ロード用のホイールがあるじゃないですか。いや、MTBのホイールでも良いのですが、普通、10とか11スピードのカセットを入れて使われている方が多いと思います。
そのカセットを取っぱらって、ギアを1枚だけにしてシングルスピードにしてしまう時に使えるのが、たとえばこのSurlyのカセットコグです。
どんなフレームでも簡単にできるわけではないですが、うちにたまたま「多段変速とシングルスピードのどちらにも対応」しているバイクがあるので、それで使うために買ってみました。
そのバイクにはもともと17Tのコグが付いていたのですが、ちょっとした坂道だとキツいので、19Tがちょうど良さそうでした。Surlyのカセットコグは13〜22Tまでラインナップされています。ラッキー。
このコグ、分厚いのが良いんですよ。ベースの部分は4.35mmあります。チェーンは3/32インチの薄歯タイプを使用。
下の写真のようにスペーサーをフリーボディに適当に入れて、チェーンラインがちょうど良さそうなところで使います(※このコグは別メーカーの17Tです)。
このスペーサーはもらったものですが、持っていない方はミスターコントロールやグランジなどから出ているセットを買うと良いと思います。こういうものです。
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フリーにこういうスペーサーを入れてシングル化する時、コグは基本的に何でも良いとは思うのですが、ロード用にバラ売りされているものだと非常に薄いので、フリーボディに食い込んでしまうことが多いのが難点です。
Surlyのカセットコグは上で見たように嵌合する部分に厚みがあるので、だいぶ安心です。
さて、早速Surlyのコグを入れてみたのですが、私がもらった17Tのコグよりもちょっとだけ薄かったらしく、ロックリングが締まりません。そこで工具箱にあったシマノの1mmスペーサーを入れたら、ジャストフィットでした。下の写真で見えているシルバーのやつです。
チェーンがちょっと右寄りになっていますが、一応問題なく乗れています(若干ノイズが出ます。今度スペーサーの順番を工夫してみよう… あといま気付いたけどクイック逆だったw)。
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どうですかこの存在感。めっちゃカッコよくないですか。メカメカしくてたまりません。ザ・工業製品という雰囲気です。
このフレームはご覧のようにスライドエンドなので、元の17Tからこの19Tに換える時に内側に動かす必要がありました。
普通のロードバイクをシングルスピード化する時はテンショナーが必要になります。たとえばこういうもの。
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下の記事でも紹介しましたが、Trek Checkpointもスライドエンドを実装しているのでシングルスピード化してみたい時はこのコグが使えます。ごく少数派ですが、グラベルロードやMTBでもシングルスピードを楽しんでいる方もいるようです。
Surlyのこのコグ、製品名は「カセットコグ」(Surly Cassette Cog)というのですが、こういうフリーボディに入れるシングルコグの一般的な名前がよくわからないんですよね。イレギュラーな感じの製品なので、統一名称はないのでしょうか。製品を検索する時に苦労します。
また、あまり多くの種類は流通していません。上で紹介したようにミスターコントロールやgrungeから出ていますが、付属するコグは薄いので個人的にフリーへの食い込みが心配です。しかも私が欲しかった19Tがラインナップされていません。
このSurly カセットコグ、1枚で3,452円となかなかいいお値段でした(筆者購入時)。が、仕上げや質感も素晴らしいし、高いだけあるな、と思いました。満足度は高いです。
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