台湾人の方が、台湾ではGIANTの悪口を言う人がものすごく多いのですが何故でしょうか? と海外掲示板で質問していました。
以下、スレッドの抄訳・概要です。
私は台湾人の学生で、自転車関係の工場でアルバイトをしたことがあります。母の友達は自転車ショップを経営していて、ColnagoやCerveloといった西洋のビッグブランドを取り扱っています。しかし母の友達をはじめ、西洋ブランドのバイクを販売しているショップはどこもGIANTのことを悪く言うのです。アルバイト先の工場のオーナーも同じようにGIANTの悪口を言いました。なぜGIANTはこんなにも嫌われているのでしょうか?
出典 Why is giant so looked down by bicycle shops and the industry?
- 米国やヨーロッパでは、GIANTは高品質なブランドとして、しかし大まかに言って退屈なブランドとして認知されています。TrekやSpecializedほど大きいディーラーネットワークを持っていませんし、直営ショップも多くはありませんし、広告宣伝も多くはありません。もしGIANTが台湾で少し劣ったブランドとして見られているなら、それは台湾特有の問題でしょう。隣の芝生のほうがいつも青いですから…(362いいね)
- (上の人に)そうですね、GIANTを悪く言う人は知りません。品質が良い、でも退屈、というのは、私の知り合いの人々が感じているであろう印象のうまい説明だと思いました(168いいね)
- スノッブ効果にすぎません。GIANTは実際、素晴らしいバイクを作っていますし、ものすごい量を売っています(63いいね)
- GIANTを悪く言う自転車ショップは、他のブランドに比べて利ざやが少ないからかなと思います。GIANTは大丈夫ですよ。どのみち西洋の大ブランド製品の多くが台湾で作られているわけだし(92いいね)
- (上の人に)私の経験では、GIANTは実際のところ、驚くべきことにTrekやSpecializedよりもマージンが良かったですよ。私はGIANTのバイクが好きでしたが、他のブランドに比べて「わお」という感動は少なかったですね(8いいね)
- GIANTはここ米国では高く評価されているブランドですよ。GIANTは自転車界のトヨタだとよく聞きますし、私も持っていたことはありますが、同意見です。丈夫で頼りになる自転車でした(40いいね)
- GIANTのバイクは90年代のベージュのカローラです(64いいね)
- ヨーロッパでGIANTの悪口を聞いたことはありません。私はGIANTをどんな西洋のブランドより信頼しています。いつかTCRが欲しいと思っています(45いいね)
読んでいて、現在の台湾でのGIANTの評価に(それがスレ主さんの体験に限らない一般的なものであれば、の話ではありますが)私も少し驚きました。確かに数十年前、GIANTのブランドステータスは現在よりもずっと低い時がありましたし、たとえばGIANT製造のコルナゴは「ジャナイゴ」などと揶揄されていたのも覚えています。
しかし時代は急速に変わり、GIANTは特にカーボンフレーム製造のスペシャリストとして最高の評価を受けるようになり、西洋のビッグブランドのハイエンド製品を手掛けているのは実はGIANTなのだ(Meridaもそうですけど)、と尊敬を受けるようになってきたと思いますし、GIANTの自前ブランドのバイク自体も、コスパの非常に高い良質なモデルが多いと評されてきたと思います。
もし台湾国内で自転車業界人によるGIANTの評価が低いとしたら、本当の理由は何なのだろうと気になるところではありますね。ショップにとっては利益率が低いのか。企業風土に、取り引きしにくいところがあったりするのだろうか…
アジア人は西洋文化を崇拝する傾向があるので、自国のバイクブランドであるGIANTが好きでない人が多いのだろう、という意見も見られました。
しかしいずれにしましても、米国やヨーロッパでの今日のGIANTの評価は非常に高いことがうかがえるスレッド内容となっていました。
台湾でGIANTの悪口が多い(らしい)理由はさっぱりわかりませんが、私は一般的に悪口を言う人、いつも毒を吐いている人からは、可能な限り距離を置いたり、関係を絶ったほうが良いと考えています。
なぜなら誰かの悪口を言う人は、いつか必ずあなたの悪口も言うようになるからです。スレ主さんのように、身内にそういう人がいると距離を置くのが難しかったりするかもしれませんけれども… しかし知らないうちに影響されて自分も毒人間になってしまう可能性もあるので、気をつけたほうが良いとは思います。