ロードバイクなど上体が前傾する自転車でチェストマウント装着のGoProで撮影すると、カメラが下向きになってしまう。動画をチェックすると映っているのはサイコンや地面だけ! あの美しい風景が映ってない! ということがあると思います。この問題は0円・10秒で解決できます。
GoProを普通に装着した場合
何故そういう現象が起きるかというと、スポーツタイプの自転車で前傾姿勢を取れば胸に密着したチェストマウントも当然、前傾します。そしてGoProを普通に装着すると、下の写真でわかるように、どう頑張ってもチェストマウントの角度=レンズの角度以上にはなりません。
天地を逆に取り付けるだけ
ではどうするか。頑張って上体を反らす… のではなく、GoProを天地逆に取り付けるだけです。ただし、ベースマウントは取り外さず元のまま。この作業は10秒で完了!
はい解決。これでレンズをいくらでも上方向に向けられます。こうすることで、ライド中に無理に上体を持ち上げたりせずとも、自然な前傾姿勢のまま画面下にちょっとだけハンドルバー、残りは渋峠や乗鞍の絶景! という映像を簡単に撮ることができます(走行中に微調整は必要ですけどね!)。
注意点としてはカメラの天地が逆になるので、GoPro設定によっては映像も天地逆になる場合があります(そうなったとしてもアプリや動画編集ソフトで修正可能)。普段「方向:すべて」で撮影している方は、撮影前に方向をロックしておくと問題ありません(カメラを天地逆にした状態で背面ディスプレイの設定表示がひっくり返っていないのなら方向はロックされています)。
ロードバイクに限らず、スポーティーな姿勢で小径車やクロスバイクに乗っている方の場合でも、このほうがティルト(下から上)の調整幅が広がるのでオススメです。
チェストマウントのメリットとデメリット
チェストマウントは身体の大きい揺れには反応しますが、路面からの微振動は既に身体で吸収済みなので「ビリビリビリ…」や「ブルブルブルッ…!」という振動の影響を受けることが少なく、かつ上体は安定しているのでGoProの手ブレ補正と相まって見やすい映像に仕上がることが多いと個人的には感じています。
逆にデメリットとしては、撮影開始前・撮影中の構図確認が難しいこと。スマホのGoProアプリで確認はできますが、通信させるのは正直面倒です(慣れてくると勘で「この角度なら大丈夫だろう」というのがわかってきますけれども。現場では数秒間テスト撮影したほうが良いです)。
ハンドルバーマウントにすると実際に録画される画面を確認できるので便利ですが、路面が悪いと高周波振動の影響はやはり受けます(特にHero 9/10の4Kではこの影響が顕著)。状況に応じて使い分けたほうが良いでしょう。