よみもの

適性サイズよりも大きいフレームのバイクに乗るとどんな問題が起こりますか(海外掲示板から)

CBN BlogはAmazonアソシエイトとして適格販売により紹介料を得て、良質なコンテンツの作成のために役立てています。当サイト内のリンク経由で Amazonにて何らかのお買い物 をしていただくと、大変助かります。いつもご支援ありがとうございます

適性サイズよりも大きいフレームのバイクに乗るとどんな問題が起こりますか、という質問投稿を海外掲示板で見かけました。ロードバイクのようなスポーツバイクをこれから始めようとする方が一度は疑問に思うことかと思います。どんなアドバイスが寄せられているか観察してみましょう。

以下、スレ主さんの質問。

Decathlon GRVL 120の掘り出し物を見つけました。サイズはMで、私は身長160cmであるため本当はSサイズが適切なのですが、売り主さんの身長は167cmです。それほど大きい差ではないのではありませんか? 大きめのバイクに乗ることで主にどんな不都合が出てくるものなのでしょうか。主に自転車通勤(最大6km)での使用を考えており、週末にたぶん40-80km乗るかもしれません。

出典 Whats so bad about riding a size bigger bike

以下、目立ったコメントの抜粋です。

  • オーバーサイズのバイクに乗っていて、腰を痛めました。私は6′ 2″(187.96cm)で大丈夫だろうと思ったのですが、6′ 4″(193.04cm)以上の人向けのバイクに乗っていました(15いいね)
  • 大きいバイクを小さく設定するのは、小さいバイクを大きく設定するよりも難しいです。また、7cmの身長差は自転車のサイズにおいては相当大きいものです。ステムは10mm刻みで40mm〜150mm、クランクは5mm刻みで155〜185まで用意されている世界です。シートポストも調整幅は非常に狭いものです。あなたのケースでは、そのバイクではサイズMは絶対やめたほうがいいです(7いいね)
  • バイクの上で身体が伸びすぎてしまうなら、6kmだろうと60kmだろうと楽しめませんよ(5いいね)
  • 怪我をするかもしれません。より前傾がきつくなって、身体が伸びますし、手は痺れて鼠径部に痛みが出るかもしれません。腰もです。短い通勤ライドなら問題は出ないかもしれません。ステムやクランクを短いものに替えることで調整できるかもしれませんが(2いいね)
  • 主な問題は恐らく、リーチが長過ぎる状態になることだと思います。すると身体がバイクの上で伸びすぎて快適でなくなります。それを調整する方法はあるものの、一定の限界はあり、ある部分を変えると他の部分に悪影響が出ることがあります。例えばサドルを下げると実効リーチが少し減るものの、ペダル上でのポジションや脚の伸びかた、ヒップアングルがおかしくなる場合があります。ステムを短いものに替える方法もありますが、短すぎるとハンドリングがクイックになるので限界はあります。6kmの通勤ライドだけなら、かなりひどいフィットでもやり過ごせるかもしれませんが、週末にもっと長いライドを楽しみたいなら(そして怪我をしたり不快感を覚えたくないのなら)ちゃんとフィットするものを選ぶのが大事です(2いいね)
  • どのくらい長く乗るか、どのくらいスポーティに乗るかで変わってくるでしょう。ゆったりのんびりペースの6kmまでの毎日の自転車通勤であれば、何の問題もないでしょう。しかし週末に40-80km乗ったり、スポーティな走りをすることがあるのなら、問題が出てくる可能性が高いです。足のサイズが43だとして、家の中でサイズ44や45のCrocsを履いていても問題にはなりませんよね。しかし半サイズ上や下のシューズでハーフマラソンを走ったらひどい一日になることでしょう…(2いいね)

私も基本的に同意見で付け足すことはないのですが(リーチの調整を目的としてステム長やサドルの前後位置を変えるのは望ましくない等)、可能なら買う前に借りて50km前後のライドを何度か走ることができたら、それがベストですね。

ここでちょっと変わった情報です。どうしても自分の適性サイズよりも大きいフレームに乗りたい、それ以外に選択肢がない、なんとかして乗れないものか…と考えている方は、ドロップハンドルへのこだわりがないのなら、下の記事で紹介したJONES H BAR系のハンドルを試すのはありではないかといまふと思いました。

S SENQIの「H フラットバー」が良すぎてもう他のハンドルには戻れないかもしれない【ポタリング・ツーリング・オフロード・高速巡航もOK】
S SENQIなるメーカー(ブランド?)から出ている「自転車ハンドルバー H フラットバー」というハンドルの使用感記事です(初期インプレ)。最初に簡潔にまとめますと、ひとたび「自分好みのセッティング」が出てしまえば、ポタリング・ツーリング・...
S SENQI "H フラットバー" 使用感アップデート:ほどよい「しなり」/ Dajia Far Barとの比較 / 使用バッグの話など
先月下の記事でS SENQIの「H フラットバー」の使用感をご紹介しました。様々なポジションを取れる変わり種ハンドルで、リラックス系ライドから高速巡航まで対応できる面白い製品です。その後も継続的に愛用しており、いくつか気付いたところがあった...
品質の良いステム・品質の良くないステムを見比べてみる
アルミ製のアヘッドステムの話題です。「品質の良くないステム」というものがあるとしたら、どんなものでしょうか。基本的な話かもしれないですが、あらためてプチ考察してみます。 品質の良いステムの例 人がステムに求めるものは何か。自分が求める剛性が...

というのも、私はドロップハンドルで90mm前後のステムを使うことが多いのですが、このハンドルではなんと120mmのステムでちょうど良いのです。ハンドリング特性にどういう影響が出るか等々の話は勿論完全に無視した上での話ですが、たまたま大きすぎるフレームが手に入ってしまった、なんとかして乗ってみたい、という場合はこのハンドルを使ってみると「乗れる・かつ面白い」かもしれません(合わなかったら申し訳ないですが、安く買えるので気軽に試せます)。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

マスターをフォローする
タイトルとURLをコピーしました