舞台は、とあるブログ。
マイペースでわがままなマスター先生のクラスに、
nadokazuが編入してきた。
nadokazuはいい歳だけど、
とっても頭がアレなので高年生になったのだ!
というわけで、今回の駄文はこちら!
OsmaR(オスマ)ボトルホルダーの特長を、3行でまとめると?(3行でまとめるとは言ってない)
トップチューブ上に設置して400km以上走っても、保冷ボトルに目立ったキズは付きませんでした。保冷ボトルのキズに悩む自転車乗りには、超オススメです。ただし700Cのロードバイクでダウンチューブに設置した場合は、サドルに座ったままボトルを取り出すのにちょっと難儀します。
OsmaR(オスマ)ボトルホルダーって、どんな製品?
OsmaR(オスマ)ボトルホルダーは輪行時にホイールをフレームに固定するゴムバンド(りんりんバンド)やスプロケットカバーで著名な「マルト」をブランドとして擁する、大久保製作所の製品です。
「クイックマグネットシステム」を謳う本品は、マグネットの磁力で固定力を担保しつつ着実なロック機構を有しています(ロック解除はレバー操作)。
OsmaR(オスマ)ボトルホルダーの機材構成はこんな感じ。
伸縮性のあるシリコンバンドでボトルを固定する「ボトルホルダー」と、ボトルケージやフレームなどに固定する「アタッチメント」の2パーツによる構成。
ボトルホルダーはバンド固定式の1種のみで、アタッチメント一体型のボトルなどはラインナップに無し。
現在販売されているアタッチメントは「ボトルケージ台座に固定するネジ式のアタッチメント」「フレームなどに固定するバンド式のアタッチメント」さらに「バックパックのストラップに固定するアタッチメント」の3種。
ホルダーとアタッチメントは別々に販売されていて、自分の用途で必要なパーツだけを購入することができてムダがありません(割安なセットがあるとうれしい、というのは本音ですが)。
OsmaR(オスマ)ボトルホルダーの脱着操作はこんな感じ。
ボトルの取り外しは、レバーを引き上げてロックを解除するだけ。レバーの動きは非常に軽く、ボトルと一緒に握り込む動きになるのでワンアクションでボトルの取り外しが可能です。普通のボトルケージだと「掴む+引き抜く」という2段階になりますが、こちらは「掴んで、そのまま持ち上げる」という一連の動作。微差ではありますが、動きとしてはよりスムーズに思えます。
特に「トップチューブ上で水平に近い角度でボトルケージを設置するケース」では、非常に高い使い勝手と汎用性を持っています。小径折り畳み自転車などでは、ボトルケージの最適解になり得るでしょう。
ただし!700Cの一般的なロードバイクでダウンチューブへ取り付けた場合は、ちょっと話が変わってきます。
通常ダウンチューブに設置したボトルをケージから取り出すときは、ボトル上部の窪んだ辺りを掴んで引き抜くと思うのですが、OsmaRの場合はそれよりかなり下にあるアタッチメントのレバーまで手を伸ばす必要があります。ZWIFT中、サドルに腰掛けたまま片手でヒョイッと取り出そう…と思っても、腕をちょっと下げたぐらいではレバーまで指が届きません。普通のボトルケージから取り出すときに比べて、かなり前屈する必要がありました。
まぁ実走しているときは停車してからボトルを取り出すので、そこまで致命的なネガにはなりにくいはず。とはいうものの、導入検討における注意ポイントではあるかと思います。
「締め付け式のボトルホルダーなら保冷ボトルにキズはつかない」そう思っていた頃が、私にもありました。
ボトルをダイヤルで締め付けて保持する、Eliteのボトルケージ「STRUKA」。これならボトルがキッチリ固定されるから、保冷ボトルの外装にキズは付かないよね!と、速攻でポチって愛用していました。幾度となく出し入れを繰り返しても、ボトルはノーダメージ。これは保冷ボトル用のボトルケージの決定版だ!最強だ!!と、私は確信しました。
だがしかし!
荒れ気味の舗装路を含んだ長距離を走ってみると、いくらダイヤルで締め付けても走行時の振動でボトルとボトルケージの間に摩擦が発生。いつの間にか保冷ボトルの塗装面は修復不可能なダメージを受けて、キズにまみれていました。私は大粒の涙を流しながら、記事の追記パートを書くハメになっています。
▼ 参考記事

400km走っても、キズ知らず!保冷ボトル用に最強なのは、OsmaR(オスマ)ボトルホルダーでは?
保冷ボトルじゃない、普通のボトルなら別にキズつこうが汚れようが構いません。どうせシーズンごとに買い換えるし、それこそ自転車イベントの記念品でもらえちゃうケースだって少なくない。
けれど、保冷ボトルは違うのです。買い換え無理!高いもん!!キズを気にしないのは、石油王だけでしょう。
それはさておき、本品が「保冷ボトルの外装をキズだらけにしないのではないか?」と期待させる理由は下記の3点。
①ボトルとアタッチメントの固定には、シリコンバンドが使用されています。塗装面よりバンドの方が柔らかそうで、摩擦で削れたとしてもバンドの方が削れてくれるはず。
②アタッチメントの基部にも、ゴムっぽい素材の保護パーツ(付属品)を貼付します。バンドとアタッチメント、どちらもボトル外装への攻撃性は非常に低そう。
③ボトルケージから抜き出す操作が不要。ということは、ケージとボトル表面がスレたことに起因するキズの発生も可能性ゼロ!
「とはいえ、実際に走行してみたらボトルとアタッチメントやバンドが振動でスレてキズが入るかも?」という懸念材料は残ります。こればっかりは、実際に試してみないとわかりませんよね。
というわけで、さっそく実戦投入。戦う戦う舞台は大空…じゃなくて「直江津集合2025」参加のための300kmを超えるオーバーナイト走行です。
▼ 参考記事

