よみもの

サイクリング中にクルマに危険な目にあわされてもブチギレないほうが賢い

サイクリング中、明らかに交通違反をしている自動車や、安全でない運転をするドライバーにヒヤッとさせられたことは誰にもあると思います(相手が自転車の場合もあるかもしれない)。程度の差はあれ誰でもムカッとするとは思いますが、頭に血がのぼってクルマに突進していき大声で怒鳴ったりする自分にちょっと困っている… そんな投稿を海外掲示板で見かけました。

buddah

Photo by Aleksandar Pasaric

出典 I have a temper problem(頭に血がのぼるので困っています)

以下、一部抜粋意訳でご紹介。

  • (スレ主さん)クルマによるニアミスの後、私はドライバーに激しい暴言を浴びせることがよくあります。死にかけてアドレナリンが出過ぎたり、クルマには私や他の人を死なせたり大怪我させられるだけのパワーがあるのだと理解してほしいからです。ちょっと遅れるくらいなんだというのでしょう。しかし正直、これは生産的なことではありませんし、何人かのドライバーを怖がらせてきたかもしれません。今日は間違いなく、あるドライバーとその娘さんを怖がらせてしまったと思います、そのクルマからは少し距離を取ってはいましたが。一方では怖がらせてしまって申し訳ないとは思うものの、一方では「ビビッたクラブ」にようこそ、という気持ちです!
  • 私もあなたと同じでしたよ。U字ロックを振り回してクルマのドアを凹ませても生産的なことはないどころか、最悪は自分が死ぬことにもなりうるんだと冷静になって気付くまで、かなり時間がかかりました。ああ。私はむかし、ドライバーをピックアップトラックから引っ張り出して、彼の後ろでドアをロックして、そのドアをバタンを閉じてやったことがあるんです。あれは合理的でない行動でした。そして、そういう合理的でない行いを、私を40代のはじめまでやっていたんです! いまではより「中間管理職」的に問題に対処しています。直接的な行動を減らして、道路標識を手で指し示すとか、そういうのが増えました(141いいね)
  • (上の人に)それはやりすぎですね、しかし様子を想像したら愉快でもあります(93いいね)

いろいろな意見があるとは思いますが、私も「怒って立ち向かって」も良いことは何一つないから、何もしないほうが良い、という考えです。内心はもちろん腹が立ちますし、上でコメントされている方同様、ドライバーを引きずり出したことはさすがにありませんが、過去にはかなり激しく「対決」したことは何度かあります(どんな「対決」だったのかは、とても書けません!)。

しかし、最近こう思うようになりました。

  • ドライバーがカタギでない可能性もあるんだぞ?
  • ドライバーが「無敵の人」である可能性もあるんだぞ?
  • ドライバーが警察関係者である可能性もあるんだぞ?

相手が警察だったらやれないようなことは、もとからやるべきではないのは当然ですが、上のコメントで書かれているようなことをやってしまったら、こちらが逮捕されてしまいかねませんね。

何より、激昂して相手に罵声を浴びせても何の得もないのです。スッキリできるじゃないか、という意見もあるかもしれませんが、個人的にはそのために失う熱量のほうが多いと感じます。相手のミスや交通上の過ちを冷静に指摘することは悪いことではないと思いますが、それが済んだら、あとはさっさとその場を離れるのがいちばん良いのではないかと思います。

スッキリしたと思っても、あとで後ろから全力で追突されることもあるかもしれません。そういう事故が、去年クルマとオートバイとのあいだであって、オートバイの人は亡くなって、犯人はまだ逃亡中じゃないですか。

ところで、先日「自転車のステムキャップにカスタムメッセージを刻印したい。みんなだったら何て入れる?」という記事を書きました。

自転車のステムキャップにカスタムメッセージを刻印したい。みんなだったら何て入れる?
ステムのトップキャップにオリジナルの文字を刻印するサービスがあるようですが(日本だとこういうお店かな?)、思わずいい気分になるような、あるいはモチベーションが上がるようなメッセージを入れるとしたら何でしょうね? という質問を海外掲示板で見か...

今回この記事を書いていて「おこらない」とか「NO ANGER」とか「STAY COOL」とか、そんなメッセージを刻印したステムキャップとか面白いんじゃないか、と思いました。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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