CATEYE GVOLT70 量よりも質にこだわった新コンセプトのライト

CATEYEの最新ライト「GVOLT70 HL-EL551RC」が手元に届きました。対向車に優しい上カット配光・取り付けが下側専用のモデルです。本記事では簡単な製品紹介と人気のVOLT800との比較、初期使用感を共有いたします。

同梱物と外観

まず同梱物と外観から。フレックスタイトブラケットH-34Nとmicro USB充電ケーブルが付属します。

CATEYE GVOLT70

特徴はなんと言ってもこの配光部のデザイン。VOLT800等の他のライトでは見られないカット加工が施されています。

CATEYE GVOLT70

中心部が長方形になっていてそこからの光はバッチリ出るけれど、上下の部分が光線を拡散して柔らかくする構造になっているように見えます。特に逆吊りにした時に上になる側により細かい刻みが入れられているのがわかります。ここは光線量が減るんでしょうね。

CATEYE GVOLT70

VOLT800との比較

ここでCATEYEのLED1灯ライトのフラッグシップ・VOLT800とのスペックを比較してみます。GVOLT70のハイモードは260ルーメンで、VOLT800のローモードの200ルーメンより少し明るい感じ。そしてGVOLT70のミドルとVOLT800のローが同じ200ルーメンですが、この場合ランタイムはGVOLT70のほうが1.5時間長くなっています。

GVOLT70 VOLT800
ハイ 7時間 260lm 2時間 800lm
ミドル 9.5時間 200lm 3.5時間 400lm
ロー 40時間 50lm 8時間 200lm
D.H.C(*) 25時間 260/50lm 7.5時間
点滅 210時間 100時間
標準充電時間 4.5時間 5〜9時間
電池 Li-ion 3.6V-3400mAh Li-ion 3.6V 3400mAh
サイズ 106.5 x 35.94 × 46.5 mm 116 x 31.2 x 43.2 mm
重量 96.5g 140g

(*デイタイム・ハイパーコンスタント)

VOLT800同様、充電器が高速充電に対応している場合は急速充電が可能、と取扱説明書にはあります(急速充電中はインジケータが赤点滅)。標準充電時間は約4.5時間(USB2.0の場合)。急速充電でどのくらい短縮されるのかはまだ試せていません。

追記です。急速充電対応の充電器とUSBケーブルでの充電を試しましたが、急速充電できている場合でも本体の赤インジケーターは点滅せず、点灯状態でした(充電器側は急速充電中であることを示しているにもかかわらず)。

同じ充電器とUSBケーブルでVOLT800なら本体の赤インジケーターが点滅します。謎です。

あと充電口はライトのお尻のほうにあります。

CATEYE GVOLT70

下はVOLT800とのサイズ比較。全長はGVOLT70のほうが少し短いですが、レンズが大きいですねー。

CATEYE VOLT800とGVOLT70

前から見るとこんなに違います。なんか懐中電灯みたいな雰囲気でかわいいね!

CATEYE VOLT800とGVOLT70

ただ、本体の質感はVOLT800のほうが高級感があります。

GVOLT70の公称重量は96.5gですが私の個体は実測98g。136gのVOLT800より38g軽く仕上がっています。

CATEYE VOLT800とGVOLT70

配光はどんな感じ?

さっそく外で使ってみました。まず配光特性から。これはかなり下向きに照らしたところですが、照射範囲はこんな不思議な形状になります。これは極端な例ですが、上がガッツリ削られ下側は少し残されている感じです。

CATEYE GVOLT70

照射角度はいろいろと研究の余地ありですが、普通に使う分には下の画像のような感じになりそうです。バイクのすぐ目の前があまり照らされない感じですが、走行中はこんな感じで前が照らされていれば異物はすぐに気付くので問題はないと思います。

CATEYE GVOLT70

ちなみにVOLT800の配光はこんな感じです(ハイモード)。もう全方位的に明るさ爆発です。すさまじい。それが対向車や周囲の歩行者にとっては眩しすぎる場合があるというのが問題と言えば問題だったわけです。

CATEYE VOLT800

次にGVOLT70のミドルとVOLT800のロー(同じ200ルーメン)の比較です。ここは気になるところですよね。同じ200ルーメンでGVOLTのほうがランタイムが1.5時間も長い。では明るさの印象は同じなのかというと…

まずGVOLT70のミドル(200ルーメン)。

CATEYE GVOLT70 - Middle

次いでVOLT800のロー(200ルーメン)。照射角度が同じになっていなくてすみません。

CATEYE VOLT800 - Low

が、とにかく… GVOLT70のミドル、VOLT800のローよりはかなり暗く感じました。ここはちょっと期待しすぎたかもしれません。

自分ならミドルモードを常用

まだ一晩使っただけなので今後印象は変るかもしれませんが、GVOLT70は個人的にはミドルモードを常用すると思います。

というのも、ハイモードとミドルモードの差がものすごく少ない感じがするんですよ。このライトのハイとミドルは照射範囲がほとんど同じで、中心部だけわずかに暗くなる感じです。そしてローになるとガクンと暗くなります(実際の印象は下の写真ほどではありませんが、それでもかなり暗め。※露出はマニュアルで同じにしてありますが、人間の目にはローはもっと明るく見えます)。

CATEYE GVOLT70 - Mode comparison

ローは街灯のある街中での存在証明灯的な用途かなと思います。このローで漆黒の闇の中を走るのは厳しいものがあります。

もう少し使ってみないとわからないところはあるのですが、ハイとミドルの差の少なさが用途的に微妙なところです。ハイで7時間、ミドルで9.5時間。2.5時間伸びているのはありがたいですが、いろいろ微妙な気はします。

あとキャットアイの公式製品ページのビームチャートでGVOLT70のミドルとVOLT800のローの明るさを比較できるのですが、それだけ見るとGVOLT70がかなり明るく見えます。しかし私がちょっと使ってみた感じでは、上で紹介したようにあんなに明るくはなかったです。

あらためて比較画像を。横並びにして1枚の画像にしてみました。GVOLT70のミッドでも十分なのですが、比較するとVOLT800のローって相当すごいなと思いました。

GVOLT70のミッドとVOLT800のローの比較

GVOLT70、どんな用途に向いている?

GVOLT70ですが、VOLT800と交互に使い比べると絶対的な光量では明らかに負けているのは当然なのですが、やはり反対側から自転車を眺めると眩しさがかなり軽減されているのがわかりました。

街灯のある市街地での夜のサイクリング、普段の通勤通学にはVOLT800よりもずっと便利で使いやすいと思います。

逆に街灯のない真っ暗な河川敷や夜の峠道、街灯の少ない地方の道路ではVOLT800のほうが断然活躍するでしょう。

GVOLT70はとにかく周囲の歩行者や対向車に優しいのが最大の特徴。ランタイムや絶対的な明るさをVOLT800と比べてもあまり意味がないように思いました。

コンセプトが全然違う製品です。光量やランタイムといった「量」よりも「質」で語るべきライトであるように思いました。

↓ 8月から市場に出回ると言われていましたが、既に少しづつ買えるようになっているようです。

上カット配光 ハンドルバー下側取付専用 USB充電 GVOLT70 HL-EL551RC
キャットアイ(CAT EYE) (2019-08-20)
売り上げランキング: 7,198

関連記事

自転車パーツのさまざまなジャンルそれぞれに伝説的とも言えるヒット商品が存在します。ポンプヘッドならクワハラのヒラメ。クリンチャータイヤならコ...
ここ数年、違いのわかるサイクリストにとってフロントライトの最定番といえばCATEYE VOLT800です。下の記事で詳しくご紹介しました。 ...