スペシャライズド、北米での「ルーベ」商標の継続使用に70万ドルを支払うことで合意

スペシャライズドが北米で「ルーベ」(Roubaix)という名前のロードバイクを売れなくなるかもしれない事態が少し前に発生していたようです。しかし70万ドルを権利者に支払うことによって事なきを得るかもしれません(記事ソース)。

Specialized S-Works Roubaix

Specialized S-Works Roubaix ©Specialized

スペシャライズドは2002年頃、アメリカ合衆国をのぞく世界中の国で”Roubaix”の商標を登録していました。しかしASI(Advanced Sports Inc.)という会社が1992年に”FUJI Roubaix”というモデルをロードバイクのラインナップ内に既に持っていたため、スペシャライズドは2003年にASIから”Roubaix”商標を米国で使うためのライセンス契約を同社と結ぶことなりました。

しかしこのASIの親会社であるASE(Advanced Sports Enterprises)が最近破産してしまい、会社の様々なブランド資産を売却することになりました。その際”Roubaix”という商標も一緒に売っちまおう、という動きが出たため、焦ったスペシャライズドが待ったをかけた、というのが事の顛末のようです。

最終的にはスペシャライズドが70万ドル、日本円にして本日のレートで7,642万円を支払うことに合意したとのことで、 破産裁判所による結論はまだ先ですがおそらく今後も”Roubaix”という名称を継続使用することができる見込みのようです。なかなか大きい出費です。

スペシャライズドは2013年、カナダ・アルバータ州カルガリーにある”Café Roubaix”という名前のカフェを商標権侵害で訴えたことが大きい話題になったのを覚えている方も多いと思います。

地名を商標化し、こういう容赦ない対応をすることで多くのサイクリストにバッシングされたこともあり、社長のマーク・シンヤードは当時”Café Roubaix”のオーナーに謝罪し、訴えを取り下げたのでした。

ただスペシャライズドが”Café Roubaix”を訴えたのはシンヤード社長の意図によるものではなく、Bikeradarのこの記事によると同社の顧問法律事務所の暴走だったとも言われています。当時スペシャライズドは偽造品対策に力を入れており、法律事務所が”Café Roubaix”を偽造品販売と関係があると誤認したのが原因だったようです。

そういえばむかしCBNに、あるサングラス用レンズメーカーの法務部から苦情が来たことがあります。その内容は、お前のサイトでは偽造品を売っているから、訴える、というものです。

CBNでは当然モノは売っておらず、製品レビューがあるだけです。

内容なんかロクに読まず、自社の製品名がアジアのウェブサイトにあっただけで、訴訟する、みたいなことを言ってきたのでした。これには腹が立ったので、ふざけんな、と逆に文句を言いましたが、それには何の返事もなし。アメリカのこういうところはホント最悪です。

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