今日、サイクリストが死ぬのを目撃しました。という直球すぎるタイトルのスレッドを今日、海外掲示板で目にしました。I witnessed a cyclist die today, という、オブラートに包んでいない表現です。
サイクリストの交通事故・死亡事故についてのニュースを見聞きするだけでも精神衛生上あまり良くはないと思いますが、実際に自分の目でその現場を目撃してしまうことによる心へのダメージは、それをはるかに超えるものかと思います。
もし自分がそんな立場になってしまったら(トラウマになるような経験をしてしまったら)、どうすれば良いのか?
以下、スレ主さんの投稿です。
酔っ払ったドライバーに後ろから追突されていました。ドライバーは逮捕されました、ありがたいことに。本当に震え上がりました。公道でライドすることに、そのリスク分の価値はあるのかと考えはじめています。フロリダは安全に自転車に乗れるところではありません
出典 I witnessed a cyclist die today
寄せられたコメントを観察してみます。
- なんてこった。あなたが目撃者になってしまったのが、本当に気の毒です。トレイルを走ったり、ZwiftやTrainerRoadをやるといいです。私たちのインフラは自転車に対応できますし、すべきですが、私たちの仲間のアメリカ人は残念ながらそうしてはくれません。安全でいてください(342いいね)
- 僕は今ではグラベルを走っています。道路はとにかく危険すぎて、ドライバーはサイクリストを、良い時でも面倒な存在として、悪い時では危険な嫌がらせをするためのターゲットとして見るように条件付けられています(89いいね)
- スレ主さん、大丈夫だといいのですが。こういうことを目撃するのはかなりひどい体験になりえます。身近な人を探して、このことについて話をしてください。間違いなく役に立ちます。それか、必要と感じるのであれば専門家に相談してみてください(219いいね)
- あとテトリスもやるようにね(45いいね)
- (上の人に)タイミングがとにかく大事です。スレ主さんはすぐにテトリスをやらないと(26いいね)
- なぜテトリスが役に立つんですか? 普通に興味があります(12いいね)
- トラウマになるような経験をしてから早い段階でテトリスをやると、PTSDの後遺症が軽減されるという研究結果があるんです(16いいね)
もし凄惨な事故・事件の現場を目撃してしまったら、その時の記憶を自分一人ではしまいこまず、身近な他人に相談する(見たものを詳しく話す)こと、そして「テトリスをやる」ことが推奨されています。
私が今回この記事を書こうと思ったのは、以前から「トラウマになるような事件・出来事を見てしまったら、なるべくはやくテトリスをやる、何日かやり続けるとPTSDになりにくい」という投稿をよく目にしていたからです。今回も「テトリスの話が出るのだろうか」と思っていたところ、やはり複数人の方が推薦していました。
なぜテトリスがPTSDの軽減に効くのか。上のコメントにリンクを張ったNational Library of Medicineの論文によると、戦闘によるPTSDを経験した被験者グループに毎日60分間、6週間にわたってテトリスをプレイしてもらったところ、脳の海馬の容量が対照グループに比べて増加した。そしてそれはPTSDや鬱、不安症状の軽減と相関があった、とされています。
テトリスはブラウザでプレイできるオンラインサイトがいくつかあります(tetris.comなど)