Oura Ringという指輪型のヘルストラッカーがあります。公称重量4〜6gと超軽量ながら、睡眠状態や各種心拍データ、体温などをスマホアプリで記録できるというものです。加速度センサーも内蔵しているので、今日はどれだけ動いたかというカロリー消費計算も可能。専用アプリの他、Google FitやApple Healthとも連動します。
公式 Oura Ring: Accurate Health Information Accessible to Everyone
バッテリーは1週間持続
指輪の形状は上が突き出している「Balance」モデル、上が平たくなっている「Heritage」の2種類あります。カラーは4色。公式サイトで注文すると、まずリングのサイジングキットが発送されてくるので、それを24時間試してからサイズを決定し、本製品を発送してもらう、という流れになっています。
バッテリーライフは7日間。ワイヤレス充電ができるチャージングベースが付属し、充電に必要な時間は20〜80分。100m防水。この小さい筐体によくこれだけの機能を詰め込めたなぁ、と感心します。これでGPSも内蔵されていたらスパイキットです。公式サイト直販価格は$299。アプリの使用にあたってはサブスクリプション費用が発生しないのも長所です。
リストバンド型に比べると就寝中も違和感がないかもしれませんね。
データ精度の評価は分かれる
が、果たして使用感やデータ精度はどうなのでしょうか。
Pinkbikeのレビュー記事によると、3ヶ月間使用した結果、取得データの精度はあまり良いものではなかったそうです。しかしレビュー担当者は自分の指の形状が特殊(指自体は細めだけれど関節は太い)なせいかもしれない、とも追記しています。
またこのOura Ringを1年間使っているレビュー記事執筆者の友人は、データ精度には満足しているそうです。さらにこれを数カ月間使用したことのある医療関係者が、読者コメントでやはりデータ精度は非常に良く、心拍に関するデータはGarmin製品より優れている、とも言っています。
どうやらデータの読み取り精度は指とのフィット感に大きく左右されるようです。またOura Ringは日本のAmazonからも入手可能ですが、稼働時間が短くなる、というレビューが散見されます。現時点では全員が合格点を出せる品質ではないのかもしれませんが、今後ブラッシュアップを重ねていけば腕時計型のフィットネストラッカーのライバルになりそうです。
指とのフィット感をどうやって高めるかが最大の焦点でしょうか。サイズがバッチリあっても指の太さは1日で変わるので、タイミングが悪ければ充電したい時にうまく取り外せない、というトラブルもありそうです。ともあれ未来的でカッコいいですね。シルバーカラーならフィットネストラッカーには全く見えません。