海外掲示板でOrbea Katu(2016)という20インチ(406)ミニベロの写真とともに、これでニュージーランドの3000kmブルベに挑戦しにいきます、というスレッドを見かけました。カスタムメイド(たぶん)のフレームバッグ等を使い、バイクパッキング・スタイルでカッコよく仕上げているなぁと思ったのですが、スレッドでは「でもなぜミニベロなんだ?」という議論が見られます。

image from reddit, photo by arturobassick
出典 Set for the Tour Aotearoa brevet.
小径車(small wheels)の恩恵って何ですか? という問いに対して、ある方が次のようなコメント(9いいね)を寄せていて、とてもわかりやすくまとめられていると思いました。
ポジティブ面:
- より強いホイール
- 荷物をバイクに積むスペースがより多い
- 会話のきっかけになる(ネガティブ面になることもありうる)
- リムとタイヤが安い場合がある
- ステアリングの反応が良い

ミニベロは確かに荷物を積むスペースを確保しやすいですね(特にフロント)。しかも低重心にできるメリットも(写真は筆者のTern Crest)
ネガティブ面:
- リムとタイヤの摩耗が早い
- リムとタイヤ(新品でも中古でも)の選択肢が限られる
- ディレイラー位置が低い
- 障害物を乗り越えるのが難しい
他には加速が速い、剛性が高いかもしれない、楽しい、というコメントも。ネガティブ面では他に「駆動系パーツの摩耗も早い」というものもありそうです。
ちょっと気になったのがこちらのコメント。
正直、これは今まで見たなかでいちばん醜い自転車かもしれないな、はは、ヘイト言って申し訳ないけど、これはひどい見た目だ。でもグレートなライドになるといいね(4いいね)
このストレートな「ミニベロかっこ悪い」系コメントには「マイナスいいね(downvote)」がたくさん付けられると思ったのですが、今のところそうなってはいません。まあ悪意のない正直な感想として、私はこの自転車が醜いと感じる、というトーンなので、個人の意見としては尊重すべき、ということなのかもしれないですね。私は全然違う感想なので「そ、そうか…」と驚きました。
「小さいものを愛でる」という文化は東アジア・東南アジアではわりと共有されていると思うのですが、欧米では「かわいい」が通じる人も年々増えてきているものの(特に若めの人)、全然通じないっぽい人もやっぱり結構いるなぁ、「ミニベロかわいい・カッコいい」はまだまだ決して「あたりまえ」の感覚ではないのだな、と思いました(別にいいのですが、現象として興味深いと思いました)。
あらためてスレ主さんの”Orbea Katu”を観察すると、最初はホリゾンタルフレームでヘッドチューブとシートチューブ間にさらに1本チューブがあるのかなと空目したのですが、上段のフレームバッグがトップチューブのように見えているんですね。クリエイティブなアイデアだなと思いました(真似したくなる人も多そう)。

この「アーバンバイク」Katuで3000kmブルベに挑戦するのはなかなかの猛者 image from orbea.com
同じ20インチといっても、406サイズはBrompton G Line効果もあってか、タイヤの選択肢が増えてきているらしいのでいいですね(Tern CrestのようなETRTO 451の20インチタイヤももっと増えてくれたら嬉しい)。Panaracer GravelKing X1の20インチは海外ではまだ簡単には買えないようで、羨ましがっている人をたまに見かけます。




