小ネタ記事です。下は「トレーナーに2時間半乗っていたはずなのに実際は13分しか経っていなかった時」というキャプションのミームです。しかしZwiftなどのバーチャルサイクリングの登場後、こうした感想を持つ方は少なくなったのではないでしょうか?
スマートトレーナー以前は「精神と時の部屋だった」…
リムドライブやタイヤドライブ式の固定ローラー台を使っていた頃、私もまさに上のミームの少年のような表情で、当時はとても1時間などは乗っていられませんでした。3本ローラーはより集中力を使うのでもう少し楽しめましたが、固定ローラーは「退屈で苦しい」という印象のほうが強く、ローラー台は次第にホコリをかぶるようになったのでした。
漫画「ドラゴンボール」に「精神と時の部屋」というものが登場します。現実世界の1日で1年分の時間が流れる、しかも酸素も薄い部屋で、悟空がそこでトレーニングします。当時の固定ローラーは(私には)そんな感じでした。
しかしZwiftをはじめてからは1時間以上のインドアサイクリングも普通になり、自分でも驚いていますが3時間以上乗ることもたまにあります。勿論そのあいだにスマホやタブレットでブラウジングしたり映画を見たりもするのですが、Zwift以外のものを見なくても1時間は退屈せずに乗っていられます。
固定ローラー台の時代と何が変わった?
その要因は何でしょう。あらためて分析してみると、
- 視覚的な刺激がある(アバターが仮想空間を走るのを見ていられる)
- Zwiftの場合はSNS的なコミュニケーション機能もある(ライダー同士のチャットやちょっとした交流など)
- 負荷がコース設計に応じてリアルに変化する
- ダイレクトドライブ式のスマートトレーナーの場合はペダリングの感覚が自然である
などといった点がかつての固定ローラー台の時代とは大きく違っています。こうした理由から1時間でも2時間でも退屈せずに乗っていられるのでしょう。
とはいえ、私にとってのサイクリングはレクリエーション。競技志向の方やパフォーマンス向上が目的でスマートトレーナーに乗っている方にとっては、現在でも13分が2時間半に感じられる「精神と時の部屋」状態であることに変わりはないのでしょう。
人によっては、キツくて苦しいのは昔も今も変わらず同じ。ただし「退屈さ」はだいぶ減ったのではないでしょうか。
全力で漕ぐと1分が10分、いやそれ以上に感じられるくらいキツイ時もあります。見方を変えると、トレーニング目的なら短い時間でも高強度の運動ができます。
冬の体調維持には激しくおすすめ
今年2020年は外出制限などでさんざんな1年でしたし、冬になっても状況は改善するどころかコロナ第二波が到来しつつあります。さらにこれから冬至にかけて日照時間がどんどん短くなっていきます。
体調を維持したい方でスマートトレーナーをまだ持っていない方、固定ローラー台で退屈な思い出しかなかった方は、はじめてみるのに良いタイミングではないかと思います。
当ブログにはZwiftをはじめとする様々なバーチャルサイクリング・プラットフォームの紹介や、スマートトレーナーに関する記事がたくさんあります。下のページに主な記事が集約されているので、興味がある方は是非お読みください。Zwiftをはじめる時に揃えると便利なもの、といったお役立ち記事もあります。
私が愛用しているスマートトレーナー、Wahoo KICKR 18もいま調べてみるとだいぶ安くなっていて驚きました。私が買った時は16万円台でしたが、現在は¥139,000。新型のKICKR20(紹介記事)が出たからですが、大きい性能差はないので旧型を安く買っても十分楽しめると思います。