SIMARIというグローブのミニレビュー記事です。Amazonの「メンズサイクリンググローブ」カテゴリーで長らく1位になっていたので以前から気になっていました。本記事時点での評価数は1537件でユーザー数はかなり多いと思われます。
先に結論を書きますと、防寒性能はまずまず(秋春向き)ではあるものの、はめ心地と肌触りの良さが際立つグローブです。
フィット感と肌触りが非常に良い
最大の長所はフィット感の良さ、はめ心地の良さです。裏起毛の肌触りは心地良く、特定の指が長すぎることもなし。私が購入したのはグレーのSサイズで、中指の長さが実測で約8cm、ジャストフィットでした(参考までに私はMorethanのグローブもSサイズでちょうど良い人です。ただしSanticのグローブだとSは横幅が少し狭い感じがします)。サイズはS〜XLまでの4種類。
人差し指と親指がタッチパネルに対応しています。感度はごく普通、ですが指先に少しでも遊びがあると反応が悪くなります。個人的にこれはオマケ機能と考えています(スマホを操作するなら指先がめくれるMorethan GVP-002のようなタイプがやっぱり便利かなという気がします)。
グリップも非常に良いです。手を握ると掌側にやや大きめの膨らみができるので、最初は「これ縫い目で擦れて痛くならないかな」と少し心配でしたが、実際に使ってみると不思議と問題はなく、ドロップバーでもフラットバーでも全く気になりません。握り心地も良く、滑りにくい。総じて「使っていて気持ち良いグローブ」という印象です。
しかし耐久性はあまりなさそうではあります。上面の反射素材(ONマークや縦縞)は、いつ剥がれてきてもおかしくない感じではあります。毛玉が付くのも早い。縫製のほつれは数回洗濯してもまだないですが、2シーズン持てば良いのかなという印象です。
極寒向きではない
そして防寒性能ですが、外観からも想像できるように5度以下だとちょっと厳しい感じです。本格的な冬用グローブとは呼べません。商品説明には≥2℃対応とあるのですが、個人的にそれは無理かなと思います。バラクラバが必要になるような寒さなら、これは力不足。
しかしこのグローブの厳冬期の使いどころしては、ハンドルカバーとの併用が挙げられます。CXWXCのドロハン用ハンドルカバー(紹介記事)は素手でも暖かいくらいなのですが、振動吸収目的で薄手のグローブを合わせたい時にこのSIMARIのグローブはなかなか良いと感じています。
肌触り・フィット感・気持ち良さはバッチリ合格で、なるほど人気なだけはあるなぁ、と思いました。極寒対応ではないことを理解して使うのであれば、良いグローブだと思います。カラバリが12色もあるのも楽しいですね。