パールイズミから最新型のマスク「MSK-03」が発売されたので早速入手して使ってみました。同社製のマスクとしては春に「MSK-01」が、夏により通気性の高い「MSK-02」がリリースされましたが、今回の「MSK-03」はどのような進化を遂げているのでしょうか。早速見ていきましょう。
MSK-02に開口部と調整可能なストラップを追加
まず現物写真から。MSK-03にはホワイト・グレー・ネイビーの3色があります。また、サイズはS-MとM-Lの2種類あります。写真下の上側はS-Mのグレー、下側はM-Lのネイビーカラーです。
MSK-02からの大きい進化のひとつは開口部。写真のように、内側にもう1枚の細いレイヤーが追加されている感じです。ここが上唇から下唇の下まで動かせる感じになっています。
使用している生地はMSK-02同様、表側のみポリエステル100%、裏側がナイロン80%+ポリウレタン20%と記載されています。見た目的にも生地はMSK-生地は同じものが使われているように見えます。
以下、MSK-01/02/03の素材の比較表です。UVカットを謳っているのはMSK-01のみなので、あれはあれで初代なりに良いところもあると言えますね。MSK-02と03の表側も同じポリエステル100%ですが、これらは画像でわかるようにメッシュ状なのでUVカット効果は期待薄ということなのでしょう。
モデル | 素材 | UVカット |
---|---|---|
MSK-01 | ポリエステル100% | UPF50+ |
MSK-02 |
表:ポリエステル100% 裏:ナイロン80% ポリウレタン20% |
– |
MSK-03 |
表:ポリエステル100% 裏:ナイロン80% ポリウレタン20% |
– |
開口部以外にも違いがあります。耳にかけるストラップがマスク本体と同色で、引っ張ってみると少し丈夫になっているのがわかります(やや固めの仕上がり)。さらにストッパーで長さを調整できるので、これは完全にライドで使われることを前提にした製品であるように見えます。
価格はMSK-02に比べて500円ほどアップしましたが、長く使えそうでもあり、この仕様なら個人的には納得の行く順当な値上げです。
サイズ感について
MSK-03はフリーサイズ一択だったMSK-02やMSL-01と違い、S-MとM-Lの2サイズ展開となりました。。それぞれどのようなサイズ感でしょうか?
下の写真は、フリーサイズのMSK-02(ネイビー)の上に新作MSK-03(グレー)を置いたものです。この時に気付いたのですが、今回のMSK-3では「大きいサイズが追加された」のではなく「小さいサイズが追加された」ということです。フリーサイズのMSK-01及びMSK-02と、MSK-03のM-Lサイズがほぼ同じ大きさでした。
以下、MSK-02/03の公称サイズ比較表です(MSK-01の寸法情報は見つからず)。こうやってみると前作MSK-02と、新作MSK-03のサイズM-Lは高さが1cm、横幅が5cmも違うことになっているのですが、実物を重ね合わせてみるとほぼ同じなんですよね。このあたり謎です。
モデル | 寸法 |
---|---|
MSK-02 | 横:26cm 高さ:15cm ゴムを含めた横幅:36cm |
MSK-03(S-M) | 横:19cm 高さ:15cm ゴムを含めた横幅:42cm |
MSK-03(M-L) | 横:21cm 高さ:16cm ゴムを含めた横幅:44cm |
というわけで、これまでMSK-01やMSK-02のサイズ感が気に入っていた方はM-Lを選択すると良いでしょう。しかしM-Lサイズは顔の小さい方だと上側が目にかなり近付くと思うので、S-Mサイズは小顔の方にとっては嬉しい選択となりそうです。
ライドでの使用感
短時間ではありますが実際のサイクリングで使ってみたところ、使用感は非常に良いものでした。呼吸すると全く鼻に吸い付かないわけではないのですが、開口部の威力は抜群で呼吸はものすごくラクになりました。
MSK-02以前では併用が必須と思われたステレオマスクホルダーもこれなら要らないなと思いました。正直、素晴らしいバージョンアップです。これはもうパールイズミ・マスクの完成形と言って良いのではないでしょうか。
しかし現在既にかなり在庫が尽きてきているようです。希望のカラーとサイズの組み合わせを見つけたら即確保したほうが良いでしょう。
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