Tips & How-toタイヤ・チューブ

ロードチューブレスにシーラントは何cc入れる?迷ったらこの量から

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ロードバイクのチューブレスレディ・タイヤにシーラントを入れる時、どのくらいの量を入れたら良いのか迷うことって多いですよね。勿論シーラントメーカーごとに推奨量はボトルに書いてあるのですが、ほとんどの場合「それ多すぎないか?」と思うはず。そこで周りの人に聞いてみると、やはりそんなには入れていないと言われます。

実践的な使用量(アンケート結果)

ではどのくらいの量が中央値なんだろう? サイクリストたちは各々の経験値から、何cc(何ml)を適正と判断しているんだろう? 疑問に思ったのでTwitterアンケートで聞いてみました。

ロードのチューブレスレディタイヤ・サイズ25Cにシーラントを入れるとします。あなたなら何cc入れますか?

最も多かったのは「30cc」という回答でした。52%、半数以上の方々がこの量です。なので700×25タイヤの場合「迷ったら30ccを試す」ということで良いでしょう。

シーラントのタイプによって適量は異なる

ただ、ラテックス系でないシーラントを使っている方は注意が必要です(下リンクは関連記事)。

私がFINISH LINEのシーラントをやめてStan’s NoTubes に戻した理由
FINISH LINEのチューブレスタイヤシーラントは昨年夏、鳴り物入りで登場した新製品です。一般的なシーラントで使用されるラテックスを含まず、主成分のポリエチレン・グリコールにデュポン社のケブラー繊維を配合。液体状態を長く保ちつつ、高いシ...

たとえば「FINISH LINEチューブレスタイヤシーラント」のボトルには、使用量の目安としてロードの場合「90ml」と書いてあります。これは多すぎるように思えるかもしれません。しかし米国amazonのレビューを読むと、このシーラントについては効きが悪く、この倍量入れないとダメだった、などという報告もあるので、この製品に関して言えばメーカー推奨量の90mlかそれ以上を入れたほうが良いでしょう。

チューブレスレディにシーラントは何cc入れる?迷ったらこの量から

でも「ロードの場合90ml」って少し乱暴ですよね。ロードチューブレスということは、まず25C以下のタイヤは想定されていないと思いますが、下限は25Cだとして、上はどこまでなんだろう? 28Cなのか32Cなのか。いずれにしてもグラベルロードで極太のタイヤをはくのなら、入れる量は増やさないといけないですよね。

あ、よく見たら書いてあったw シクロクロス/グラベル:約120ml、とあります。これもタイヤサイズは書いてないけど…

チューブレスレディにシーラントは何cc入れる?迷ったらこの量から

ちなみにサイクリストに一番人気のシーラントであることが判明したStan’s NoTubesの場合、ボトル裏に23-60mmタイヤの場合で60-90ml、63-100mmのタイヤで90-120mlという指定が書かれています。

チューブレスレディにシーラントは何cc入れる?迷ったらこの量から

はじめてシーラントを使う方はメーカー推奨量ではじめてみるのが良いと思います。その後、自分なりに試行錯誤して、この量を入れておけば効くな、という感覚をつかめば良いでしょう。

ちなみにチューブレスレディではなく、ピュアチューブレスタイヤに(本来必要不可欠ではない)シーラントをパンク防止目的で使用される方は、20ml以下といった少量を入れているのではないかと推測します。ビードの気密性確保やタイヤ自体にあらかじめ浸透させる必要がないのならその量でも十分なのかもしれません。

とはいえメーカー推奨量があまりにも多すぎてなんとなくイヤだ、という方は

迷ったら30mlでやってみる。

でもいいんじゃないでしょうか。1つの基準として悪くないような気がします。ラテックス系のシーラントについては。

シーラントを入れてから走り出せるまでどのくらいかかる?

ところで新品のチューブレスレディタイヤをホイールに装着した後、どの程度の時間が経過すれば走り出せるようになるのでしょうか。私の場合、最初にFINISH LINEのシーラントを試したところ空気圧が1時間で100psiが20psiまで下がってしまい、ネットをいろいろ検索したところ人によっては何日もこういう状態が続いていることを知りました。

そこでこちらもアンケートを実施。みんなどのくらいの時間で走り出せるようになっているんだろう?

最も多かった答えは「装着直後から走れる」で42%。これを見て「ええっ」と思われる方もいるかもしれませんが、実際私もFINISH LINE(非ラテックス)からStan’s NoTubes(ラテックス系)に入れ直したところ、装着直後から走れる状態になりました。

ホイールとタイヤの精度、それらの製品同士の相性、バルブやチューブレステープの貼り方などにもよると思いますが、それらすべてが適切でなおかつラテックス系シーラントを使えば本来は「すぐに走れる」ものなのだと思います。

もし空気圧の極端な低下が数日にわたって続くような場合、何かがうまく行ってない可能性が高いと思うので見直してみるのが良いような気がします。チェックポイントとしては、

  • 使用シーラントのタイプ(ラテックス系か、非ラテックス系か)
  • シーラントの注入量(少なすぎたりしていないか)
  • バルブの気密性(バルブナットがゆるんでいないか、逆に締めすぎてバルブのゴムがリム内部で変形していないか
  • チューブレステープがきちんと貼れているか
  • タイヤビードがバルブの両隣にきちんと落ちているか

などがあるように思います。

私がずっと愛用しているシーラントはStan’sの製品です。自転車用シーラントとしては不動の人気を誇ります。

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著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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