CBNにシーラントに関する興味深いレビューが投稿されています。投稿者はMountainHighさんで、続けて5本読むとかなり参考になるシーラント・ハック術が紹介されています。
まずMountainHighさんによるNoTubesのノーマルシーラントのレビューから。
ある程度時間を置いて保管すると、容器内の下側には穴を塞ぐ成分が濃い層ができるので、その濃い部分を使って穴塞ぎ性能を向上させる裏技がありましたが、レースグレードの登場により、その使い方は必要がなくなりました。
レースグレードが登場していたとは知りませんでした。というかそんな裏技があること自体知らなかった… これだけでもありがたい情報ですね。
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そしてそのNoTubes Tire Sealant RACEのレビューから。
No tubes のスタンダードシーラントより、穴を塞ぐ成分のサイズを大きくすることで、穴塞ぎ性能を向上させたシーラントです。
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しっかり入れておけば一番頼りになりますが、スタンダードと比べると乾きやすい印象で、タイヤ内での流動性もあまり良くない為、スタンダードより再注入、量の確認などメンテの頻度は上がります。
なるほど! 性能が向上したぶん作業性がやや落ちたのでしょうか。
ここでMountainHighさんは別ブランド・Caffelatexのレビューも投下してくださいました。
タイヤ内注入後の走行で、シーラントがタイヤ内で攪拌されて泡立つことで、タイヤのサイドウォールまでシーラントが回って、サイドカットまで対応できそうなことを謳っています。
確かにタイヤサイドからぶくぶくとシーラントが染み出しているのを見ると、ちゃんと泡立ってるんだなと思いますが、肝心の穴塞ぎ性能は、No tubes のスタンダードに劣る印象で、浅いサイドカットでも止めきれずに、漏れ続けることが多いです。
cbn CAFFELATEX シーラント
そしてMountainHighさんの投稿はここからさらに面白い展開を見せてくれます。NoTubesのノーマルとレースをミックスして使うことで両方のいいとこ取りをしよう、という技の紹介です。
No tubes のレースシーラントが出るまでは、スタンダードのシーラントをしばらく置いて、底に移動した濃い部分を使用してパンク性能を上げたりしていましたが、レースシーラントが発売された後、穴塞ぎ性能の優れるレースシーラントの弱点である注入作業と乾き易さ、流動性の悪さを改善する為、スタンダードシーラントとレースシーラントをミックスしてみたところ、上手くレースシーラントの弱点をカバーできるシーラントになりました。
これはいいですねー。私も今度やってみよう。
さらにNoTubesとCaffelatexをミックスするという新たな裏技が!
Caffelatexの泡立ち性能に、No tubes のレースシーラントの穴塞ぎ性能が加われば最強じゃね?と思って混ぜてみました。
結果、空気圧維持は非常に良いですが、どうも成分が固まりやすくなるのか、タイヤ内に薄く膜ができるような感じでへばり付いてしまいます。
Caffelatexの影響だと思いますが、その膜は一応タイヤサイドまで回り込んでへばり付いている為、空気圧維持性能に一役買っていると思われますが、ほぼ緩く固まってしまうので、刺さっていた物が抜ける時にシーラントが噴出して穴を塞ぐという本来の振る舞いが期待できないと思いながらも、しかし空気圧維持はなかなかです。
これは大変参考になる実験結果・レビュー群でした。これだけの情報に一度に触れられる機会はなかなかありません。ミックスするのは当然メーカー非推奨になると思いますが、現状のシーラント運用で悩んでいる方は試してみてはいがかでしょうか。
MoutainHighさん貴重な知見のご共有ありがとうございました。
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