モンゴルを2ヶ月間自転車で旅してきました、という方の旅行記を海外掲示板で見かけました。読みやすくて参考になる内容だったのでご紹介します。
出典 Some pics from Mongolia/trip report (Reddit)
出典 maxroving Instagram
以下、スレ主さんの投稿の抄訳です。
- 今年の夏、モンゴルで2ヶ月間のサイクリング・バイクパッキングを楽しんできたので、思ったことや写真をご紹介したいと思いました
- モンゴルは準備なしでやってきて良いところではないのは間違いありません。とりわけわずかな舗装路を走るのでなく、内地の奥へと冒険していきたいのなら。この国では、舗装路は全部の道路のわずか20%にすぎません!
- ですからワイドタイヤをはかせて、自転車を修理できるようにしておきましょう。世界で最も人口密度が低い国の田舎で自転車ショップを見かける可能性は低いです 😉
- 私は大部分の時間を、国の最西部のアルタイ山脈で過ごしました。そこでは住民の大部分が、民族的にはカザフ人でした。モンゴルはソビエト連邦の一部だったことが一度もないため、ここのカザフ人は現代のカザフスタンの人々よりも自身の文化をより良く保存することができています
- 人々との出会いはいつも素敵で、アイラグ(発酵した馬乳)と岩のように硬いチーズをふるまわれることでしょう。しかしモンゴルは食べ物を目当てにやってくるところではなく、遊牧民の生活を経験し、自然と文明からの遠さを愉しむためにやってくるところです
- 時にはかなり大変な思いをすることがあります。複数日分の食料を運ぶ必要や、湧き水や川からの水を飲む必要があるだけでなく(いいフィルターを持っていきましょう!)、丈夫なテントも必要になります。風がものすごく強いので、テントが崩壊しないよう、身体をテントウォールに預けて補強しなくてはならない夜が何度かありました。3000メートル級の峠を超える時は、6月だというのに雪嵐にもみまわれました
- 小さいアクシデントとしては、川を渡っている時に滑ってしまい、足を深く切ってしまったことです。幸い村の近くでしたが、何にもないところでの怪我に備えて十分なファーストエイドキットを持っておいたほうが良いです。また人が定住しているところの外では、携帯はほとんど、あるいはまったく繋がらないので、SOSビーコンは賢い投資になるでしょう
- 村では薬局や二軒程度の小さい商店を見かけますが、いつもレストランやホームステイにありつけると考えてはいけません。こうした小さい食料品店は驚くほど品揃えが良く、私の経験では中国の大都市よりも必要なものが手に入りやすかったです!
- アルタイ山脈で一月以上過ごした後は、次の「大」都市になんとか辿り着き、モンゴル最大の一年の祭典である「ナーダム」を見ることができました。人々は伝統的な服装と踊り、そして「男性の三つの遊び」で自分たちの文化を祝福します。競馬、レスリング、アーチェリー(これは女性も参加する)です。これは忘れらないショーになりました。夏のあいだモンゴルを訪れるなら見逃してはいけません
- ゴビ砂漠の数百キロメートルの舗装路をバスでスキップしてから、国の中央部のハンガイ山脈で新たなループを自転車で走りました。ここの自然は同じように美しいですが、道は少し走りやすくなります。緑もより多かったので、遊牧民や家畜を多く見かけました ー ヤク、羊、ヤギや数頭の馬など
- その後は首都ウランバートルに向けて旅を続け、そこで次の冒険のための中国ビザを手に入れました ー いま、私はチベット高原にいます
- このスレッドには写真を20枚しかアップできませんでしたが、インスタに山程写真があります
モンゴルは私も将来走ってみたいところなので、こうした投稿を見かけるとつい読み耽ってしまいます。木が少ないからでしょうか、風が強くてテントが飛ばされそうになる話などは興味深く読みました。山の裸の稜線のような風になることがあるのかもしれませんね。
食料や水の確保など、舗装路を走らない場合は旅の上級者スキルが必要になりそうですが、スレ主さんの投稿を読むと満足感が高い旅だったことがうかがえます。