シューズ製品レビュー

Crocsのサンダルがあるとサイクリングとアウトドア活動をシームレスに楽しめる【ズレない・ムレない・軽くて丈夫】

5.0

自転車遊びで時々「Crocsのサンダル」を使うようになり、大変気に入っているのでご紹介します。当然フラットペダルでの運用となるので、ビンディングが不可欠なライドスタイルの方は興味を持てないかもしれません。一方で自転車キャンプツーリングをより快適に過ごしたい、という方には、ご一読をおすすめしたい記事です。ポタリングや自転車通勤にも向いていると思います。

Crocs Classicサンダル

私がキャンツーなどで使っているCrocsは「Classic」という最も基本的なモデルです。重さは片足138gと軽量です。さてどんなものか、一緒に見ていきましょう。

2つのモードで快適運用

Crocsはまず可動式のバンドが秀逸で、「スポーツモード」と「リラックスモード」の2パターンで運用できるのが便利です。

下の写真では左足が「スポーツモード」。バンドを足首側に回す履き方です。こうすると仮に「やや大きめサイズ」を選んだ時であっても、ペダリング時にサンダルが滑り落ちません。右足はバンドを前に倒す「リラックスモード」を再現。こうすると脱ぎ履きがしやすくなるので、気軽なお散歩時やキャンプサイトでテントから出入りする時などに便利。

Crocs Classicサンダル

旅系ライドであれば、ペダリングに大きい不満はありません。ロングライド・グラベルライド・15%超えのヒルクライム等々、様々なシチュエーションで使ってきましたが、足まわりが痛くなることも特にありませんでした。剛性は、好みはあると思いますが私の使い方では「サイクリングでも必要十分」。ただし後述するように、サイズ選びがかなり大事かもしれません。

ソックスと併用するのも、勿論ありです。夏でも不整地を散歩する場合のために、ソックスをワンペア携帯しておくと活動範囲が広がります。秋〜春はソックス前提で使うのもありでしょう。通気性は抜群。すなわち冬は足が冷たい。

Crocs Classicサンダル

サイズ感について:私はツーサイズ下!

Crocsのサンダルをスポーティーに使う場合、サイズ選びが結構難しいと思いました。ご参考までに私の場合、サイクリングシューズ・トレランシューズ・ランニングシューズはほぼどれも「JP25cm/EUR40」を使用しています。しかし私に最もフィットするCrocs Classicのサイズは、なんとツーサイズ下の「23cm」だったのです!

25cm・24cm・23cmの3つを実際に試して、23cmが自分にはベストと判明したのでした(US M5とも呼ばれるサイズ。女性用ではW7に相当。ちなみにユニセックスです)。

23cmのCrocs Classicを履いた場合でも、かかとの後ろには下の写真で見えるくらいの隙間が生まれます。これは裸足の時でも靴下の時でも、私にはちょうど良い感じの隙間になっています。

Crocs Classicサンダル

この程度の隙間はないと、自転車のペダリングでは窮屈さを感じると思います。逆に、これ以上隙間が大きくてもペダリングにはあまり良くないだろうと感じます。まとめると、私が自転車「でも」Crocsを使う場合、ツーサイズ下がピッタリ。ただし自転車に乗らない方が町中を散歩する場合は、ワンサイズ下を選ぶと「普通にゆったりしたサンダル」という印象を受けると思います。

Crocs Classicサンダル

いずれにしても普段のスポーツ系シューズと同じサイズを選んでしまったら、相当ブカブカになると思います。Amazon Prime会員の方なら、ワンサイズ下・ツーサイズ下を同時注文して試着してみるのが良いかもしれません。

私がサンダルに興味を持った理由

私がサンダルに興味を持つようになったのは、グラベルライドを含むキャンプツーリングをやるようになってからです。ある日、山の中の汚れた水溜りでサイクリングシューズが濡れた時、翌日にこれまで経験したことのないような悪臭を発してしまい、困りました。夜はシューズを乾かしておきたい。するとキャンプ地で歩く時に困ります。

さらにテントから出入りする時にサンダルは便利この上ないので、別途超軽量なサンダルも旅行に携帯するようになったのです。

Crocs Classicサンダル

しかしそもそもサンダルでペダリングもこなせれば、シューズは1足で済むなぁ、と。そんな時に海外掲示板を眺めていたところ、バイクパッキング・自転車ツーリングでCrocsを愛用している方が意外に多いことを知り、私も試してみることにしたのです。結果、やはりこれは良いものだなぁと感じています。履いたままシャワーを浴びれたりもします。

山道も「ある程度は」歩けます。その「ある程度」の説明は難しいですが、登山用シューズ・トレランシューズで様々な地形を歩いた経験のある方なら、よく注意すればかなり多くのタイプの路面を歩けるとは思います。ただしソールの溝はあまり深くないので、グリップしにくい地形はあります。歩き方・歩行スキル次第。観光的なお散歩には全く問題なし。

雑菌が繁殖しにくいので、複数日にわたる自転車キャンツーでは最近欠かせないものになっています。今年買って良かったものの中ではかなり上位に入るものでした。

ちなみに同じCrocsの「Baya」というモデルも、部屋履きとして使っています。ClassicとBayaは、アッパーのデザインが微妙に違うのですが、基本的な形状やソールパターンは同じ。ただClassicはヒールの長さが3.5cm、Bayaは2.5cmと、Classicのほうが1cm長くなっています。ペダリング時はどちらも変わらないと思います。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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