距離が長いうえに黒姫高原から新潟までの路面状態の良くない道路をダウンヒルし続けていますから、かなりの振動が加わったはず。本稿の執筆時点までには、トータルで約400kmを走行しています。
ですが冒頭でも書いたとおり、PODIUM保冷ボトルの外装に深刻なレベルのキズは未だに見当たりません。シリコンバンド由来かも?と思われる汚れがチョイ付着している程度。「ボトル外装への攻撃性が非常に低い」ことは、本品ならではのストロングポイントとして間違いなく挙げられるはずです。
400km以上走行しているのに、PODIUMに目立ったキズが入ってない!素晴らしい!OsmaR(オスマ)ボトルホルダー君!! 君は英雄だ、大変な功績だ!!(銃声)
OsmaR(オスマ)ボトルホルダーを使っていて、ちょっとモニョったポイントは?
ボトルの取り外し操作は、非常にスムーズ。慣れたら手探りでもいけそう。なんですが、ボトルの装着については(自分が慣れてないせいも大いにありますが)トップチューブ設置でもダウンチューブ設置でも、ブラインド操作では成功した試しがありません。
乗車姿勢でも降車時でも、アタッチメントを目視しないとスムーズに装着できなかったです。停車していることが前提の実走中は無問題ではあるのですが、ZWIFT中だったりレース中だったりという道路交通法の適用領域外での使用では気になる方がいらっしゃるかも。
それと未知数なのが、シリコンバンドの耐久性。アタッチメントとボトルの固定、ぶっちゃけヨワヨワです。ボトルを指で押したら、向きが変わって斜めになっちゃいます。
こんな装備で大丈夫か?と思わずにはいられませんでしたが、中身を満タンにした保冷ボトルの保持にも問題は発生しませんでした(たまに上から見るとチョイ斜めになってて見た目がよろしくない、という部分を除く)。
Eliteのボトルケージ「STRUKA」の使用時は、カーボン調の保護シールを貼って摩擦力を上げたうえでダイヤルでガッチリ締め付けても、走っているとボトルがズレてきます。もしかしてボトルをギッチギチに固定しちゃうよりも、OsmaR(オスマ)ボトルホルダーぐらいの固定力の方が振動を吸収できちゃってキズ防止には優位なのかも?
FIDLOCK(フィドロック)とは、どう違う?
マグネット脱着式と聞いて、真っ先に思い浮かぶのが「FIDLOCKシステム(国内ではダイアテックさんの取扱)」ではないでしょうか。かく言う自分もOsmaR(オスマ)ボトルホルダーの第一報を聞いたときは「え、コレってパクr…ライセンス生産でもOEMでもないのに、とてもとても類似した製品の一種?」とか失礼なことを一瞬思ってしまいました。大久保製作所様、申し訳ございません!!
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OsmaR(オスマ)ボトルホルダーもFIDLOCKも、「固定に磁力を活用する」「アタッチメント内部のツメでロック」という点は確かに同じではあります。ですがよく見てみると、それぞれ異なる構造と特長を持った製品であることは明らかです。
FIDLOCKはボトルを捻って取り外しするので、横方向の入力に耐えうるだけの強度でボトルをアタッチメントに固定することが必要。そのためか保冷ボトルをはじめとする別体型のボトルを使うためのパーツは、細めのワイヤーをBOAダイヤルで締め付けて固定する方式になっています。保護材をボトルに巻き付けておかないと、走行時の振動でキズがついちゃう可能性が捨てきれません。
保冷ボトルが必要ない季節であれば、アタッチメント一体型のボトルがラインナップされているFIDLOCKは、見た目のスッキリ感が圧倒的。
あと、同じアタッチメントでボトルだけでなく、ツールケースまで固定できるラインナップの幅広さは素敵ですね。
OsmaR(オスマ)ボトルホルダーはイイ製品ですが、FIDLOCKもよいですなぁ…。
まとめ
炎天下のサイクリングに、保冷ボトルはマジで最高!生命維持に不可欠な機材です。
▼ 参考記事

とはいえ、1回使うとキズだらけ!というのが、保冷ボトルの悲しき運命(さだめ)でありました。
そして折り畳み自転車などでトップチューブ上にボトルを設置していると、ケージから抜け落ちたボトルがミサイルと化して路上に発射されちゃうのが長年の悩みのタネ。
OsmaR(オスマ)ボトルホルダーは、この2つの悩みをどちらも解決してくれるソリューションである!と断言できる製品です。
ボトルの取付は、アタッチメントにそのままカチッとはめるだけ。磁力で保持されるうえに取付と同時に内部のツメでアタッチメントがロックされるので、レバーを操作しない限りボトルが外れる心配は無いように思えます。
普通のロードバイクのダウンチューブ設置時だと、乗車姿勢でボトルを取り出したいとき片手でヒョイッと取り出せるとはいいづらく、ZWIFT中などは無理な姿勢になりがちというネガはあります。それでも、実走行では降車しているはずですから(青切符切られたくない!)、大きな弱点になるケースは少なめになるはず。
そして何より、繰り返しになりますが400km走ってもキズは見当たらず、中身満タンにした保冷ボトルがキッチリ保持され続けています。
りんりんバンドやスプロケットカバーでお世話になっている、大久保製作所さんの製品。品質には絶大な安心感があるし、もう国内ブランドというだけで無条件に応援したくなっちゃう。
「シリコンベルトの耐久性」だけは不安ポイントですが、交換用のベルトもしっかりラインナップされています。OsmaR(オスマ)ボトルホルダーは、保冷ボトル用ボトルホルダーの新定番!と言っていいのでは?