Tips & How-toタイヤ・チューブ

チューブレスレディタイヤの空気が異様に早く抜ける…原因はコイツだった!

チューブレスレディタイヤをインストールする。ビードもバッチリ上がった。シーラントもちゃんと入れた。空気も入った。問題ない。

でも1時間後にタイヤを握ってみると、あれ、なんか柔らかい… 空気圧ゲージで計ってみると… もう1気圧も減っている!

あるいは、数時間後は問題ないけれど、翌日になるとやっぱり1気圧も2気圧も減っている! そして1週間経っても1ヶ月経っても、改善する気配がない…

そんな症状に悩まされた方・現に悩んでいる方は少なくないのではないでしょうか。

こうなると毎日乗る場合、その度に空気を補充しないといけなくなって、面倒ですよね。自転車旅行をする場合も、心配です。

これ、何が原因なんでしょう?

タイヤが不良品? シーラントが十分に浸透していない?

タイヤが不良品でどこかからエア漏れしているから、ということも、あるにはあると思います。

しかし十分な量のシーラントが注入されていて、タイヤのセットアップ後にホイールを水平にしてよく振ったり、あるいは何kmか実際にライドすれば、仮にタイヤに空気漏れするような微細な穴があったら、シーラントが塞いでくれるはずです。

ビードとリムの嵌合部やバルブ付近にシーラントが十分に浸透していないから、ということも、あると思います。あるいはタイヤのケーシングに十分に浸透していないから、ということもあると思います。

しかし何kmかライドしたなら、あるいは何回かライドを繰り返したのにエア漏れが改善しないのなら、これも原因からは排除して考えて良いように私は思います。

もしスポーク穴が空いていない、チューブレステープを必要としない「リアルチューブレス」タイプのリムでこうしたスローパンク的な現象が長期間にわたって発生するようなら、その場合はタイヤやバルブの品質・インストール方法を疑うのは合理的でしょう。

しかしスポーク穴をテープで塞いでいる「チューブレスレディ」タイプのリムでこれが起こっている場合は、テープに原因があるかもしれません。

バルブ穴からの空気漏れ=テープ損傷の可能性あり

最近すぐに空気が減るタイヤ・ホイールを何とかしようと思い、バラしてチェックしていたのですが、観察していてあることに気づきました。下の写真がそれです。

チューブレスリムテープ

これはホイールメーカーが購入時にセットアップしてくれた純正テープなのですが(購入から約半年程度)、下の拡大写真でわかるように、本当に微妙ではありますが、裂けている感じでした。指先で触れても微妙にトゲトゲしたところがあり、テープを剥がしてみたところスポーク穴にややバリがありました。

チューブレスリムテープ

そこでバリをちょっとだけヤスリで削ってテープを新品に交換したところ、最近ずっと煩わしく感じていたエア漏れがすっかりなくなりました!

私の場合、間違いなくこれが原因でした。

ところでテープを交換する前に別の新品のタイヤをこのホイールにインストールしたところ(シーラントも入れた)、その時はビードを上げた直後にバルブ付近から「バシューッ」と大きくエア漏れしました。そのためバルブがおかしいのだろうと思ったのですが、最終的にバルブ回りには問題ないことがわかりました。

海外サイトを色々と調べてみたのですが、こんなふうに「バルブ付近から空気が抜ける」場合は、勿論バルブナットが緩んでいたりシーリングがうまく行っていないことが原因のこともあるらしいのですが、それ以外に、

リムテープの亀裂からスポークホールに漏れていった空気が出口を求めていった結果、バルブ穴(ナット側)から外に出ようとする

ことが原因であるという説を複数目にしました。

なるほど、これが原因であれば、タイヤに石鹸水を塗っても全然気泡が出てこなくても道理で不思議ではなかったわけです(バルブごとバスタブに漬けてみたらわかったのかもしれません)。

というわけでどうも空気の抜けが多いんだよなぁ…と悩まれている方は、テープ交換も検討されてみてはどうでしょうか。

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著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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