前にブロンプトンの欠点や短所も知っておきたい。現オーナーさんの意見を知りたい、というスレッドを海外掲示板で見かけました。

ブロンプトン

photo by nadokazu

ネットで見た動画や記事では、ブロンプトンについて素晴らしいことばかり語られています。実際にお店に見に行っても、私が買おうと思っているC Line Exploreにはかなり好感を持ちました。ですが、ブロンプトンのオーナーさんにブロンプトンの嫌いなところや、事前に知っておくべきことがあるとしたら何かを教えてもらいたいと思いました

出典 What are the cons / things you don’t like about Brompton?

以下、目立ったコメントからいくつかピックアップ。

  • 16インチホイールであることと、ポットホール(=道路の陥没穴)。クランクアームの地面とのクリアランスも短所(傾く時はペダリングしないこと)
  • (上の人に)単純にデコボコした道路だと不快なライドになることがありますね
  • (上の人に)同意です、石畳の道はブロンプトンでは絶対ナシです
    石畳の道

    本記事筆者もこの日はブロンプトンでなくて良かった… と思いました(ブロンプトンで走ってもフレームは壊れないと思いますが、振動で身体と脳が死ぬ)

  • (上の人に)これについて解決法を発見しました。テレスコピック・シートポストを買って、その下半分にサスペンション・シートポストを付けて、そこにサドルを付けるのです。サスペンション・シートポストを挿入するにはテレスコピック・シートポストのプラスチック・アタッチメントを少し削る加工が必要になりますが、可能です。ものすごく快適ですよ
  • (直上の人に)どのサスペンションシートポストが向いていますか?
  • (上の人への回答)Zoomの27.2mmが良いですよ! Amazonでお手頃価格です

  • 折りたたんである時は、アフターマーケットパーツを買わないとうまく転がせられないところが好きではありません。標準の小さい(ローラー)ホイールは良くありません
  • 半分折りたたんだ「ショッピングカート」モードではめっちゃ倒れやすいですよね
  • リアラックを装着するとかなり良く転がるのですが、ラックなしでもちゃんと転がってくれたら良かったですね。ラックは安くないですし!
  • A LineからC Lineに移行した時、ラック標準装備のモデルをやめてしまったのは残念でした
  • ある程度の距離を運ばなくてはならない時、重いこと
  • (上の人に)階段が真の敵になりますね
  • サドルの前側を肩にひっかけると階段を登りやすくなりますよ
  • 折りたたまずにサドルを肩に置くようにして、手でフレームを安定させて階段を登り降りするといいですよ。楽勝です
  • ギアの選択肢が限定されていること。リアトライアングルを1〜2cmだけ広くして普通の135mmハブを使えるようにしてくれたらありがたいです
  • 完成車のチェーンリングは大きすぎて登りには向かない(私は44Tで大変満足しているけれども)
  • ギア間のジャンプがかなり大きい。慣れはできますし、ギアレンジを犠牲にしたくもないので不満とは言えませんが
  • ハブの最初のギアはチェーンテンショナーのせいでノイズをたくさん出します。これはチェーンにも良くないですし、たぶんエネルギー損失も起こしています
  • ストレートハンドルバーはあまりエルゴノミックではありません。ちょっとだけバックスイープがあったらと思います(すると畳んだ時に大きくなるでしょうけど)。ここではエルゴノミック・グリップが役立つかもです

  • 自転車インフラが良くない場合、小径ホイールと高圧タイヤの組み合わせがキツいです

全体的には「16インチホイールなので突き上げがきつい・ペダルと路面とのクリアランスが狭い・重いので長い時間担ぐのが大変・完成車のコロコロはあまり転がらない」という意見が特に目立っている気がします。

「折りたたまずにサドルを肩に置くようにして、手でフレームを安定させて階段を登り降りする」というワザは、日本の鉄道駅の中では使えないのがなんとも残念なところですね(駅構内では輪行袋に入れる・自転車のパーツを露出させてはいけないという規則のある鉄道が多いため)。

テレスコピック・シートポストとサスペンション・シートポストを組み合わせるカスタムについては、海外の方のブログ記事で実例を発見。この方はCane Creek Thudbuster LT G4(27.2mm)、サイズ27.2-29.2mmのCane Creekのシムを使用。シムについてはテレスコピック・シートポストの実測を推奨とのこと。折りたたみ時のサドル高はプラス20cmになるそうです。

参考として、ブロンプトンではありませんがミニベロでのサスペンション・シートポストの効用に関連して、などかずさんによるKINEKTサスペンションシートポストのレビュー記事がありますので、ご興味ある方はこちらもご一読ください。

KINEKTサスペンションシートポストをミニベロで使ってみたら…【レーパンいらない!?】
こんな機材(もの)に頼らざるを得んのは、 オレが未熟だからだ。 本当の小径乗りにはサスなど要らぬ。 偽物の戦士、nadokazuです。 やろう兄弟。 川の向こうに 登坂も向かい風もない 国をつくろう。 というわけで、本日の駄文はこちら! 走...

なおブロンプトンを20インチ化・オフロード化するカスタムパーツ(フォークとリアトライアングル等)が英国のショップからいくつか出ているのですが(カスタム状態での完成車納車を受け付けているショップもあったと思います)、やや高価です。また、未確認情報ではありますが、ブロンプトンが20インチモデルをテストしているという噂もたま〜に見かけます。

ブロンプトン純正の20インチモデル、個人的にもあったらいいなとは思いますが、需要の規模を考えると実現の可能性は低いかな、と感じます。当面はグローブやパンツ、グリップやサドル、場合によってはサスペンション・シートポストの導入などでクッション性を高める工夫を試してみるのが現実的でしょうか。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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