Rollaという新しいインドアサイクリング・プラットフォームがEurobike 2023で注目を集めていたようです。DC Rainmakerが動画と記事で紹介しています。
出典 Rolla: Finally a Viable Zwift Competitor? (DC Rainmaker)
公式 Rolla – Level Up Your Health and Fitness
ストリーミングによる美しいグラフィックが特徴
以下、記事からの抜粋です。
- Rollaは今年のEurobikeで、昨年MyWhooshがブースを立てていた場所に出展していた(MyWhooshは今回参加していなかった)
- グラフィックはインドアトレーナー界の中では非常に良い
- 最も重要な点は、家にあるほぼあらゆるディスプレイ・ハードウェアからストリーミングできるところだ
- パソコンやタブレット、スマホ等のハードウェアで動作するZwiftやその他のトレーナー・プラットフォームと違い、Rollaはハードウェアにもインストールできるが、4K解像度の美しいグラフィックをクラウドからストリーミングできる。美しいグラフィックを得るために2000ドルのコンピューターは必要ではなく、YouTubeを見るのに必要な帯域だけあれば良い
- プラットフォームはUnityをベースにしており、Windows, Mac, Apple TV, Amazon Fireまでサポートする。その気になればLinuxでもできる。iPadやAndroidタブレットは勿論だ
- (Eurobike 2023で)話をした人はみな「美しい」という感想を述べていた。ブースではハイエンドのNVidia 3060グラフィックカード搭載PCで4K映像が表示されていたが、Rollaによると4Kでのストリーミングのクオリティは同じだという
- ルートは現在〜130kmの舗装路が用意されており、サイクリストとランナーが利用できる。1つの「ワールド」があり、それが6つのルートに分かれている。Zwift同様、RollaはStrava上にマッピングすると海の真ん中に現れるだろう
- アバターやバイクを「ガレージ」でカスタマイズすることもできる。現在はすべてのアイテムを誰でも利用可能だが、将来的にはアンロック機能なども導入するつもりだという
- ランナーの走っている姿は本物のランナーのように見える
- 接続面ではあらゆるBluetoothをサポートするが、いまのところANT+はサポートしない
- アプリは「Rolla World」というメインアプリと「Rolla One」というコンパニオン・アプリの2つがある。Rolla Oneは一般的なトレーナー・コンパニオン・アプリとしての機能以外に、ヘルス・フィットネスデータの統合もできる。インドア・アウトドア両方のワークアウトの記録もできる(フルセンサーサポート)。ストラクチャード・ワークアウトもサポートしている(TrainingPeaksやその他のプラットフォームへのサポートはこれから)
- 料金はいまのところ無料。来年あたりまでは無料のままで、ユーザーからのフィードバックを得るという。その後はワークアウト数が限定された無料版、1080pストリーミングと大部分の機能が使える有料版、さらに4Kストリーミングに対応する「Pro」の3つの料金体系を考えているようだ。なお自分のハードウェアを使うなら、ハードウェアが対応している最高解像度はいつでも利用できるとのことだ。中間のプランの料金は現在のZwiftと同じような水準を目指している
- 今年のEurobikeでは「なんだこれ!」という感じの新製品はなかったが、それにいちばん近いのはこのRollaだったと思う
- Zwiftのアクティブな月間サブスクユーザーは100万人近くで、Rollaは2000人ほどだ。ソーシャル・フィットネス・プラットフォームではグループやレース、ソーシャルなインタラクションが求められていることは証明済みだ
とにかく高精細な映像を、しかもハードウェアに依存せずにストリーミングできるところが最大の特徴のようです。元記事でも言及されていますが、成功の鍵はユーザーが増えるかどうか。そしてユーザーを増やすにはソーシャル機能を充実させる必要があります。
Zwiftについては、グラフィックがいつまでも一昔前のもののようだ、という批判の声もある一方で、もうあれはあれで「Zwiftのグラフィック」という1ジャンルであり、美しい高精細な映像よりもトレーニング・レース・ソーシャル機能が良いからこれで良いのだ、という声もあります。
Rollaは没入感が高いらしいので、あとはどうやって勢いをつけてユーザーを増やせるかどうかですね。