サングラス製品レビュー

FERRYという2,680円のベストセラー中華サングラスを試してみたら良すぎてオークリーの将来が心配になった

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サイクリングではオークリーを中心に1〜2万円レンジのサングラスを使用していますが、経年劣化でボロくなってきたので買い替えを検討していたところ、AmazonでベストセラーになっているFERRYというメーカーの2,680円のサングラスが目に止まりました。

FERRY スポーツサングラス

FERRY スポーツサングラス

Amazon’s Choiceラベルがあって評価数3,853件(記事執筆時)…は、必ずしも優良商品の指標にはなりませんが、とりあえず売れているのは事実。果たしてこれは良いものなのか。サイクリングで気持ち良く使える製品なのか。他にも同価格帯で売れ筋の別のサングラスとも比較するなどして検証してみました。

インナーフレームやレンズ5枚など付属品が豊富

このFERRYのサングラス、外観的にはレンズの側面への張り出し具合や正面からの姿などはOakleyのRadar EVによく似ています。完全に同じではなくノーズパッドの形状もだいぶ違いますが、Radar EVのデザインを参考にしているように見えます。

FERRY スポーツサングラス

サイドからの外観

初期状態で度付きレンズを入れられるインナーフレームが装着されていました。メガネっ子さん注目です。不要な場合は取り外すことができます(取り外す時は外側のメインレンズを先に外したほうが良いです)。重量はインナーフレーム付きで35g、取り外すと33gと十分に軽量です。

FERRY スポーツサングラス

度付きレンズ用のインナーフレームが付属

テンプル(つる)はたたんだ状態で上でも下でも良いので90度回転させると簡単に取りはずしできます。

FERRY スポーツサングラス

テンプルはたたんだ後に90度ひねると外れる仕組み

こういうスポーツストラップが付属しているのでそれに交換できるわけです。サイクリングで使うことはあまりないかもしれませんが、動きの激しいライドなどでは便利かも。

FERRY スポーツサングラス

付属のスポーツストラップにワンタッチで交換可

メガネでよく使うようなこういう首からひっかけておけるストラップも付属しています。紐の固定部分を引っ張ると留め具が抜けてしまうのですが、固定されていれば脱落する心配はないでしょう。

FERRY スポーツサングラス

首かけストラップも付属

インナーフレームとスポーツストラップ、首かけストラップの他に合計で5枚のレンズが入っています。

FERRY スポーツサングラス

セット内容

レンズの交換方法は少し慣れが必要でした。インナーフレームは、入れる時はメインレンズが入っていてもOKですが、外す時は外側を一度外さないと私の場合は無理でした。メインレンズはまず両脇を外し、その後にノーズ部分を上側に持ち上げます。はめる時は逆の手順です。

FERRY スポーツサングラス

メインレンズを先に外したほうがインナーフレームは外しやすい

レンズのはまり具合はかなり固く、最初はどうやって交換すれば良いのかわからず少し苦労しました。レンズをかなり触ることになるので交換作業時はグローブをしたほうが良いでしょう。レンズを入れる時は少し湾曲させる必要がありますが、仕組みを理解してしまえば壊すことはなさそうです。

交換レンズ5枚の使用感

ポリカーボネート製の軽量レンズが5枚も入っています。すべて紫外線を99%カットするUV400加工を謳っており、うち1枚(スモーク)が光の乱反射をカットしてくれる偏光(polarized)レンズ。2,980円にしてはずいぶん豪華です。

FERRY スポーツサングラス

(左から)クリアー・ブルー・スモーク・イエロー・レインボーの5枚が付属

余談ですが、最近はカメラ用の中華製フィルターでも低価格でこういう豪華なセットものがあったりして(NEEWER等)、品質が良いのであればオークリーをはじめとするビッグブランドにとっては脅威ではないでしょうか。

それぞれどんな視界になるのかを比較してみましょう。下はまず裸眼…というか、ミラーレスカメラで特にフィルターを使わず普通に写した橋と川の様子です。

FERRY スポーツサングラス

裸眼だとこんな感じ

次に最初に装着されていたレインボーカラーのレンズをカメラのレンズの前に置いて同じ風景を撮ってみました。少しブラウンがかった色で、こうして見ると暗く見えますが日光が強烈な場合はちょうど良いです。あと波の部分を見るとわかりますが、コントラストがくっきりしてより多くの情報が見えます。

