Zwiftが事実上の値上げを検討しているのではないか、という憶測が流れています。きっかけは7月末にZwiftから送られてきたアンケートで、私にも「Zwiftをよりよくするためにご協力ください!」という件名のメールが届きました。
そのアンケートに参加した一部の人々には「複数の新しいZwiftの料金体系」が提示され、あなたはどれをいちばん好むか、と聞かれたようです(私もアンケートには回答しましたが、属性が違うのかこの料金体系についての設問は出てきませんでした)。
新料金は松竹梅の3パターン
これに関連して海外掲示板RedditやZwift Forumsから得られた情報を集約してみます。
参考 New Zwift Survey
参考 New Pricing Survey – General Discussion – Zwift Forums
- よりカスタマイズされたトレーニングや、より良いレースに繋がるようなエキサイティングな内容もある
- しかしZwiftはより高額なプランを検討しているようだ
- いくつかのプランでは現行の機能が省略されていた
- プランによって選べるワールドの数が変わる
- 新しい料金プランとして月あたり$29.99, $19.99, $9.99の3つが提示された
- 最も高価な$29.99は月単位で契約できるが残りの2つは年間契約になっている
- 最も安いプランではステアリングとブレーキングは使えない等、プランによって機能制限がある
- 最も安いプランにはトレーニングプランと、グループライド・アクティビティへの参加機能がない
- 最も高いプランには「プレミアムレース」が新たに含まれる(全てのレースタイプとオーガナイズされたリーグとシーズン)
事実上の値上げになる?
これらの情報はいずれもまだ憶測の域を出ていませんが、アンケートの中で新しい料金体系案について感想を聞かれた人達はかなりいたらしいので、Zwiftがこれを計画している可能性は非常に高いでしょう。
アンケートで提示されたとされる上の図表では、最も高額なプランではステアリングとブレーキングのうちブレーキングしか使えなくなっていたりと、やや整合性に欠ける内容も見られますが、これはあくまでシナリオ案であって実際にこのようなプランになるわけではないと思います。
個人的に気になるのは安い竹コースと梅コースが「年間契約で1年分一括払い」になりそうなところです。これは恐らく、北半球であれば7月〜10月頃までの気候が良い季節には一時的にZwiftのサブスクリプションを停止するユーザーが多いからではないでしょうか。年払いにしてしまえばZwiftの収益増になるのは間違いありません。
様々な料金体系が用意されるのは良いことだとは思いますが、もし現在使えている機能をフルに利用するためにはこれまでより高い料金を支払わないといけない、しかも年間契約で、となると最近のStravaの仕様変更でそうなったようにユーザーからの反発が出てくることも予想されます。
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海外掲示板では既に、他のルートを走るためにはアプリを終了して再起動しないといけないといった基本的なユーザーインターフェース上の不満点が改善されていないだけでなく、レースでの不正行為対策もできていないのに「事実上の値上げ」とも取れる新しい料金体系を提示されるのは納得が行かない、という不満の声も見受けられます。
Zwiftはこの新料金体系について今のところコメントは出していません。