自転車用洗剤「Muc-Off ナノテックバイククリーナー」の使用レポートです。最近筆者はオフロード走行の比率が多く、自転車を屋外で洗車する必要が増えてきたので世界的に評価が高いらしい本製品を試してみることにしました。下の写真のような状態だと、さすがに室内での洗車は厳しいものがあります。
洗剤・クリーナーには特にこだわりはないのですが、この製品は「生分解性」と謳われており、それが購入時の決め手となりました。Muc-offの公式サイトには”Fully biodegradable”とあります。Fullyかどうかは知らないのですが、一般的な国際標準には従っているとのことなのである程度の生分解性が確保されているものと信じることにします。
Amazonや公式サイトの説明通り、まずはバイク全体を水で濡らしました。100均で買ったスプレー容器を使うと水を使いすぎることもなく、まんべくなく濡らせるので便利でした(100均やホームセンターで手に入るこういうスプレーボトルはトリガーの寿命が短いのが難点だけれど。優しく使わないとすぐに壊れてしまう)。
さて、いよいよナノテック・バイククリーナーをブシャーッ!! ふなっしーに負けないレベルの熱量で泡が噴出されます。ハンドルも握りやすく、Amazonの商品説明欄によるとトリガーには最低10,000回、ボトル13本分は引ける耐久性があるそうです(これはすごく大事なポイントです)。
この後、3〜5分放置するのだそうです。ナノテックな洗剤が汚れの奥まで染み込むのを待つのでしょう。なおドライブトレインやディスクブレーキ(ローター・パッド)やベアリング等のシーリングには影響が出ないそうです。正面から至近距離でベアリングを狙い撃ちするような使い方をしなければ、まず問題なさそうです。
しばらく放置したらスポンジで汚れを落とします。水で洗い流すだけではさすがに落ちませんが、この洗剤を使うと汚れが落としやすくなるのは間違いないです(拭き取りやすい)。フレーム素材はアルミやスチール以外にカーボンでもOKで、塗装もグロスでもマットでも影響が出ないとされています。
ふたたび100均のスプレーを使い、水で最終的に汚れを流して終了です。確かにあんまりゴシゴシせずともほとんどの汚れが落ちたので楽々でした。時短効果があると思いました。
下の写真は別の自転車で試したところ。シートチューブにクリーナーを吹きかけて放置し…
次は水でブシャッ!! この時はスポンジで拭かなくとも、このくらい落ちました。砂埃程度の汚れであれば、スポンジを使わなくとも水で流すだけでかなりきれいになるのではないかと思います。
最後に水で汚れを落とす(すすぐ)時には、コツがあると思いました。水を入れたスプレーボトルのノズルを噴霧側にしてミストのように水を吹きかけても、汚れはあまり落ちてくれません。しかしノズルを狭いほうにしてピンポイントにブシュッ!!と吹くと、おもしろいように塊の汚れが落ちます。ナノテックが分子レベルで汚れを分解するとはこういうことなのか、と思いました。
地面・生態系への影響が少ない(と思われる)ところがやはりありがたいです。アルカリ系で酸やフロンを含まないそうです。
自転車にまんべんなく吹きかけて使う場合、1Lのこのボトルで20台分くらいは洗えそうに思えました(私の使い方の場合です)。あとリフィルも発売されているので、ボトルが使い捨てにならないところも気に入りました。
庭やガレージで洗車できる環境がある方には便利で使いやすい洗剤ではないかと思います。