FERRY スポーツサングラス

レインボーレンズ越しの視界

次はクリアーレンズ越しに撮影。夕方や雨天などで暗い時には便利でしょう。UVカットなので裸眼より良いです(紫外線は目からも取り込まれ、眼球だけでなく皮膚にも影響が出ます)。

FERRY スポーツサングラス

クリアーレンズ越しの視界

次にブルーレンズ。これは総評で後述しますが、付属する5枚のレンズのうち個人的に最も使いやすく感じた2枚のうちの1つです。写真が手ぶれしてしまってわかりにくいかもしれませんが、十分な明るさと程良いコントラストがあり、サイクリングに向いていると思いました。

FERRY スポーツサングラス

ブルーレンズ越しの視界

これはイエローレンズです。個人的にこれは使うことはないと思いました。スキーなどでは使えるのかな?

FERRY スポーツサングラス

イエローレンズ越しの視界

最後はスモークレンズの視界です。このスモークだけ偏光レンズになっています。偏光レンズは水面の反射などをカットしてくれます。下の写真も手ぶれしていてわかりにくいのですが、このスモークレンズがすごくいい

FERRY スポーツサングラス

スモークレンズ越しの視界

実際に全てのレンズを使ってみて、スモークとブルーが非常に使いやすく感じました。目が痛くなるようなド晴天ならスモーク。普通の快晴で夕方まで乗るようならブルー。曇天や雨、夕方以降はクリアーが便利。

耐久性についての評価は今回はできませんが、レンズの視界は良好で四隅に妙な歪みも感じられません。サイクリングで使えるサングラスとしての基本機能は十分に満たしているように思いました。

とどめにフレーム2本!!

さらに驚いたことに、なんとフレームが余分にもうワンセット入っていました! つまりこれ、サングラス2個入りですwww 買う前は知りませんでした。Amazonの商品説明画像をよく見ると、確かに「フレーム2本付属」と書いてありました。

FERRY スポーツサングラス

フレームが余分に付属していた!1つ買うともう1個無料みたいな!?

それぞれスモークとブルーレンズをセットして置いて出かける時にぱっと選べるじゃありませんか!

総合評価:素晴らしい。

最後に大事なフィット感について。テンプルとこめかみの当たり具合の快適さは個人差があるので一概には言えませんが、内側にラバーが貼ってあることもあり特に痛いこともありません。ノーズパッドは指で簡単に調整できます。全体的に滑りやすさは皆無です。

実は今回このFERRYのサングラスを購入するにあたって、amazonで「サイクリング サングラス」で検索した時に2番目にレビュー数の多い「Glazata 偏光スポーツサングラス 変色調光偏光グラス」という製品も同時に手に入れて使ってみました(写真下)。

(参考)Glazataのスポーツサングラス

最初はFERRYとGlazata、2つのサングラスを比較レビューしようと思っていたのですが、Glazataは紹介する必要性を感じませんでした。FERRYの圧勝です。上のGlazataレンズ、マグネシウム合金製で質感は良く見た目も良いのですが、どうもテンプルが冷やっとして着用感があまり良くありません。

Glazataは実測重量26gとFERRYより7g軽量なのですが、使っているとFERRYのほうがずっと軽く感じます。あと調光レンズみたいな謳い文句なのですが、だいぶ長いあいだ日光を当てていてもあまり色が変わりませんw 偏光レンズとしてはまともですが、これは使わないなと思いました。

というわけで、今回紹介したFERRYのスポーツサングラスセット、めっちゃ気に入りました。素晴らしい。レインボーとイエローレンズを使うことはないと思いますが、ストラップも便利ですし予備フレーム(?)が入っていてこのお値段。オークリーとか今後大丈夫なのか。安すぎ。

とりあえず私はこれを買って今のところ満足。これ、いいですよ!

その後1年近く使用していますが、未だ壊れることもなく現役で使えています
著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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