バッグ製品レビュー

TOPEAK MondoPack Hydroはミニベロと抜群に相性がいい縦長のサドルバッグ

4.5
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Topeakに「MondoPack」という縦長のサドルバッグシリーズがあります。ラインナップ・属性はいくつかあり…

  • ボトルを挿せるメッシュポケットが付いた「Hydro」
  • 簡単着脱の「QuickClick」またはストラップ式の「Strap Mount」
  • サイズの大きい「XL」

これらがいくつか組み合わさった製品を選ぶことができます(全ての組み合わせが存在するわけではありません)。

この記事では「MondoPack Hydro (QuickClick)」をご紹介します!

縦長で大容量。重心が下がりミニベロとの相性は抜群

MondoPack Hydroは「QuickClick」のみで、サイズXLは存在しないようです。他のMondoPackとの違いは背面にドリンクを挿せるメッシュポケットがあるところ。勿論ここには輪行袋やウェア類など他のものを入れてもOKですね。

TOPEAK MondoPack Hydro

TOPEAK MondoPack Hydro

ご覧のように縦長です。大容量サドルバッグの有名な弱点として、重くなるとゼロスタートからの加速時や坂道で立ち漕ぎする時など、バイクが左右に振られて不安定になってしまったり、軽快な走行感がやや失われてしまうというものがあります。

しかしMondoPackのような縦長サドルなら、重いものをなるべく下のほうに詰めることでその問題を軽減できます。重心を低くできるわけです。

勿論これだけ縦に長いとこのサドルバッグを装着できる自転車は限られてきますが、展開時にシートポストが長い折りたたみ式のミニベロ(ブロンプトンやダホンなど)との相性は抜群です。

ストレスが少ないQuickClick

輪行時などは勿論取り外す必要がありますが、MondoPack Hydroの「QuickClick」はとっても使いやすいですよ。これ、一般的なクイックシステムと違って先端に「フック」がないのです。レバーを押して抜き差しするだけ。「カチャッ」じゃなくて「スッ」という感じです。

本体は2本のストラップでシートポストに固定されているので、別にここはフックなんか要らないだろう、という発想でしょうか。ほんのわずかな違いですが、これだけでバッグの着脱があまり面倒なものに思えなくなるのですごく良いですね。

TOPEAK MondoPack HydroのQuickClick

TOPEAK MondoPack HydroのQuickClick

メインの収納部は左側になっています。容量的には期待していたほどは入らなかったのですが(オルトリーブ・サドルバッグ2の1.6Lより少し劣る感じ)、それでもダホンのスリップバッグ・ミニ(輪行袋)、MKSのペダル収納袋、予備チューブ、ヘックスレンチセット、パンクパッチ、あと見えていませんが携帯ポンプが入っています。入れようと思えばウィンドブレーカーも追加で入るでしょう。

TOPEAK MondoPack Hydroのメイン収納部

TOPEAK MondoPack Hydroのメイン収納部。フタ側にはメッシュポケットもあり

MondoPackには「XL」というモデルがあり(QuickClickとストラップマウントの両方あり)、そちらはMondoPack Hydroとほぼ同じ寸法、しかしドリンク用のメッシュポケットがないかわりにジッパーを開くことで後方に広がり、より多くのモノを詰め込むことができます。ハイドロだと収納量が足りなそう、という方はそちらを検討しても良いかもしれません。

さて、右側にも収納部があります。薄い空間ですが、スマホや財布、ペンや鍵などが入ります。バッチリじゃないですか! そうだ、注意点としてはQuickClickのアダプターを装着するためにサドルを少し前方に出さないといけない場合があります(私のDahon K3がそうでした)。まぁ、ポジションを気にして乗るような自転車ではないので問題ありません。

TOPEAK MondoPack Hydroの右収納部

TOPEAK MondoPack Hydroの右収納部

真後ろから見るとこんな感じです。Topeakのロゴの部分がループ状になっているので、ここにリアライトを付けておくこともできます。

TOPEAK MondoPack Hydro 背面から

TOPEAK MondoPack Hydro 背面から

というわけで、BromptonやDahon、BirdyやTernなどの折りたたみ式ミニベロではこのMondoPack Hydro、めっちゃ便利です。これらの自転車ではボトルケージが取り付けられなかったり、取り付けられても走行中にドリンクが吹っ飛んだりとなかなかうまく行かない場合がありますが、Hydroならボトルもペットボトルも挿しておけます。

パンク修理キットと輪行袋を入れて付けっぱなしにしておけば、どんなエマージェンシーでも帰ってこられますし、ポタリングからいきなり輪行ロングライドへと計画変更することも可能です。この身軽さはフルサイズのロードバイクなどでは難しかったりします。

折りたたみミニベロの方にはかなりオススメできるバッグです。ちなみにCBN Blogライター・などかずさんの「ブロンプトンのライドが100,000,000倍捗るアイテムまとめ」記事で存在を知りました。以来、気になっていたのですが、実際に使ってみて納得の好製品でした。

ドリンクホルダーは要らないから収納量をもっと…という方はこちら、XLのQuickClickがおすすめ。頻繁に取り外ししない場合はストラップマウントもあるのでそちらも良いかも(でもそれだとミニベロでは詰め込みすぎかもねww)。

Topeakは総じて品質が良い印象

Topeakのバッグ製品はトップチューブバッグやトランクバッグなど、かなりいろいろなものを使っていますが、総じて感じるのは品質がすごく良いということです。個人的に、縫製が甘かったり不良品っぽいTopeak製品に当たった記憶がありません。品質管理がすごく良いブランドという印象を受けます。それもきっとTopeakの高い人気の秘密かもしれまませんね。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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