ホイール製品レビュー

Mavic Cosmic Elite UST 乗ってみた簡単な感想

CBN BlogはAmazonアソシエイトとして適格販売により紹介料を得て、良質なコンテンツの作成とサイト運営のために役立てています。当サイト内のリンク経由で Amazonにてお買い物 していただくと、大変助かります。いつもご支援ありがとうございます

Mavic Cosmic Elite USTについての簡単な感想(初期使用感)です。

基本スペック

まずこのホイールの基本スペックはこちら。

リム内幅:17mm
リムハイト:30mm
最大空気圧(チューブレス):25C 7 bar (100psi) / 28C 6 bar (87psi)
最大空気圧(チューブド):25C/28C 7.7bar(110psi)
推奨タイヤサイズ:25~32mm
重量:ペア1770g(フロント815g, リア955g)

Mavic Cosmic Elite UST 乗ってみた簡単な感想

チューブレス対応のいわゆる「チューブレスレディ」ホイールで、Mavicの独自規格「Road UST」対応製品です。同社の製品同士ならタイヤの脱着が従来のチューブレスレディより簡単、という規格です。

チューブドでの使用感

このホイール、単体で購入すると同社のYksion Pro USTというタイヤが付属しますが、筆者の個体は完成車付属だったためYksion Eliteというクリンチャータイヤ(25c)が安チューブとともに装着されていました。

クリンチャーのYksion Eliteでの乗車感は「思ったよりも鈍重ではないな」というものでした。1770gという数字だけ見ると重いホイールですが、平地のサイクリングロードなどではこの重さが功を奏するようで、30km/h前後の速度維持はラクな印象を受けました。

頻繁なストップアンドゴーやヒルクライム向きではないものの、「普通に良い万能ホイール」ではないかという印象。

Campagnolo Bora One 50チューブラーが100点だとしたら、75点という感じ。

なおチューブドでは100psi(7 bar)で使用していました。

チューブレスでの使用感

しかしUST対応製品ということもあり、せっかくならとチューブレス化することを決意。クリンチャーのYksion Eliteを外すと、既にMavic純正チューブレステープが巻かれた状態でした。

Mavic Cosmic Elite UST 乗ってみた簡単な感想

タイヤはYksion Pro USTの25Cを購入。シーラントはStan’s NoTubesを使用。バルブも紆余曲折の後にNoTubes製品を使用。チューブレス化の作業については、Mavic Road USTは本当に使いやすいのかという記事で紹介しています。

Mavic Cosmic Elite UST 乗ってみた簡単な感想

さて、チューブレス化して乗ってみた感想です。空気圧はYksion Pro USTの推奨である6 barにしました。最初に思ったのは、当たり前ですが「おおっ、クリンチャーと全然違う!楽しい!」ということでした。このホイールの本当の実力を見た、という感じです。こりゃチューブレスで乗らないともったいない!

Mavic Cosmic Elite UST 乗ってみた簡単な感想

CBNレビューでも書きましたが、チューブラーに近い転がりの軽さでありながら、チューブラーともまた違う感覚。

まだ近所を数十km走っただけで本格的な長い坂などは乗っていませんが、経路にある山が箱根や碓氷峠程度であれば何の問題もなく使えるホイールであろうと予想されます(タイム気にしないならどんな厳しい峠でも全然イケる)。

コストパフォーマンスがいいホイール

このホイールは単体購入する場合、国内定価は75,000円(税抜)します。ならあと少しお金を足してもうワンランク上のホイールを海外通販で買ったほうが良いと思いますが、たとえばベラチスポーツならこれは送料込みで4.7万円で買えます(本記事執筆時の価格)。

4.7万円だったらこれは全然アリ。

というのもです。私が購入したYksion Pro USTというタイヤは2本で15,000円以上します。4.7万円でこのホイールを買う場合、そのタイヤが付属します。クリンチャーのCampagnolo Zonda C17とContinental GP4000S IIとチューブを2本づつ買うとしたら、大体似たような金額になります。

よく初心者の最初のアップグレードホイールとしてゾンダが第一候補として挙げられますが、アップグレード先のホイールとしてチューブレス系を検討している場合、このCosmic Elite USTは面白い選択肢のひとつになるんじゃないかという気がします。チューブレス入門という意味でも絶好です。

こんな人におすすめだと思った

Mavic Cosmic Elite USTはどんな人、どんなライドを楽しんでいる方におすすめのホイールなのか。

  • 坂道よりも平坦路をメインで走る人、ロングライドを楽しむ人。
  • 安い完成車に付属している激重ホイールをワンランク上のものにしたいと考えている人。
  • でもコンポがシマノなのでゾンダはどうもなあ、と感じている人。
  • 整備作業はそれほど得意ではないものの、チューブレスホイールの軽やかな乗り味を試してみたい人。
  • 予算が5万円以下の人。

そんな人々に向いているホイールではあるまいか、と、現時点で私はそんなふうに感じています。

参考リンク

Mavic Cosmic Elite UST (Bellati Sport)
MAVIC COSMIC ELITE USTレビュー (CBN)
MAVIC COSMIC ELITE(非UST)レビュー (CBN)

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

マスターをフォローする
タイトルとURLをコピーしました