Selle San Marcoの”Concor Dynamic”(コンコール・ダイナミック)というサドルをしばらく使っていました。現在サンマルコ公式サイトのコンコール一覧を見ると掲載されていないので、もしかするとディスコン製品かもしれません。
Concor Dynamic
こんなかたちをしています。えっ、これコンコールなの? と思われた方も多いかもしれません。コンコール・ライトについては後述しますが、とりあえずあれとはあまり似ていないですよね。
サイドもコンコール・ライトよりあまり張り出していません。先端は細めで、やや脚が回しやすくはなっていますが、コンコール・ライト特有のあの脚でグリップできる感覚はそれほど強くはありません。
テールの形状もまったく違います。後端は少し上に角度がついてはいるのですが、両サイドが切り落とされていて、ちょうどFizik Antares R3をひとまわり小さくしたようなシェイプです。
Antaresのレギュラーサイズが全体的に小さかったらなぁ、という方にはもしかするとぴったりかもしれません。一応いまでもChain Reaction Cyclesで売っています。¥3,899とかなりお買い得です。実測重量は私の個体で219gです。
Concor Lightとの比較
コンコール・ライトについては以前評価が分かれたじゃじゃ馬サドル サンマルコ・コンコールライトの伝説という記事で紹介しました。またkazaneさんによるTNI Slim 舗装路もグラベルも行ける良心価格の救世主という記事でも紹介されています。
現在はディスコンのサドルですが、あらためてその姿を眺めてみると… 上からはきれいな三角形のように見えます。
サイドから。この長いサイド面のグリップがたまらない、というファンは多いんじゃないでしょうか。私も好きで、現在これはシングルスピードバイクで使っています。
ううむ… 見た目もとにかく美しい! この個体、実測重量は217gなので上で紹介したコンコール・ダイナミックとほぼ同じ重量と言って良いでしょう。
それにしても同じ「コンコール」の名を冠したサドルなのに、この両者あまり、というかほとんど似ていないサドルです。乗車感も全然違います。
形状はFizik Antaresにそっくり。そして小さい
では全然ダメなサドルだったかというと、そういうわけではなく、「あ、いいね!」という感じはまったくなかったものの、50kmくらいは普通に乗れました(このサドルではそれ以上の距離は乗ってません)。でも「何か違うな〜」という感じ続けていたので、先日これがついているバイクはFizik Antares R3に交換してしまいました。
Antares R3がほとんど同じ形状だったので気付いたのですが、大きさというか、座面の面積もかなり大事なのだろうと思います。このコンコール・ダイナミック、先にも書いたように形状はアンタレスそっくりなんです。サンマルコはもしかするとアンタレスを参考にしたのでしょうか。
縦の長さもアンタレスと全く同じです(27.5cm)。でも横幅が短い。かなり細めのヒルクライマーの方には良かったりするのかな。このサドルを愛用しているという方もあまり知りません。
決して悪いサドルではないのですが、何かビッミョーに落ち着かない感じ、やや固い感じがするので(小さいからかも)、しばらく壁に飾って眺めておきます。
サンマルコ公式サイトで現在コンコール・ダイナミックがカタログ落ちしていて、かわりに「コンコール・ダイナミック・ワイド」や「コンコール・レーシング・ワイド」という、ワイドモデルのみ掲載されているところを見ると、やはり座面の横幅の短さは不評だったのだろうか、と考えたりします。
↓ 横幅すごく広い。これのほうが私にはより合っていたのかも。
売り上げランキング: 102,480
コンコール・ライトは以下の記事でGlennGouldさんが紹介されている「Selle sanmarco “Concor “Ride for Japan 祈り””」とも非常に良く似ています。是非あわせてお読みください。