フィジーク(Fizik)の特定のバーテープが好きで、いろいろなメーカーの製品を試しても結局それに戻ってくるのですが、その前に現在のフィジークのバーテープ・ラインナップを整理してみます。ぱっと見た感じ、わかりにくいなぁと思っていました。
Fizikバーテープのラインナップ
フィジークは最近、バーテープに限らずあらゆる同社製品を次の3つのカテゴリーに分類しようとしているようです。
- VENTO(ヴェント)
- TEMPO(テンポ)
- TERRA(テラ)
最初のVENTOはざっくり言うとプロ用・レース用。TEMPOはより多目的で一般ユーザーの使用を想定したもの。TERRAはグラベル・シクロクロス等のオールロードでの使用を想定。という感じらしいです。
上記カテゴリーの他に、フィジークのバーテープには3種類の厚みがあります。
- MICROTEX (マイクロテックス, 2.0mm)
- SOLOCUSH (ソロカッシュ, 2.7mm)
- MICROTEX BONDCUSH (ボンドカッシュ, 3.0mm)
いちばん薄いのはマイクロテックスの2mm。中間がソロカッシュの2.7mmで、いちばん厚いのがマイクロテックス・ボンドカッシュの3mmとなっています。
さらに手触り・質感に以下の3つのタイプが用意されています。
- TACKY(タッキー)
- CLASSIC(クラシック)
- SOFT(ソフト)
TACKYはとにかく高いグリップを目指した製品らしく、最近人気のSupakazなどが好きな方はこれが合いそうです。CLASSICは適度な滑りと適度なグリップを両立させたものらしく、質感はフェイクレザーっぽいもの。SOFTは吸湿性が高く、スエードのようななめらかな手触りです。
しかしこれらすべての組み合わせが存在するわけではなく、実際は下表の6種類のラインナップとなっています。
カテゴリー | 厚みと手触り |
---|---|
VENTO | Microtex Tacky (2.0mm) Solocush Tacky (2.7mm) |
TEMPO | Microtex Classic (2.0mm) Microtex Bondcush Classic (3.0mm) Microtex Bondcush Soft (3.0mm) |
TERRA | Microtex Bondcush Tacky (3.0mm) |
このうち私がずっと昔から好きだったスエード調の「ソフト」は”TEMPO”にだけラインナップされています。
Fizik TEMPO マイクロテックス ボンドカッシュ ソフト
最近Supakaz等の他社製バーテープに浮気していたのですが、やはりフィジークのあの手触りの良いスエードタッチが懐かしくなりました。しかしamazonを眺めてもどうもそれらしきものが見つからない。商品画像だとよくわからないので、ショップに買いにいきましたが「ソフト」は見当たらず。あまり人気ないのかな…
しかしなんとかたどり着きました。手触りとしては私が求めているのは「ソフト」であるのは間違いなく、すると現行のラインナップではこの「TEMPO マイクロテックス ボンドカッシュ ソフト」以外にありません。
うん。たしかにこの手触り。スエードっぽい、といってもあまりゴワゴワしているわけではありません。吸湿性がある感じです。革っぽい「クラシック」の手触りも嫌いではないのですが、やっぱりこれが一番だな…
だがしかし。買った時から気になっていたことがあります。それは3mmという厚みです。3mm?
私がむかし愛用していた「Fizik スーパーライト ソフトタッチ」は2mm厚だったはず(写真下)。いま調べたら…ディスコン。
なるほど、あの2mmはもうなくなってしまったのか… 薄さも気に入っていたので残念ですが、果たして3mm版はどうなのか。
マイクロテックス・ボンドカッシュは確かに3mmとありますが、全幅にわたって厚いわけではなく中央部だけ盛り上がっている感じです。
とにかく使ってみよう。
使用感
旧モデルから1mm厚みを増していたのが懸念点でしたが、実際乗ってみればあまり気にならず。手触りの良さは相変わらず。
厚さ2mmの廃盤「スーパーライト ソフトタッチ」は逆にクッション性が足りなくて好きではない、という意見も見かけるので、この変更は歓迎する人もいるかもしれません。私はカーボンハンドルで使っているので2mmでもいいのですが、鉄ハンドルならこの3mmのほうが良いような気もします。
というわけで今後も当分これを使うことになりそうです。
Fizikのバーテープを愛用されている方はかなり多いと思いますが、皆さんはどのモデルがお好きでしょうか。
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