イギリスの手組みホイールブランド・HUNTの「MASON x HUNT 650B Adventure Sport Disc Wheelset」を購入しました。注文の仕方や到着までの日数などを先日下の記事で紹介してあります。
今回は届いたホイールを簡単に紹介してみます。
MASON x HUNT 650B Adventure Sport Disc Wheelset
箱や梱包がとても良い
傷んでいないきれいな箱に入って届きました。この清潔感でまず好感触。DHLの速達で届けられるせいか、破損もなし。
ホイールが内部で動かないよう、スリットを入れたダンボール板で固定してありました。海外通販ショップではこれをやらないところが結構あり、箱を開いたらリムが傷だらけ、ということもあると思います。HUNTの梱包は丁寧で立派。傷ひとつありません。
重量
今回、WTB Byway TCS 650bx47cというタイヤを同時購入しました。無料でタイヤをフィッティングしてシーラントまで入れてくれるサービス付きです。ホイール自体の重量をはかったり、タイヤのはめやすさなどを検証するにはバラで購入したほうが良いのですが、こんないいサービスは使わない手はありません。
一応この状態でのホイール重量をはかっておきました。いずれもローターのロックリング込み、前後とも12mmスルーアクスルです。
フロント | リア | 合計 |
---|---|---|
1367g | 1490g | 2857g |
タイヤ込みのフロントとリアの合計が2857gです。
このホイールの公称重量は前後で1594gです。
WTB BYWAY TCS 650BX47Cの公称重量は1本535gなので、2本で1070gです。
1594g+1070g=2664gです。
ここにシーラントが加わります。HUNTのカスタマサポートによると、フィッティング時に使用しているのはPEATY’S TUBELESS SEALANTで、650BX47Cの場合は45-50mlほど入れるそうです。
50ml入れているとしたら、ホイール前後で100ml。一応100gとしましょう。
2664g+100=2764gです。届いたタイヤ付きホイールの前後が2857gなので、差分は93gです。
この差がWTBのタイヤから来ているのか、HUNTのホイールから来ているのかは現時点ではわかりませんが、まぁこんなものではなかろうか、と思います。
リムとハブ
写真ではわかりにくいですが、リムは非対称です。このリムはKINLIN製と言われていますが、本当かどうかは知りません。質感はすごく良いです。
ハブはNovatec製と言われています。これも真偽は不明。耐久性がいろいろと言われていますが、それはこれから。
同梱品
同梱物はステッカー2枚、10/9/8 speed用スペーサー(ハブに付けてあった)、ニップルレンチ、6ボルトローター用アダプター(実測32g)とスポーク3本。スペアスポークを入れてくれるのは親切でいいですねー。
ちょうど家にTRPの6ボルト用ローターが余っていたので、付属のアダプターで付けてみることにしました。しかしどうやるんだろ… HUNTのYouTube公式チャンネルに解説動画がありました。
ボルトが不用で、黒いアダプターとシルバーのプレートでローターをサンドイッチしてロックリングで締めるだけ! 簡単でいいです。
留意点としては、最後に締めるロックリング(付属)がかなり薄いのでナメないように注意が必要。この時に使う工具は下の記事で紹介したPark Tool BBT-9, Campagnolo UT-BB130などです。
よく見るとこの作業の解説書が同梱されていました(写真左)。右側にあるカードは職人さんのチェックシート。ちゃんとしてますねぇ。
到着時のエア量
ホイールは到着時、リアは1.5気圧ほど空気が入っていましたが、フロントはかなり減っていました。とはいえペシャンコではなく、シーラントが漏れているということもなし。配達はUPS/DHLのプレミアム・エクスプレスなのですが(無料)、空気が抜けきる前に届けるには速達を使う必要があるのでしょう。
乗った感想
とりあえず40kmほど走ってからは、前後ともシーラントが完全に行き渡ったのか空気圧は安定しています。
まだ使いはじめたばかりなので詳しいことは言えませんが、当然ながら振れなどは全くなく、WTB BYWAYとの組み合わせでは「これ、いいな!」という感じです(タイヤについてはまだ別記事で紹介します)。めっちゃ気持ちいい!! あと楽しい!!
フリーハブはラチェット音大きめ。気持ち良いです。耐久性などはこれから。
そうだ、ロックリングの薄さ以外にもう1点気になったのは、バルブがゆるめると最後までスポッと抜けてしまうタイプなので、外ではなくさないように要注意。これはタイヤ交換時にチューブレスバルブを他のものに交換するかもしれません。
それ以外いまのところ不満はなく、いいホイールが手に入った! という感じです。
ホイール単体で4万円ちょうどくらい。WTB ByWayが2本付いて51,655円。あと送料無料。
コストパフォーマンスはすごくいいんじゃないでしょうか。カスタマーサポートも素晴らしく、欧米で人気が高い理由も頷けました。
ライバルはFulcrum Rapid Red 5 DB?
650Bのグラベル・アドベンチャー用ホイールで、この価格帯ではFulcrum Rapid Red 5 DBというものがあります(下の記事で紹介)。まだ市場に出回っていませんが(どのショップも入荷待ち)、お手頃価格のロードプラス対応ホイールとしてはこれも気になりますね。
そもそもロードプラスって何、という方はこちらの記事もよろしければあわせてどうぞ。