スペイン・セアト社(SEAT, スペイン・カタルーニャ州本拠。フォルクスワーゲン・グループ傘下)のSUV、Tarraco 2019のプロモーション動画がサイクリストにやさしすぎると話題になっています。
Tarraco SUV 2019モデルは、サイクリストまたは歩行者に1.5〜2秒以内に衝突する可能性を検知した場合、まず視聴覚シグナルでドライバーに警告。もしドライバーがこれに反応しない場合、想定される事故が発生する0.8〜1秒前に緊急ブレーキが発動されます。
と、そういう機能をアピールする動画のなかで、「サイクリストを追い越すときはクルマ1台ぶんのスペースをあけましょう」と説明し、実際にそのようにする様子をうつしているのです。
多くの国には、自転車等をふくむ他の車両を追い抜くときの車間距離に関する規定があります。たとえばイギリスではHighway Code Rule 163で、自転車や馬車、オートバイを追い越す際はクルマ1台分の距離をあけること、と規定されています。
日本では数年前、自転車のような軽車両を追い抜くときは1.5mの車間距離をあけようという「思いやり1.5m運動」が提唱されたことがあります。
セアトのTarraco SUVには、自動的にこのような車間距離をあける機能がついているわけではないですが、自動車メーカーがこれほどまでにサイクリストにやさしい内容の動画を出すのははじめてではないか、とforbes.comは伝えています。
クルマとサイクリストとの共生を呼びかけるこのような動画を、日本の自動車メーカーもぜひ出してほしいですよね。
サイクリストから高く支持されているマツダさんとか、一番乗りどうでしょう。