ボトルケージの位置をもっと下げられたらなぁ、あるいはもっと上げられたらなぁ、と思ったことはありませんか。フレームサイズが小さかったり、トップチューブバッグを導入したらボトルがキツキツになったり等々、いくつかの理由でケージの位置を変えたくなることはありますよね。
上はダウンチューブ下に増設したボトルケージにZefalのツールボックスを入れた様子ですが、タイヤにはぎりぎり接触せずに済んでいます。この程度のクリアランスがあれば問題はないのですが、ちょっと長いボトルだと容易に接触します。このケージの位置を下げたい方もいると思います。
SHIMANO SM-BA01
SHIMANO SM-BA01というボトルケージアダプターを使うと、ケージ取り付け位置を最大で上下に5cmまで移動できます。箱には2枚の長いプレート、スペーサー2個、ボルト(長)が2本、ボルト(短)が2本が入っています。いちばん左のプレートはフレーム本体にねじ込み、隣のプレートはボトルケージと一緒に下のプレートに共締めします。
元々はシートチューブ側のボトルケージがDi2のバッテリーと干渉するのを防ぐためのパーツなのですが、どのボトルケージも取り付け位置を変えられるので人気のあるパーツです。ちなみに丸いスペーサーはフロントディレイラー台座とも干渉する場合に併用するもので、不要なら使わなくとも構いません。
重量は上の写真に見えているもの全てコミコミで25gです。スペーサーを除くと23g(実測)。
下はSM-BA01を実際にダウンチューブ下に設置してみた様子です。元々のケージ取り付け位置から5cm下方にずらすことができました。このアダプターを使うと少なくとも3.2cmは位置がオフセットされ、最大で5cmまでの幅で調整できる仕組みです。この場合は、タイヤとのクリアランスが数センチ増えていますね。
仕組みがわかりにくいかもしれないので、どのようにマウントされているかを写真に収めてみました。白い矢印で示している2つのボルトが、本来のアイレット(ボトルケージ用のダボ)の場所です。縦長のスロットの範囲でこのアダプターを動かせるわけです。ボトルケージ側のボルトは表側のプレートを貫いて下側のプレートにねじ込まれます。
このようにダウンチューブ下にSM-BA01を取り付ける場合、作業中にプレートやボルトが落ちやすいので作業は慎重に行いましょう(バイクをひっくり返してやったほうが早いかも)。
類似製品は何がある?
SM-BA01はこのように便利なアイテムです。価格は本記事時点で¥2,186。筆者は2018年にこれを購入したのですが、当時は¥1,640… 当時でもちょっと高い印象はありましたがそこからさらに¥546値上がり!
さて同じ役割を果たしてくれるパーツとしては、Wolf Tooth B-RAD 2も人気です(3スロット・4スロットのバリエーションあり)。B-RAD 2は公称27g。取説によると最大で54mmまで位置をずらせるそうです。厚みは6mm。SM-BA01は実測8mmくらいなのでこちらのほうがやや薄く、オフセット幅も4mm広い。
しかしお値段は本記事時点で¥3,650。Amazonでも「良いものだがさすがに高い」という声が海外レビューにも見られますね。あとボルトがT25 Torxなのでそれが面倒な方はいるかもしれません。
他にもギザプロダクツや中華製品などいくつか存在するので「ボトルケージ アダプター」といった用語で検索してみると良いでしょう。下の製品群は使ったことはないのですが、買いやすい値段です。