METの新作、Allroad(オールロード)ヘルメットを使いはじめたので紹介します。メット公式サイトによるとグラベルライド・トレッキング・シティユースで使えるマルチパーパスなヘルメットとなっています。今月はじめにこの記事でも紹介しました。
現在のところ日本国内では流通していなかったため、海外通販で購入しました。価格は¥6,531とかなりの安さ。さてその実力は如何に!?
shop MET Allroad ヘルメット (Wiggle)
shop MET Allroad ヘルメット (CRC)
外観と機能など
横からのシルエットはこちら。オフロードやシティユースを想定しているヘルメットらしくサイドにベンチレーションはありません。転倒した時に木の枝のような鋭利なものが頭に刺さるリスクが少なくなります。トレードオフとして冷却機能が低くなるわけですが、そのあたりは最後のまとめであらためて触れます。
私が購入したのはサイズM(Black/Redカラー)です。参考までに私の頭はKASKだとLサイズが少し大きめでインナーキャップ必須、LASERだとSがジャストフィット。サイズ選びは悩みましたが結果的にはMでバッチリでした。しかしロード用のKASK VertigoやLASER Genesis(非アジアンフィットの旧型)に比べると左右の幅は明らかに狭いです。頭が極端に横長の人は窮屈に感じるかもしれません。
インナーケージは横方向と前後方向を調整できます。ヘルメットの後ろにダイヤルがあり(OGK Kabutoのクラニウムロック的なもの)、カリカリカリッと回して調整します。
その調整ダイヤルにはセーフティライトが仕込まれています。点灯・点滅の2モードで、電池はCR2025。ランタイムは不明ですがこれは便利でしょう。電池交換は工具不要。手で簡単に外れます。
ところでこうしたギミックがあるにも関わらず、このヘルメット、軽量です。KASK Vertigo(59-62のLサイズ)の重量は実測で283g、LASER Genesis(Sサイズ)は287gですが、MET Allroadは付属のバイザー込みで実測272g、バイザーなしで255g。非常に優秀です。
機能面に話を戻すと、このヘルメットは垂直方向の調整機能があります。インナーケージ全体を前寄り、あるいは後ろ寄りにすることができます。後ろ寄りにすると開口部が現れるのでポニーテールの方はそこから髪を出すことが出来るわけです。長髪女性の方にはありがたい機能ですね。
しかしこの垂直方向の調整、試してみようとしたところ最初やり方がわかりませんでした。何かボタンでも押すのかな、と悩んだのですが、実は引っ張るだけ。上の写真で見えるケージ下側と上側を両手で持ってグイッと広げます。ただ、かなり固いです。
ストラップは外そうと思えば外せるかもしれません。構造的には外れるように見えます。側面にあるストラップ止めからは頑張れば外せそうでしたが、かなり根気が要るかもしれません。汗をかいたらファブリーズで。インナーパッドは勿論取り外し可能。
バイザーについては、あれば便利ですが私の使い方だと別途インナーキャップがあれば特に要らないかなという気もしました。
実際に使ってみて…
使用感ですが、実測重量は上で書いたように軽量なのですが、かぶっている時はなぜかKASKやLASERの若干重いヘルメットのほうが軽い印象があります。これはたぶん両サイドが狭めであることに原因があると思います。
私の場合は頭が締め付けられて失敗した〜! という感じは全くなく、オフロードで使うならバッチリのタイトさでかなり安心感はあるのですが、前後方向ではなく横方向に頭が大きい方はサイズ選びに若干注意が必要かもしれません。
はじめてこれを使ったのは気温34度くらいの日で、サイドに通気孔がないこともあってこれは暑いだろうな、と予想していたのですが、意外にも暑苦しさは感じられませんでした。ちなみにパールイズミのメッシュインナーキャップと併用です。これ、すごくいいですよ。
値段を考えると結構良い
使用シーンとしてはやはりオフロードを含むグラベルライド、あとは通勤通学そして街乗り向きでしょう。ロードバイクでサイクリングロードを軽快に50km以上走るようなら、やはりロード用ヘルメットのほうが快適だと思います。逆に荒れた道を比較的短時間で楽しむようなライドならとても使いやすいと思います。MTBクロスカントリーでも十分使えるでしょう。マルチパーパスなヘルメットです。
質感は特に悪いところはありませんが、METのロゴはデカールです。高級感はありませんが、¥6,531という実売価格を考えるとコスパはすごく良いと思います。そのうち国内でも販売されるでしょうから、たまにAmazonのヘルメット売り場もチェックしてみてください。
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