英国のWiggleCRCが任意管理手続に入ったことは昨年10月にお伝えしましたが、その後の舵取りは難航しているらしく、同社の全職員が解雇される予定であり、ショップは閉店する見込みであるという情報が昨日(2024年2月21日)海外メディアで報じられました。
以下、Cyclingnews.comの記事の要約です。
- 匿名筋からの情報によると、WiggleCRCは全職員を解雇する方向である
- 会社売却前の最後の段取りと見られ、新オーナーはスタッフを引き受けたくはないようだ。現在も一定数のスタッフは残っているが、大部分の職員は即時解雇となった
- 匿名筋によると「倉庫が空になったら、あとは終わりだ(once the warehouse is clear, it’s game over.)。WiggleとCRCは存在をやめます。ブランドは買われましたが、知財のみであり、スタッフや在庫は買われませんでした」残っているスタッフは一時的な雇用となり、最終的には解雇される模様だ
- WiggleCRCの所有ブランドはVitus, Nukeproofのバイク、dhbやLifelineなどのウェアや部品を含む。これらのブランドを担当していたスタッフも解雇されている
- 解雇されたばかりのスタッフは既にLinkedInなどで職を探しており「この会社の他の人達同様、私ももう時間がありません」と述べている人もいる
- 同社の状況は過去数ヶ月間で大きく動き、ブランドは管財人が指定されてから昨年10月に売りに出され、11月には国際発送を終了していた
- 既存の注文はショップが機能しているあいだは処理されていくものと思われる
- 同社は複数のリテイラー・サプライヤー・ブランドに対し、総額2660万ポンドの負債があると考えられている
- 2月初旬にはZwiftでもレイオフがあり、その前にはサイクリング・ストリーミング・プラットフォームのGCN+の終了に伴う職員解雇もあった。そんな中で聞こえてきたニュースである
- WiggleCRCの潜在的な買い手の噂はころころ変わっているが、英国の小売アントルプルナー、Mike Ashley氏になるという憶測が最も強い
WiggleやCRC, Vitus, Nukeproofといったブランド名は今後も再登場するものと思われますが、VitusやNukeproofの設計・開発に携わったスタッフも解雇されているようなので、次に同じ名前のブランドから製品が出てもDNAは失われてしまうのかもしれませんね。