小石がボルト穴を塞いでしまっているSPDクリートの写真を海外掲示板の自転車整備コミュニティで見かけました。スレ主さん曰く「これを経験したことのある人はいますか?どうやって取ればいいんだろう…」。

image from reddit, posted by bloodpanrio
出典 Has this happened to anyone? Stone stuck in the bolt head… Any ideas?
さて、どんなアドバイスが寄せられているのか観察していきましょう。
- 新しい自転車が必要です(12いいね)
- このクリートを口実にしてサイクリング用品をすべて買い替えるのです(441いいね)
- 火山の上にかざしなさい。溶けるから(24いいね)
- 石は一般的にとても脆いです。釘とハンマーのようなもので砕けますよ(157いいね)
- 私は最近ピックセット(a pick set)を使いました、歯間ブラシのメカニック・バージョンみたいなやつです(384いいね)
- めっちゃ細いアレンキーで取ったことがあります(144いいね)
- 先の細い鼻毛カッター、大きい縫い針、センターパンチとハンマー。超小さいドリルビットで小さい穴を開けてから、センターパンチで壊す(35いいね)
- ツールの専門的な名前はよくわからないんだけど(pokie=突っつくやつ、と僕は呼んでいるんだけど)、これは最も過小評価されているツールですね。今週はじめにクリートを調整しようとしたら乾いた泥が入っていたから、そいつでかき出した(24いいね)
- スポークをグラインダーにかけたものを使っているよ(42いいね)
- ピックのセットは自転車整備で欠かせないツールだね(6いいね)
- キリを使う必要があるでしょうね(You’ll have to give it your awl. ※筆者注:awlが「キリ」。発音はallと同じため、You’ll have to give it your all=全力であたらないといけないだろうね、というオヤジギャグになっている)(287いいね)
この小石が挟まる件はSPDあるあるではないでしょうか。私も勿論経験があります。ただ最初は「あ〜どうしよう、これは大変なことになったぞ!」と焦るのですが、千枚通しのようなもので砕けないほど硬い石が挟まっていたことはなかった記憶があります。それでも出先でSPDクリートの位置調整をしようとする時にこれが発生すると手元に道具がなくて困りますよね。
グリップのあるマルチツールを持っている場合、細いアレンキーの先端をこの小石の上にあてがって、ツールのお尻側を石などで叩く方法があるかもしれません(ツールにダメージを与えてしまいそうですけれども)。ラッキーな場合は抜いだシューズをアスファルトにパンパンと打ち付けるだけで取れてくれることもあります(でもこれは稀か)。
キリ・千枚通し・「ピック」と呼ばれる形状のツールは確かに自転車整備で「ないと困る」けれど「すぐに見つからない」ことが多い気がします。メカニカル・アウターケーブルを切断した後に中に通して形を整えたり、チューブレスバルブに詰まったシーラントの残滓を除去する時にも活躍しますね(これらの場合は爪楊枝が使えたりもしますが、折れると面倒なことも)。