よみもの

チェーン切れは何が原因となり、どのくらいの頻度で発生するのですか?

CBN BlogはAmazonアソシエイトとして適格販売により紹介料を得て、良質なコンテンツの作成とサイト運営のために役立てています。当サイト内のリンク経由で Amazonにてお買い物 していただくと、大変助かります。いつもご支援ありがとうございます

皆さんはどのくらいの頻度でチェーン切れ(チェーン破壊)に見舞われますか? という質問スレッドを海外掲示板で見かけました。コメント数が現時点で169あり、結構賑わっています。

ノグチ(NOGUCHI) ミニチェーンカッター [YC-285] 超コンパクト仕様

ノグチのミニチェーンカッター(筆者所有)

出典 How often do you break a chain?

以下、スレッドで目立ったコメントを抜粋してみました。

  • (スレ主さん)過去14年間、毎年平均で3〜4000km走っているのですが、チェーンが壊れたのは一度だけです。たぶん3年目で、メンテナンスのことはあまり知らない頃でした。それ以来、一度も壊れることなく約35000kmを走ってきたことになります。皆さんはどうですか?
  • 私は40年以上乗っていますが、チェーンを壊したことは一度もありませんよ(191いいね)
  • 自転車を買ったお店にメンテしてもらったところ、上りの時に駆動系がフリーズしました。チェーンピンが外に出て引っかかっていたので、押し込んで家まで帰れました。それ以来40年間自力でやっていますが、チェーンで問題が起きたのはその時だけです(19いいね)
  • チェーンを壊したことはないですね。シートポストを壊したことは一度あります。スポークは何度もあります。シフターケーブルも複数回ありますね(30いいね)
  • 中庸〜ヘビーなライドを30年間やってきて一度、壊しました。後でドライブトレインをよく見ると、チェーンが壊れたところは明らかにいくつかのプレートが損傷しているところでした(曲がったコグの歯のせいか、あまりに多くの岩にぶつけたせいかは思い出せません)(21いいね)
  • 過去10年で約7万km乗っていますが、チェーンを壊したことはありません(12いいね)
  • 一度壊したことがあります。その時は外でマイナス40度だったけど(7いいね)
  • チェーンツールを持っていくのはアホらしいからやめることにした3日後に、切れました。今ではチェーンツールを携行しているので、チェーンは切れません(7いいね)
  • 過去36年で1万マイル、あらゆる自転車に乗ってきましたが、チェーン切れを起こしたのは一度だけ。岩にぶつかったチェーンリングの歯が曲がったことが原因でした(5いいね)
  • 50年以上乗っていますが、経験ありません(4いいね)
  • 2回壊したことがあります。どちらの場合も、メーカーの推奨に反してピンやクイックリンクを再利用した時でした(4いいね)
  • ロードバイクでは一度もありません。MTBでは一度だけあります。でもそれはクラッシュした時でした(4いいね)
  • 1×12にしてからはじめてチェーン切れを経験した(リンクの片側が割れた。12スピードのプレートは薄いと思った。3いいね)
  • ショップにチェーンを付けてもらったらピンがちゃんと入っていなくて、壊れかけた。他のお店で交換してもらった(2いいね)
  • 平均すると10年に一回かな?(2いいね)
  • たまにXCレースをするMTBerですが、平均で年に1度チェーンが切れます(2いいね)

チェーンが切れる原因らしきものをまとめてみると…

  • チェーンリング・コグの歯が岩にヒットして曲がってしまい、チェーンがそこを通過しようとする時に壊れ(切れ)てしまう
  • リンクのプレートがやはり岩などにヒットしてダメージを受けて壊れてしまう
  • チェーンピンがちゃんと入っておらず、駆動系の他のパーツに引っかかって壊れてしまう
  • ピンやクイックリンクを再利用し、そこから壊れてしまう
  • 12スピードチェーンの場合、プレートが薄くて壊れやすい?
  • 稀な不良品に当たってしまった
  • 呪い(チェーン工具を持ってこなかったことによる呪い)

といったことが考えられそうでした。頻度的には、外的要因としてはオフロードライドの時の岩へのヒットやクラッシュの時に限られそうに思えました。ロードサイクリングでチェーン切れが発生するとしたら、整備不良または製品不良のどちらかが考えられ、すると頻度的にはかなり少ない、ということになるのでしょう。

他にはクロスチェーン(アウター・ロー、いわゆる「Big-Big」の組み合わせ)の状態で信号待ちの状態から発進する時に壊れることがある、というコメントも見たのですが、個人的にそれは「直接の原因」にはならないのではないか、と思いました。ただ、チェーンのプレートが傷んでいたり、コグの歯が変形している時、あるいはチェーンが寿命間近で摩耗している時、クロスチェーンで過大なトルクをかけることによって最終的な破断に至るというシナリオなら、ありえそうですね。

さて、おまけとしてとてもおもしろいコメントがあったので、こちらもご紹介しておきます。マイ優勝コメントでした。

50年以上乗っていますが、チェーン切れを経験したのはたぶん3〜4回です。ロードバイク、タンデム、MTBで切れたことがあります。ある時、やがて私の妻となる女性とデートしていた時、森の中でチェーン切れを起こしてしまいました。残りは歩かなくてはならないのか、と彼女は思ったそうです。しかし私はメカニックでありレーサーだったので、まさにこの時のためにチェーンブレーカーとピン、スペアリンクをツールキットに入れてありました。チェーンの壊れた部分を取り除き、長さを詰めて、短いチェーン長に対応するようリアディレイラーのロー・リミットを減らして、大満足の笑みを浮かべて出発しました。後になって、彼女は私の用意周到さとスキルにとても感心し、その結果、私が結婚してくださいとプロポーズした時に「はい」と応えることになったのだそうです。教訓:チェーン切れには備えておきましょう。森を抜けるのに歩く必要はなくなりますし、ワイフもできるかもしれません!(22いいね)

▼ チェーン切れ関連記事

ライドにはチェーンブレーカーを必ず携帯しなければならないややオカルトな理由
チェーンカッター・チェーン工具(英語圏では"chain braker"という呼称が一般的らしい)を常に携帯するべきかどうか、という話題です。海外掲示板を眺めていて、ややオカルトな怖い主張を見かけたのでご紹介します。 出典 How essen...
著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

マスターをフォローする
タイトルとURLをコピーしました